OFC 2024ショート速報 [基幹伝送]
技術分野 | 光情報通信 |
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テーマ | 基幹伝送 |
報告名 | OFC 2024ショート速報 |
報告者 | 竹下 仁士(NEC) |
会議名 | The Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2024(OFC 2024) |
開催期間 | 2024年3月24日-28日 |
開催場所 | San Diego Convention Center(San Diego,CA,米国)/Hybrid |
要約
2024年3月24日-28日に,米国サンディエゴにてOFC 2024が開催された。OFC 2024にて発表・議論された光基幹伝送分野の研究開発成果から,特徴的な研究動向を中心にまとめる。高速大容量化の潮流に変わりはない。本年は想定される伝送帯域O/E/S/C/L/U帯すべてを利用して伝送帯域37.6 THz,容量378.9 THzをシングルコアファイバ1本で成功した報告がなされたのが印象深い。また,光海底ケーブルシステム向けに商用化された非結合2コアファイバを利用した伝送可能距離が18,090 kmに到達,マルチコアファイバ技術実用化に向けた着実な研究開発が進んでいることがうかがえた。さらには,1波長チャネルあたり100 GBaud超,1 Tbps超の信号伝送をリアルタイムで実現する商用機が利用できるようになってきている。オフライン処理ではMIMO等化器利用は珍しくなくなってきているが,信号歪補償にニューラルネットワーク技術が使われる例もでてきている。