(2019年5月24日掲載)
オプトニューズ Vol.14, No.1 (2019)
◆【1】ご案内
■第35回光産業技術振興協会 櫻井健二郎氏記念賞 募集
「光産業技術振興協会櫻井健二郎氏記念賞」は、当協会設立時の理事で、光技術の研究とその指導、さらに同分野の普及活動において先駆的役割を果たし、創世期の光産業技術の発展に多大な貢献をされた故櫻井健二郎氏の功績をたたえ、光産業技術の振興・普及を目的として1985(昭和60)年に創設されました。昨年度までに65件、162名の方が受賞しています。
つきましては、今年度の受賞候補者推薦を募集いたしますので、下記URLを参照の上、奮ってご応募下さい。募集期間は、5月1日から8月31日(消印有効)です。
■インターオプト2020 出展案内
当協会主催の"インターオプト2020"(研究用途から産業応用に至るまでの光デバイス・レーザー関連製品が一堂に会する技術総合展光産業の国際技術展示会)の出展募集。
◆【2】協会事業
■光関連団体国際会議(IOA)
4月12日-13日に、英国グラスゴー市のテクノロジー&イノベーションセンタ及びグランドセントラルホテルにて第24回(2019年)IOA MeetingがSOA(英国) のホストにより開催され、光協会から、小谷専務理事他1名が参加した。参加者は、Swiss Photonics(スイス:1名)、OITDA(日:2名)、PIDA(台湾:2名)、SOA(英:1名)、OptecNet(独:1名)、OIDA(米:1名)、またオブザーバでUK Photonics Leadership Group(英:1名)、technology SCOTLAND(英:1名)。
会議では、これら8カ国/地域/団体から光産業動向についての報告がされ、活発な議論が行われた。分野や各国の経済状況によって差があるが、世界全体としては、光産業はほぼ安定の傾向。
■2019光技術動向・光産業動向セミナー
4月25日に、パシフィコ横浜にて開催されたOPIE‘19(4/24-26)において、2019光技術動向・光産業動向セミナーを開催した。OPIEのセミナー会場となったアネックスホールのF206にて10:00〜16:20まで(途中昼休み25分)午前が光技術動向6講演、午後が特別講演1講演および光産業動向8講演の計15講演を実施した。参加者は、光協会賛助会員、公的機関、教育機関、報道関係者、並びに一般参加者含め、各講演とも100名を超える盛況となった。
◆【3】テクノロジートレンド
■光伝送ネットワークにおけるオープン化動向
(株)KDDI総合研究所 吉兼 昇
近年、様々な業界団体や標準化団体によって光伝送ネットワークにおけるオープン化が活発に進められている。オープン化は設備コストや運用コストの削減だけでなく、市場の要求に迅速に対応した製品をマーケットインさせるという狙いもあり、検討が年々加速している状況である。本稿では光伝送ネットワークにおけるオープン化の動向について概説する。
■ImPACTにおけるレーザ開発
自然科学研究機構 佐野雄二
ImPACTではX線自由電子レーザを超小型化するための基盤技術開発と、高出力パルスレーザの超小型化開発・実用化を進めてきた。掌サイズで20mJを超える発振に成功し、レーザの製品化を行うとともに、レーザを製造・セキュリティ等へ応用するためのシステム開発を行った。
■太陽電池評価技術
産業技術総合研究所 菱川善博
世界で約500 GWの太陽電池が稼動する時代となった。本稿では太陽電池評価技術の最近のトピックスにとして、基準太陽光スペクトル、ソーラシミュレータ、屋外高精度性能評価技術の動向と、最近注目を集めるペロブスカイト太陽電池と両面受光太陽電池の性能評価技術について述べる。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■光アクセスネットワークの役割と最新動向
三菱電機(株) 小崎成治
本稿では、光アクセスネットワークの概要、構成技術、要素技術と高速化・標準化の進展について解説し、モバイルネットワークの進展に伴う新たなの要件を整理した上で、5G本格普及期以降のネットワークを支える技術について紹介する。
■太陽光に近い理想の光源 −紫色LEDベース白色光源−
SORAA Japan(株) 汲川雅一
今世紀本格的に白色LED照明の普及が加速してきた。そして、今日身の回りの光に自然光の「豊かさ」を求める時代になってきている。人類や動植物は有史以前から太陽光の下で歴史を刻んできた。太陽光のフルスペクトルを持つ光源により人に優しいウェルネスを実現できる。
■太陽光発電システムの安全性やリサイクルに関するNEDOの取り組み
新エネルギー・産業技術総合開発機構 山崎光浩
「第5次エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた取り組みが掲げられた。本稿では、NEDOにおいて太陽光発電が長期安定的な電源となることを目指して進めている、自然災害等に対応した安全性の向上、今後の使用済み太陽光モジュール大量発生への対応の2つの課題に関する取り組みを紹介する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(5/28,6/18,7/16)
5月は産業技術総合研究所 電子光技術研究部門兼光電子融合基盤技術研究所 堀川 剛 氏による「シリコンフォトニクス集積回路の製造・評価プラットフォーム」を予定している。
6月は東京大学 先端科学技術センター 特任助教 杉山 太香典氏による「超伝導量子コンピュータ開発の現状と課題」を予定している。
7月は浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 材料研究室 リサーチフェロー 山西 正道 氏による「量子カスケードレーザとその応用」を予定している。
■研究会 開催案内
第1回フォトニックデバイス・応用技術研究会「光通信用デバイス」(5/29)
第1回光材料・応用技術研究会「情報通信技術」(6/18)
第1回多元技術融合光プロセス研究会「光応用プロセスの基礎と先端技術」(7/9)
第2回自動車・モビリティフォトニクス研究会「センサ特集(仮)」(7/17)
第2回光ネットワーク産業・技術研究会「次世代光デバイス(仮)」(7/30)
第2回フォトニックデバイス・応用技術研究会「新しい光技術」(7/31)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■インターオプト2020中小・中堅・ベンチャー企業出展社支援のお知らせ
中小・中堅・ベンチャー企業の事業PR 活動のチャンスを広げることのできる展示会として、2020年1月に東京ビッグサイトで開催するインターオプト2020 にお いて、出展小間料を当協会より支援する事業を実施します。
■ISOM’19
ISOM'19(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory 2019)が2019年10月20日(日)〜23日(水)に朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターで開催されます。多くの方々にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
■第34回レーザ安全スクール 開催予告
レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を、未然に防止することを目的としたレーザ安全スクールを1期10月7日〜11日及び2期11月11日〜15日に、機械振興会館にて開催します。
■第30回レーザ機器取扱技術者試験 開催予告
レーザ機器の取扱に起因する危険及び障害を防止するため、レーザ機器取扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。
12月11日に機械振興会館にて実施します。
■研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。
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