(2020年1月20日掲載)
オプトニューズ Vol.14, No.5 (2019)
◆ごあいさつ
■一般財団法人光産業技術振興協会 副理事長兼専務理事 小谷泰久
光産業技術振興協会は1980年に設立され今年で40周年を迎えます。引き続き将来の光産業の発展のために、プロジェクト立案に向けてのFS、技術戦略策定、光産業・光技術動向等各種調査、標準化事業や基準認証研究開発、シンポジウムや研究会などの普及啓発事業を実施して参ります。
◆【1】
ご案内
■インターオプト2020 直前特集
当協会主催の"インターオプト2020"(国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス製品が一堂に集まる光産業の国際技術展示会)を1月29日〜31日に東京ビッグサイトで開催します。
1/29(水)には「自動運転に向けた光技術」とのテーマでセミナーを開催 いたします。賛助会員は無料となっておりますので、是非ともご参加ください。
■2019年度 光産業技術シンポジウム
当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の共催により、2020年2月19日(水)、リーガロイヤルホテル東京にて実施します。「見えない世界を切り拓く光イメージング・センシング技術」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。 材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。
■2019年度 特許フォーラム
2020年3月6日(金)に神田駿河台の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで特許フォーラムを開催いたします。 本フォーラムでは、今年度、特許動向調査委員会が行った光主要産業の特許動向調査結果を報告するとともに、知財法務のエキスパートである、柳田国際法律事務所で弁護士・弁理士(前知財高裁所長)としてご活躍の清水 節氏をお迎えし、特別講演を行います。
■光産業動向セミナー・光技術動向セミナーを4月に開催
2020年度の「光産業動向セミナー及び光技術動向セミナー」を、4月にパシフィコ横浜で開催されるOPIE(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition)会場において、2020年4月23日(木)24日(金)に実施致します。詳細は、決定しだい、ご案内致します。皆様のご参加をお待ちしております。
◆【2】協会事業
■2019年度(第34回)レーザ安全スクールを実施
2019年10月(1期)、11月(2期)に実施した「レーザ安全スクール」について報告する。
■2019年度レーザ機器取扱技術者試験を実施
2019年12月11日に実施した「レーザ機器取扱技術者試験」について報告する。
■第9回電子光技術シンポジウム
産総研との共催で、第9回電子光技術シンポジウムが12/20に開催された。今回は、「機能性マテリアルの設計と実証−電子・光デバイスのイノベーション開拓に向けて−」というテーマで、計算科学による材料開発、酸化物、有機材料、超伝導物質などに関する11件の口頭発表が行われた。 当日は157名の参加があり、関心の高さを感じさせた。多くの参加者との有意義な議論が展開され、大盛況のうちにシンポジウムは閉幕した。
◆【3】テクノロジートレンド
■PON仮想化の動向
沖電気工業(株) 鹿嶋正幸
本稿ではPON(Passive Optical Network)仮想化のトレンドを概説する。ITU-TではPON仮想化・スライス化の標準化を、ONF(Open Networking Foundation)やBBF(Broadband Forum)ではPONシステムのオープン化の議論及び実検証を行っているので、動向を概説する。また、著者らはPON仮想化の開発を行っており、開発中のPON仮想化技術を紹介する。
■ペロブスカイト太陽電池研究の最新状況
京都大学 若宮淳志
ペロブスカイト太陽電池は塗布で作製できる次世代型太陽電池として活発に研究され、その光電変換効率は25.2%にまで向上してきた。本稿では、耐久性を含めた特性の向上や鉛フリー材料の開発、さらにはモジュール化・タンデム化技術開発など、実用化に向けた開発研究の最新動向を紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■大容量ホログラムメモリーの多値化動向
NHK放送技術研究所 木下延博
光記録分野ではArchival Discをベースとしたアーカイブシステムが既に実用化されている。さらに高記録密度かつ高転送速度が期待できるものとしてホログラムメモリーも注目されている。本稿では、近年のホログラムメモリー開発状況と、記録密度・転送速度を向上するための多値化技術の動向について概説する。
■太陽光発電設備の構造的被害の実情と構造設計の要点
構造耐力評価機構 高森浩治
強風や積雪などによる太陽光発電設備の被害の実情から、架台や基礎の構造的弱点について解説した。架台においては接合部や薄肉部材での被害が多く、基礎においては地盤崩壊や杭の抵抗力不足による引抜き事例が多いことが分かってきている。さらに、それらの構造的弱点に対する設計上の要点として、地盤調査、設計荷重、基礎・架台の各項目について解説した。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(1/21,2/25,3/24)
1月は大阪大学 産業科学研究所 量子ビーム物理研究部門 教授 細貝 知直 氏による「光で拓く新奇粒子加速− レーザープラズマ粒子加速の最前線 −」を予定している。
2月は慶應義塾大学 理工学部電子工学科 教授斎木 敏治 氏による「光相変化ナノフォトニクスを基盤とする脳型光情報処理」を予定している。
3月は東京医科大学 脳神経外科学教室 教授・医学博士 秋元 治朗 氏による「原発性悪性脳腫瘍に対する光線力学的療法の確立と今後の展望」を予定している。
■研究会 開催案内
第4回自動車・モビリティフォトニクス研究会「モビリティに関連する光技術」(1/17)
第4回フォトニックデバイス・応用技術研究会「マルチコア光ファイバ 〜実用への可能性〜」(1/22)
第4回光ネットワーク産業・技術研究会「光ネットワークの海外動向(仮)」(1/23)
第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会「センシング技術」(2/26)
第5回多元技術融合光プロセス研究会「光が拓く豊かな未来」(3/3)
第5回光ネットワーク産業・技術研究会「テーマ選定中」(3/3)
第5回自動車・モビリティフォトニクス研究会「3年間のまとめ」(3/4)
第4回光材料・応用技術研究会「量子技術の基礎と最新動向」(3/6)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。
Copyright(C) OITDA All Rights Reserved.