No.490
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(火) |
「光デバイスの未開拓領域;深紫外LEDとTHz-QCLの最近の進展」
国立研究開発法人理化学研究所 平山量子光素子研究室
主任研究員平山 秀樹 氏
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(内容)
半導体発光デバイス研究の最前線として、短波長深紫外LEDとテラヘルツ量子カスケードレーザー(THz-QCL)の最近の進展と今後の展望についてご紹介する。AlGaN系深紫外LEDに関しては、殺菌用途波長265〜280nmの高出力LEDに続いて、最近は人体に無害でウイルス不活化効果が高い230nm短波長LEDの開発が急ピッチで進められており、高効率化が進み、実用レベル出力を発するLEDパネルも開発されている。THz-QCLの開発では、最近1Wを超える高出力動作を実現したばかりでなく、動作温度230Kでの動作に成功し、常温動作が目前となってきた。現状を踏まえ、応用展開と将来展望について議論したい。
受講申込フォーム: https://forms.office.com/r/ZX0Brf5fp5
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No.491
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(火) |
「手のひらサイズの長距離LiDARと点群処理ミドルウェア」
株式会社 東芝
Nextビジネス開発部 新規事業推進室 LiDAR事業推進プロジェクトチーム
プロジェクトマネージャー崔 明秀 氏
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(内容)
LiDARは赤外レーザ光を物体に反射させ、戻ってくるまでの時間を計測して距離を測る3Dセンサであり、自動運転システムの"3次元の眼”として期待が寄せられている。東芝では、206ccという世界最小のLiDARを試作し、屋外晴天下において最大300mの距離性能を実現しつつ、水平:1200×垂直:84画素という高解像な3次元データの取得に成功した。本講演では、ソリッドステートLiDARを大幅に小型化しつつ、広範囲かつ高解像な3次元情報を取得可能にする受光デバイスや信号処理を含むハードウェア技術、ならびに、認識AIや雨・霧といった耐環境性などLiDARのユーザビリティを格段に向上させることのできるミドルウェア技術について紹介する。また、ロボティクスやセキュリティなどへの展開についても述べる。
受講申込フォーム: https://forms.office.com/r/i2cvPe4xiu
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No.492
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(火) |
「異種機能材料集積に向けた常温・低温接合技術の進展と光・電子デバイスの高度化」
東北大学
大学院工学研究科 電子工学専攻
教授日暮 栄治 氏
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(内容) 半導体デバイスは、これまでのスケーリング則(Mooreの法則)にのっとった微細化の追求(More Moore)に加えて、従来のCMOSデバイスが持ち得なかった、アナログ/RF、受動素子、高電圧パワーデバイス、センサ/アクチュエータ、バイオチップなどの新機能を付加し、デバイスの多機能化、異機能融合の方向に進化する新たな開発軸(More than Moore)を追求するようになってきた。将来の半導体デバイスは、「More Moore」と「More than Moore」を車の両輪のように組み合わせて実現する高付加価値システムへと向かっており、まさに異種材料・異種機能を集積するヘテロジニアス集積(Heterogeneous Integration)技術が、将来の継続的な半導体産業成長の鍵として注目を集めている。特に,ヘテロジニアス集積に向けて,残留応力や熱ダメージの低減という特徴を持つ常温・低温接合技術がキーテクノロジーとなっている。 本セミナーでは、ヘテロジニアス集積を実現する重要な要素技術である常温・低温接合技術に焦点を当て、これらの技術の基礎と評価手法について詳細に述べ、これらの技術により光・電子デバイスにどのような機能や特性が実現できるのか、具体的なデバイスを例に開発動向及び今後の動向を展望する。
受講申込フォーム: https://forms.office.com/r/L9AiTfscLq
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