(2018年11月27日掲載)
  オプトニューズ Vol.13, No.4 (2018)


   
◆【1】ご案内
■平成30年度 光産業技術シンポジウム
 当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の共催により、平成31年2月20日(水)、リーガロイヤルホテル東京にて実施します。「Beyond 5G社会を支えるフォトニクス技術」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。 材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。

◆【2】協会事業
■InterOpto2018報告
 国内外の最新の光技術、機器を集めて、10月17日〜19日に幕張メッセで開催した。 出展社は103社、小間数は119社。CEATECとの同時開催により、来場者総数は28,660名を数え、展示ホールは多くの来場者で溢れ、非常に活気のある展示会となった。

■ISOM’18報告
 光メモリ技術に関する国際学会として永年開催されてきたISOMは、前回から正式名称をISOM(International Symposium on Optical Memory)からISOM(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory)に変更し、研究発表分野も、従来の光メモリ技術からイメージング、センシングを含む幅広い領域に拡張された。
今年も10/21〜24日にわたり北九州市の北九州国際会議場で開催され、各分野の研究者から最新の研究成果が紹介され活発な討議が行われた。

◆【3】テクノロジートレンド
■瞬時3次元蛍光イメージングを可能にする蛍光ディジタルホログラフィック顕微鏡
神戸大学大学院 的場 修
 神経細胞等の集団的な活動状況を観察可能にする手法として、一度の計測で3次元蛍光観察可能なインコヒーレントディジタルホログラフィック顕微鏡が提案されている。本稿では、共通光路型においてレンズと回折格子の2つの位相変調を重畳させたものを用いて3次元蛍光観察を可能にするオフアクシス蛍光ディジタルホログラフィック顕微鏡を紹介する。
■Digital ELISA
東京大学大学院 赤間健司、野地博行
 タンパク質バイオマーカーの高感度検出は、疾病の早期発見や予後のモニタリングにおいて重要である。Digital ELISAは1分子蛍光計測技術を応用した世界で最も高感度なタンパク質測定技術の一つである。本稿ではDigital ELISAを可能にした1分子デジタル計測技術を説明し、Digital ELISAの原理や近年の動向に関して紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■光コンポーネントの標準化動向
日本電気(株) 金子太郎
 光ネットワークの通信容量の増加及び構成の多様化に対応し、相互接続が可能なネットワークを促進するために発足したOIF(Optical Internetworking Forum)では、業界標準化を推進している。本稿では、400 Gbit/sの高速通信をサポートする次世代の光コンポーネントに関わるOIFの最新の標準化動向について紹介する。
 
■フレキシブルディスプレイ
(株)日経BP 田中直樹
 ディスプレイはフレキシブル化によって、平面だけでなく至る所に組み込めるようになる。映像は格段に身近なものになり、情報化社会に与える影響は計り知れない。本稿では、フレキシブルディスプレイの市場・応用動向、技術動向について、最近の話題を中心に報告する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(12/18,1/22,2/12)
 12月は芝浦工業大学 システム理工学部 教授 伊東敏夫 氏による「自動運転のためのライダーと画像のフュージョンによる環境認識手法」1月は株式会社 NTTファシリティーズ 経営企画部 政策渉外室 担当部長 田中 良 氏による「第5次エネルギー基本計画における太陽光発電産業技術動向」2月はギガフォトン株式会社 代表取締役副社長兼CTO 溝口 計 氏による「最先端短波長光源(DUV/EUV)と半導体製造への応用」を予定している。
■新世代コンピューティングシンポジウム/第8回電子光技術シンポジウム
 産総研と当協会の共催により、1月25日に、表記シンポジウムを開催します。情報通信システム、IoTシステムなどの課題解決に向けて、量子アニーリングや量子ビットなどの量子情報技術、脳機能を模したニューラルネットワークなど、新原理、新デバイスを用いた新世代コンピューティング技術に関する最先端の研究開発を展開されている講師の方々にご講演頂くとともに、産総研の研究開発成果を紹介します。
■研究会 開催案内
 第4回多元技術融合光プロセス研究会「光が拓く豊かな未来(見学会併催)」(12/4)
 第27回ワークショップ フォトニックデバイス・応用技術研究会
  「5G時代のフォトニクス」(12/5)
 第4回フォトニックデバイス・応用技術研究会「光通信の周辺技術」(1/16)
 第4回光ネットワーク産業・技術研究会「光ネットワークの海外動向」(1/23)
 第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会「新しい光技術」(2/27)
 第5回自動車・モビリティフォトニクス研究会「車と通信(仮)」(2/28)
 第4回光材料・応用技術研究会「生体・バイオ・医療応用」(3/1)
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■平成30年度 特許フォーラム
 平成31年3月8日(金)に神田錦町の学士会館で特許フォーラムを開催いたします。
本フォーラムでは、特許動向調査委員会が実施した光主要産業に関する本年度の特許調査結果を報告するとともに、オープン&クローズ戦略をはじめとする知財マネジメントにお詳しい 東京大学 政策ビジョン研究センター、シニア・リサーチャーの小川紘一氏をお迎えし、特別講演を行います。

■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。

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