(2020年9月25日掲載)
  オプトニューズ Vol.15, No.3 (2020)


     
◆【1】ご案内
■2020年度 光産業技術シンポジウム  当協会の主催により、2020年12月9日(水)、東京ビッグサイト 会議棟にて実施します。 「ニューノーマル時代とフォトニクス」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を 展望し、議論いただく場といたします。 材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご 参加を募ります。
■インターオプト2021 開催案内 当協会主催の"インターオプト2021"(国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス製品が一堂に 集まる光産業の国際技術展示会)の日程・開催内容等のご案内
◆【2】協会事業
■2020年度光産業技術標準化会総会 今年度の光産業技術標準化会総会は、新型コロナウイルス感染拡大の懸念のため、7月30日に、当協会会議室と会員メンバとの間を繋いで、Web会議で開催され、昨年度活動報告と今年度活動計画が承認された。
◆【3】テクノロジートレンド
■標準クラッド径マルチコアファイバ技術
松井隆、寒河江悠途、坂本泰志、中島和秀
近年、通信容量の飛躍的な増大が期待できる空間分割多重(SDM)技術が高い関心を集めてる。 SDM技術では1心の光ファイバに複数の空間チャネルを設定し、光信号を空間的に並列で伝送する多重方式である。マルチコアファイバ(MCF)は1心に複数の光経路(コア)を有する光ファイバであり、大容量なSDM伝送を実現する新しい光ファイバとして期待されている。 本稿ではMCFの中でも、特に従来のSMFと同じ細さでSDM伝送を実現できる標準クラッド径MCFのコンセプトおよび研究開発動向を概説する。
■五感情報ディスプレイの研究動向
雨宮智浩
人間の体験を生み出す五感情報の処理過程に内在する歪みに着目し、この特性を積極的に利用した情報提示手法の研究開発が進んでいる。本稿ではこの手法について、視覚と触覚・前庭感覚間に生じる相互作用で生まれる疑似感覚を活用した五感情報ディスプレイの研究動向を解説する。
■最新の太陽光発電応用技術
西岡賢祐
太陽光発電は低コスト・高効率化が進み、再生可能エネルギーとして最も期待できるエネルギー源となった。太陽光発電をさらに発展させる応用として注目されている、車載太陽電池、再生可能エネルギーを水素に変換して貯蔵するPower to Gas(PtG)、および農業応用の最新技術について述べる。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■スマートフォンにおける多眼化
三橋慎吾
携帯電話のカメラ機能は2000年代に登場したスマートフォンの普及に伴って飛躍的な進化を遂げてきた。 ここでは、スマートフォンカメラの高機能化の中でもとりわけ多機能の実現に寄与するとみられる多眼化の動向について、COVID-19の影響を鑑みたスマートフォン市場の予測とともに解説する。
■ペロブスカイト太陽電池の開発動向
森田健晴
ペロブスカイト太陽電池の国内外の研究開発とともに産業化に向けた動きについて報告する。 高効率化は中韓研究機関の開発がやや先行する一方、製品化に向けた耐久性確保と大面積化製造技術は、パナソニック、東芝、積水化学等が東大をはじめとする国内研究機関と連携して開発を進めている。
■加工用高出力青色半導体レーザ光源
諏訪雅也
株式会社島津製作所では独自の光学系を用いて波長450 nm、出力500W、ファイバコア径?200?m(NA0.2)という加工用高出力青色半導体レーザ光源を開発し、これにより1.6MW/cm2という青色レーザ光源で世界最高クラスの照射部密度を実現した。本稿では、開発した高出力レーザを用いた銅材料加工事例の紹介を行った。
◆【5】企業プロファイル
■企業プロファイル
 今年度、新たに当協会に賛助会員として入会された「株式会社白山」のプロファイルを ご紹介致します。
◆【6】開催案内
■マンスリーセミナー(10/27,11/17,12/15)
10月は徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 所長・教授 安井 武史 氏による「目に見えない光が切り拓く「光の世紀」〜次世代のレーザー「光コム」〜を予定している。 11月は国立天文台 重力波プロジェクト推進室 准教授 麻生 洋一 氏による「重力波で見えてきた新しい宇宙の姿と、それを支える極限計測技術」を予定している。 12月は東京大学 工学部機械工学科・大学院工学系研究科 機械工学専攻 先端加工学研究室助教 伊藤 佑介氏による「ガラスの超高速精密加工〜フェムト秒レーザ誘起高速現象の解明とその応用〜」を予定している。
■研究会開催案内
 第2回 自動車・モビリティフォトニクス研究会「センシング・イメージング」(10/9)
 第2回 フォトニックデバイス・応用技術研究会「光通信技術」(10/28)
 研究会設立30周年記念行事 第3回 光材料・応用技術研究会
  「レーザー発振60年に、過去30年未来30年の材料を考える」(11/6)
 第3回 多元技術融合光プロセス研究会
  「レーザー加工のインテリジェント化技術の動向」(11/10)
 第3回 公開ワークショップ 光ネットワーク産業・技術研究会
  「ニューノーマル時代のネットワークの新潮流/現状と次世代技術の動向(仮)」(11/24)
 ワークショップ フォトニックデバイス・応用技術研究会
  「新しい生活様式に貢献するフォトニクス」(11/25)
 第3回 自動車・モビリティフォトニクス研究会「通信関連」(11/27)
◆【7】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【6】お知らせ
■ISOM’20
ISOM'20(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory 2020)が2020年11月29日(日)〜12月2日(水)にオンラインで開催されます。多くの方々にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
■第35回レーザ安全スクール第31回レーザ機器取扱技術者試験について 今年度のレーザ安全スクールは、2021年1月〜2月にオンラインのe-ラーニング形式で開催することを検討しています。具体的な開催計画が固まりましたら、HPにてお知らせし、受講受付を開始します。 またレーザ機器取扱技術者試験については、2021年4月〜5月に例年通りの開催方式にて開催を検討しています。
■2020年度 研究会 会員募集 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っておりま す。また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。 それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますよ うご案内いたします。
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