(2019年11月27日掲載)
  オプトニューズ Vol.14, No.4 (2019)


   
◆【1】ご案内
■インターオプト2020 開催予告
 当協会主催の"インターオプト2020"(研究用途から産業応用に至るまでの光デバイス・レーザ関連製品が一堂に会する光産業の国際技術展示会)開催のお知らせ。

■2019年度 光産業技術シンポジウム
 当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の共催により、2020年2月19日(水)、リーガロイヤルホテル東京にて実施します。「見えない世界を切り拓く光イメージング・センシング技術」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。 材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。

◆【2】協会事業
■ISOM'19報告
 光メモリ技術に関する国際学会として永年開催されてきたISOMは、前々回から研究発表分野を従来の光メモリ技術からイメージング、センシングを含む幅広い領域に拡張して更なる活性化を目指している。今年も10/20~23日の4日間にわたり新潟市の朱鷺メッセで開催され、各分野の研究者による最新の研究成果の紹介と活発な討議が繰り広げられた。

◆【3】テクノロジートレンド
■励起子機構の精密制御による高性能有機発光デバイスの最近の展開
九州大学 安達千波矢
 有機発光デバイスは、分子設計の自由度を生かすことで、熱活性化遅延蛍光分子、レーザー活性分子、さらには、Singlet Fission分子などの新しい分子の創製が進んでいる。本稿では、これらの新規分子を用いた発光デバイスの最近の話題について紹介する。
■LiDAR
日本電気(株) 辻 聡
 本稿では自動運転向けの利用を中心に注目が集まっている測距技術であるLiDAR (Light Detection and Ranging) について、そのセンシングの仕組み、測距方式、取得した三次元データについて解説する。さらに、自動運転以外の領域での活用事例についても紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■400 Gb/sイーサネットの動向
住友電気工業(株) 辻本敬一
 400Gb/sイーサネットは、増え続けるインターネットのトラヒック需要に対応するため、2017年に規格化され、2019年から大型のデータセンタ等で装置の導入が開始された。本稿では、400Gb/sイーサネットの規格とトランシーバモジュールについて紹介する。
 
■レーザーディスプレイ用の青色・緑色半導体レーザー
日亜化学工業(株) 枡井真吾
 レーザーディスプレイ用光源として開発しているAlInGaN系青色マルチモードレーザーの光出力特性は,発振波長455 nmで5 Wを超え、緑色高出力マルチモードレーザーは、発振波長532 nmで1.19 Wが報告されている。さらなる高出力小型集積化に向け,青色LDチップを24個搭載した光出力120 W超のマルチチップレーザモジュール光源“OctoLas®”を実現している。
■眼科用光測定機器の最新動向
santec(株) 鄭 昌鎬
 眼科機器、特に眼科用診断機器は人体の光システムとも言える眼球や網膜を診断する機器であり、光学設計、光計測技術、イメージング技術、眼光学が複雑に融合するBIOOPTICS、BIOPHOTONICSの代表的な機器である。眼科用光測定機器の最新動向について述べる。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(12/17,1/21)
 12月は横浜国立大学 大学院工学研究院 理工学部 物理工学 教授 洪 鋒雷 氏による「光コムと光時計がもたらす精密計測の技術変革」1月は大阪大学 産業科学研究所 量子ビーム物理研究部門 教授 細貝 知直 氏による「光で拓く新奇粒子加速−レーザープラズマ粒子加速の最前線−」を予定している。
■第9回電子光技術シンポジウム
 産総研と当協会の共催により、12月20日に、表記シンポジウムを開催します。
「機能性マテリアルの設計と実証」をテーマとして、革新的なマテリアルを基盤とした、電子・光デバイス開発の現状と将来展望に関して、最先端でご活躍されている講師の皆様にご講演頂くとともに、産総研の研究成果をご紹介いたします。
 
■研究会 開催案内
 第4回多元技術融合光プロセス研究会「レーザー光源(見学会併催)」(12/3)
 第4回自動車・モビリティフォトニクス研究会「テーマ選定中」(1/17)
 第4回フォトニックデバイス・応用技術研究会「マルチコア光ファイバ 〜実用への可能性〜」(1/22)
 第4回光ネットワーク産業・技術研究会「光ネットワークの海外動向(仮)」(1/23)
 第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会「センシング技術」(2/26)
 第5回多元技術融合光プロセス研究会「光が拓く豊かな未来」(3/3)
 第5回光ネットワーク産業・技術研究会「テーマ選定中」(3/3)
 第5回自動車・モビリティフォトニクス研究会「3年間のまとめ」(3/4)
 第4回光材料・応用技術研究会「量子技術の基礎と最新動向(仮)」(3/6)
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■2019年度 特許フォーラム
 2020年3月6日(金)に神田駿河台の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで特許フォーラムを開催いたします。
本フォーラムでは、今年度、特許動向調査委員会が行った主要光産業に関する日米欧中、4局における過去10年間の特許出願動向調査の結果と考察をご紹介するとともに、毎年、知的財産に係る現場でご活躍されている知財のエキスパートをお迎えし、特別講演を行っております。
■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。
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