(2021年3月29日掲載)

  オプトニューズ Vol.15, No.6 (2020)


◆【1】ご案内
■光協会創立40周年記念事業
光産業技術振興協会は1980年7月25日に創設され、昨年満40歳を迎えました。これを記念して、 2021年6月14日、リーガロイヤルホテル東京にて、光協会創立40周年記念式典および記念シンポ ジウムを執り行います。 記念シンポジウムにおいては、光産業および技術の国際競争力の一層の強化のため「新時代への光 イノベーション」のテーマのもと、オプトエレクトロニクスの進展著しい分野からエキスパートをお招きして 開催します。記念式典では、当協会 東原理事長の挨拶に引き続き 経済産業大臣から祝辞を頂戴 する予定です。また、当協会事業のために永年にわたりご尽力をいただいた方々に対し、創立40周 年記念功労者として表彰し感謝の意を表します。関係各位の積極的なご参加をお待ちしております。
■インターオプト 予告
当協会主催の"インターオプト"(光&次世代アプリケーション・ネットワークシステム展示会)を、 2021年5月26日〜28日に東京ビッグサイト青海展示棟にて開催します。
■第31回レーザ機器取扱技術者試験 開催のご案内
レーザ機器の取扱に起因する危険および障害を防止するため、レーザ機器取扱いの安全化を 促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。5月18日に機械振興会館にて実施します。
■2021年度 研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場と して5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。また、時に応じて見学会、 公開討論会も開催しております。 それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたし ます。
◆【2】協会事業
■第35回レーザ安全スクール
2021年2月22日〜3月19日にオンラインで実施した「レーザ安全スクール」について報告する。
■2020年度 特許フォーラム
「2020年度 特許フォーラム」を、3月5日にオンライン方式で開催した。 「光通信ネットワーク」、「太陽光エネルギー」、「レーザ加工」および「光センシング・計測」について の特許動向報告が行われ、特別講演は、元知財高等裁判所 所長 現柳田国際法律事務所 弁護士・弁理士の清水 節氏をお招きし、「進歩性を中心とする最近の知財裁判例と裁判所 とのコミュニケーションについて」というテーマでご講演いただいた。
■2020年度 光産業全出荷額・国内生産額調査結果
光協会では、2021年3月17日に2020年度の光産業動向調査の結果を発表した。2019年度実績は、全出荷額12兆7,625億円(成長率▲4.1%)、国内生産額6兆2,366億円(成長率▲7.5%)、2020年度見込は、全出荷額11兆7,402億円(成長率▲8.0%)、国内生産額5兆7,923億円(成長率▲7.1%)となった。また、2021年度は、全出荷は横ばい、国内生産はやや増加と予測している。
◆【3】テクノロジートレンド
■波長変換技術を用いた帯域拡大に関する技術動向
加藤智行
光ファイバインフラを有効活用しながら大容量化を実現する技術として、光ファイバの比較的減衰率 の小さい波長領域を広く活用する研究開発が進められている。そこで本稿では、C帯以外の波長帯 も活用したマルチバンド波長多重システムにおける波長変換を用いた帯域拡大技術を紹介する。
■光メタマテリアルとその応用
田中拓男
メタマテリアルは電磁波の波長よりも細かな構造体からなる人工物質である。構造を波長より細かく 作ることで電磁波にとって均質な物質として振る舞い、その特性は構成する構造によって制御できる。 本稿では光学領域のメタマテリアルについて、その応用技術を中心に最近の研究成果を紹介する。
■インフラ点検のためのLiDARの活用と点群データ処理技術
辻 聡
現在、道路やトンネル、送電鉄塔等、インフラ施設の老朽化が進む一方で、少子高齢化に伴うこれ らの施設の点検の担い手が将来的に不足すると予測されている。本稿では、LiDARが取得する 点群データを用いて、どのようにインフラ施設に生じる異常を検知するか、について解説する。
■銅のレーザ溶接における光波長の効果
岡本康寛
材料加工用高出力レーザの短波長化が進んでおり、特に高光反射材である銅に対する適応の 期待が高まっている。本報では銅の溶接を中心に光波長がプロセスに及ぼす効果を議論し、近赤 外からグリーンレーザへの短波長化によるプロセス安定性向上やブルーレーザに対する今後の期待 を述べる。
■豪州からの再エネ水素大量輸入の可能性
杉山正和
我が国でカーボンニュートラルを達成するためには,製造から消費までのCO2排出を極力低減した 水素が主要なエネルギー源として不可欠である.日本が必要とする大量の水素を得るには海外との 連携が不可欠であり,とくに,豪州で賦存量が豊富な再エネ電力から製造される,大量かつ安価な グリーン水素への期待が高まっている.
◆【4】リサーチ&アナリシス
■ネットワークカメラシステムの動向
辻亮宏、木村達信、西川博文、浅井光太郎
ネットワークカメラシステムはカメラのデジタル化とIPネットワークの可用性を基盤とし、映像の記録・再生に留まらず、映像解析・認識技術を活用したインテリジェント化も取り込みつつある。本稿ではネットワークカメラシステムの構成・活用例と将来展望について解説する。
■太陽光発電の主力電源化に向けたNEDOの新たな取り組み
山崎光浩
太陽光発電はコスト低減や政策支援により、導入拡大している。更に2050年カーボンニュートラル 宣言をはじめとして、国内外において再生可能エネルギーへの期待はさらに高まっている。本稿では、 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)における太陽光発電の技術開 発の実績や主力電源化に向けた取り組みに関して紹介する。
■Present Status and Trend of Ultrafast Laser Processing
for Next Generation Display, Micro-LED Display Manufacturing in Korea
Sung-Hak Cho
The Micro-LED display is the future flagship product of South Korea. It is the next generation display offering distinct advantages over the conventional liquid crystal displays (LCD) and organic light emitting diodes (OLED). The present status and trend of ultrafast laser processing for Micro-LED display manufacturing in Korea are described in this paper.
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー【オンライン開催】(4/13,5/18,6/15)
 4月は宇都宮大学 大学院 工学研究科 先端光工学専攻 教授 杉原 興浩 氏による「赤外光硬化性樹脂を用いた光デバイス自動接続の研究開発」を予定している。  5月は東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所 教授 大場 史康 氏による「第一原理計算による無機材料特性の系統的予測とデータ駆動型新材料探索」を予定している。  6月は慶應義塾大学 慶應フォトニクス・リサーチ・インスティテュート 所長 小池 康博 氏による「フォトニクスポリマーが支える5G,8K時代の超高速プラスチック光ファイバーと高精細ディスプレイ」を予定している。
■研究会開催案内
 第1回 自動車・モビリティフォトニクス研究会「自動運転関連」(5/19)
 第1回 光ネットワーク産業・技術研究会「光伝送技術関連」(5月中旬〜下旬)
 第1回 フォトニックデバイス・応用技術研究会「新しい光技術(センシング)」(5/26)
 第1回 光材料・応用技術研究会「最新の光通信技術を探る」(6/25)
 第1回 多元技術融合光プロセス研究会「光応用プロセスの基礎と先
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
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