No. 開催日 |
講演テーマ / 講師 |
No.383
4/21 (火) |
「高出力レーザと加工プロセス技術の最新動向 〜スキャナー、DOE(回折光学素子)による入熱コントロール〜
前田工業株式会社
取締役 レーザー事業部長 三瓶 和久 氏
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(内容)
高出力のレーザ加工の分野ではファイバーレーザの適用が
主流になりつつある。ファイバーレーザは100KW機が国内に
設置され、国産のファイバーレーザもキロワットクラスの製品が
デビューし高出力化が進んでいる。また、加工用の半導体レーザ
も20KWまでの高出力化が進んでいる。
自動車を中心に、車両、橋梁、船舶にいたる様々な業界で
レーザ加工の適用が進んでいる。製品を革新するための道具と
してレーザ加工が活用されている。レーザ加工プロセスの進化と
してスキャナーを使った光走査による溶接が量産ラインに導入
されるケースが増えており、トヨタ自動車のスクリューウェル
ディングに見られるように、溶融池を制御して溶接品質を向上
する技術としても採用されるようになっている。レーザ・アーク
ハイブリッド溶接も大型の構造物への適用が拡大している。
ファイバーを中心に、レーザの構造と特徴から始めて、最新の
加工技術、そして現在研究開発を進めている回折光学素子(DOE)
による光整形技術を適用したCFRPと金属のレーザ溶着技術に
ついても紹介する。
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No.384
5/19 (火) |
「コールドストレージにおける光ディスクの可能性」
ふじわらロスチャイルドリミテッド
エグゼクティブディレクター 松本 郁夫 氏
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(内容)
現在でも尚、記録型ディスクだけで年間80億枚が世界で消費
されている光ディスクであるが、民生市場は成長の基盤とは
言い難くなりつつある。その状況下で、日本メーカが技術優位性を
有する大容量ディスクは長期アーカイブ用途に活用の場を拡げよう
としている。
近年、光ディスクは、オフラインアーカイブストレージ用途に
加え、FB(フェイスブック)のデータセンタにおける光ディスク
本格採用に向けた動きにより、オンラインアーカイブストレージ
用途が着目されている。オンラインアーカイブにおいて、光ディ
スクはコールドストレージとして、省エネと10年以上の長期保管に
耐えることが期待されている。
この注目される市場で光ディスクが本格的に採用されるために、
必要とされる要件は何かを分析する。
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No.385
6/16 (火) |
「放送用先端イメージング技術とその医学応用」 〜超高精細8Kテレビと超高感度HARP撮像管の技術を中心に〜
一般社団法人メディカル・イメージング・コンソーシアム
副理事長 谷岡 健吉 氏
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(内容)
筆者が長年在籍したNHK放送技術研究所には、スーパーイメー
ジング技術とよばれる先端映像技術・撮像技術がある。超高精細
8Kテレビ技術、超高感度HARP撮像技術、超高速度CCD撮像技術の
三つである。
本講演ではこの内、8KテレビとHARP撮像管についての技術を
概説するとともに、それらの放送以外への応用の中でも特に最近
注目を集めている医学分野での活用について述べる。また、放送
技術の研究成果が全くの異分野である内視鏡手術やガンの超早期
発見などを目的にした医学研究にどのような経緯で応用されるよう
になったのか、さらには恩賜発明賞を受賞したHARP撮像管の発明
秘話についても紹介したい。
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No.386
7/21 (火) |
「デジタルコヒーレント光通信用波長可変光源の現状と将来動向」
住友電気工業株式会社 デバイス研究所超高速デバイス研究部
金子 俊光 氏
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(内容)
デジタルコヒーレント光通信における波長可変レーザの現状と
今後についてまとめる。
コヒーレント光通信ではレーザ光の位相と振幅とを変調する。送信情報は信号光と同じ周波数の局部光を用いて復調されるためレーザ光源には厳しい低位相雑音性能(狭線幅)が必要とされる一方、変調フォーマットの多値化に合わせて高出力動作も求められている。現在市場導入が進む DP‐16QAM方式では線幅300kHz以下、光出力16dBm以上が必要であり、今後64QAM化に向けて更なる性能向上・省電力化が期待されている。これらに対し波長可変レーザとしてどのような取組が行われているかを当社技術を中心に紹介する。
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No.387
8/18 (火) |
「AM(3Dプリンター)技術とその市場」
株式会社アスペクト
代表取締役社長 早野 誠治 氏
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(内容)
米国オバマ大統領の2013年の一般教書演説で3Dプリンターとして知られるようになったAM技術は、最近ドイツが提唱するIndustry 4.0の中でマスカスタマイゼーションを担う技術としても注目されている。講演は、まず7種類に分割されるAM技術の概要を解説する。そして、AM技術のユーザーでの応用事例に関して紹介し、AM装置を取り巻く環境や市場、AM技術の課題についても解説する。最後に日本でのAM技術の歴史や日本政府の対応に関しても解説する。講演のアジェンダは、以下の通りである。
1. 3Dプリンターって何?
2. AM技術の応用と用途
3. AM技術と装置の動向
4. AM技術を取り巻く環境と市場動向
5. AM技術を整理してみると
6. 日本のAM技術と日本政府の政策
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No.388
9/15 (火) |
「POFを用いた車載用ギガビット光通信技術とその標準化活動」
矢崎総業株式会社 車載技術開発センター 第三技術開発部
チームリーダー 芹澤 直嗣 氏
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(内容)
近年、自動車における運転者支援や自動運転といったシステムの
普及が急速に高まっている。このような技術を支えるためには大容量
の情報を正確に伝達することが求められている。既に自動車で採用
されているPOF/LEDを用いた光通信技術を応用したギガビット通信を
行う技術開発がグローバルで開始された。日本においても、2014年度
より経産省の国プロとして研究開発が始まった。併せて、2017年以降
に車載用光ファイバや光コネクタ等仕様がISO化されるような活動が
始まった。本講演においてはPOF/LEDを用いたギガビット通信技術の
概要、及び車載用光通信の標準化について紹介する。
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No.389
10/20 (火) |
「ペロブスカイト光発電素子の特徴と応用」
桐蔭横浜大学 大学院工学研究科
教授 宮坂 力 氏
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(内容)
有機無機ハイブリッド組成のペロブスカイトは演者らのグループ
によって2006年に初めて光電変換への応用が試みられ、現在では太陽
電池用光吸収材料としてシリコンと競う20%の高効率に達している。
本講ではこのペロブスカイトの真性半導体としての特異な性質を示し、
光発電素子から光エレクトロニクス素子(光ダイオード)までの応用
について海外での研究動向とともに、われわれの研究成果として、
光発電で17%以上の効率を得る方法、光ダイオードでは2,000倍以上の
増幅効果を得る素子構造を紹介する。
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No.390
11/17 (火) |
「レーザ溶接・接合法の発展と異材接合への応用展開」
大阪大学 接合科学研究所 接合気候研究部門 レーザ接合機構学分野
教授 片山 聖二 氏
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(内容)
レーザ溶接は、各種溶接・接合法の中で、高速・高生産で高品質・
高性能・高機能な溶接・接合部の作製が可能であり、現在、自動車
分野をはじめとして各種産業分野に広範囲に利用されており、最も
発展・応用展開が期待されている接合法の一つである。このため、
レーザ溶接結果とレーザ溶接現象との相関やレーザ溶接欠陥の発生
機構と防止策など、レーザ溶接の基礎についてまず解説し、さらに、
レーザ接合法を高度に利用するため、レーザ異材接合法などへの応用
展開について紹介する。
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No.391
12/15 (火) |
「光ネットワークに適用されるSDN技術の動向」
株式会社KDDI研究所 光トランスポートネットワークグループ
吉兼 昇 氏
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(内容)
近年、仮想化環境においてネットワーク資源の設定をソフトウェア
により集中制御するSoftware-Defined Networking(SDN)の研究開発が
進められている。SDNを導入することで、ネットワークの詳細な構成を
意識せずに任意のトラヒックを柔軟に制御できることから、ネットワーク
サービス提供時間の短縮化やネットワーク運用コストの削減、また、
アプリケーションとネットワークを連携させた新規サービスの創出等が
期待されている。
本稿では、トランスポートネットワークの中でも光ネットワークに
適用されるSDNを中心に、技術の概要、研究開発動向および標準化動向
について紹介する。
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No.392
1/19 (火) |
「Si基板上ハイブリッドレーザに向けた異種基板接合技術」
東京工業大学 大学院理工学研究科 電気電子工学専攻
准教授 西山 伸彦 氏
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(内容)
データセンターやスーパーコンピュータの大規模化に対応する将来の光インターコネクション用光集積回路プラットフォームとしてシリコンフォトニクスが期待されているが、シリコンは材料的に効率的に発光することができない。その解決のため、高効率な発光材料であるIII-V族半導体をシリコンプラットフォームに導入する試みが行われており、それを実現する異種基板接合技術と、その技術を利用した光デバイス特性と将来の展望について概説する。
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No.393
2/16 (火) |
「人工光合成:二酸化炭素の太陽光を用いた資源化の重要性と現状」
東京工業大学 大学院理工学研究科 化学専攻
教授 石谷 治 氏
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(内容)
エネルギー資源の不足、地球温暖化そして炭素資源の枯渇の問題は、人類の将来に暗い影を落としている。もし、CO2を太陽光エネルギーのリザーバーとして用い、炭素資源となる生成物を効率よく与える人工的なシステム(人工光合成)を構築できるならば、これら深刻な問題を一挙に解決できる可能性がある。本講演では、まずCO2光還元触媒に必用とされる条件を説明する。その後、我々の研究成果として、以下の内容を報告する。
(1)高効率CO2還元金属錯体光触媒の開発
(2)超分子光触媒の高機能化
(3)金属錯体-半導体複合光触媒の開発
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No.394
3/15 (火) |
「大容量光伝送技術の最新動向」
日本電信電話株式会社 NTT未来ねっと研究所
フォトニックトランスポートネットワーク研究部 平野 章 氏
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(内容)
大容量光伝送技術は、グローバルな大容量通信ネットワークを経済的に
実現することに大きく貢献してきた。講演では、光ネットワークの基本的な
構成から、最近のモバイルを中心とした新しいサービスによるトラフィック
のトレンドと今後の動向をベースに、大容量光伝送技術について、これまで
のブレークスルー技術である光増幅器や、波長多重を実現したAWG等を含め、
最近のデジタルコヒーレント伝送技術までを、最近の動向を含めて紹介する。
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