(2018年9月26日掲載)
オプトニューズ Vol.13, No.3 (2018)
◆【1】ご案内
■InterOpto2018 直前特集
当協会主催の"InterOpto2018"(国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス製品が一堂に集まる光産業の国際技術展示会)を10月17日〜19日まで幕張メッセで開催します。
■第33回レーザ安全スクール 受講者募集中
レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を、未然に防止することを目的としたレーザ安全スクールを1期11月5日〜9日及び2期11月26日〜30日に、機械振興会館にて開催します。
■第29回レーザ機器取扱技術者試験 願書受付中
レーザ機器の取扱に起因する危険及び障害を防止するため、レーザ機器取扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。
12月21日に機械振興会館にて実施します。
◆【2】協会事業
■平成30年度光産業技術標準化会総会
今年度で設立30周年を迎えた光産業技術標準化会総会が7月26日に開催され、昨年度活動報告と今年度活動計画が承認された。また、来賓講演として、経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課の山岸課長補佐より「標準化政策の最新動向」がおこなわれた。
さらに、一般財団法人ニューメディア開発協会の石原氏より「光標準化会はなぜ、どのようにしてできたのか?−設立30年を迎えて振り返る−」と題した特別講演がおこなわれた。
◆【3】テクノロジートレンド
■マイクロLED
産業技術総合研究所・名古屋大学 王 学論
マイクロLEDディスプレイは、次世代のウェアラブル型・携帯型情報機器のための低消費電力・高輝度・高解像度のディスプレイとして期待されている。本稿では、マイクロLEDディスプレイ開発の現状、課題および我々が実現を目指している指向性マイクロLEDについて解説する。
■空間多重増幅用光ファイバの研究開発動向
古河電気工業(株) 杉崎隆一
空間多重技術の進展は目覚ましく、すでに1本のファイバ10Pb/sの伝送も実現している。ケーブルでのコア密度増大に合わせ、増幅器の特性向上も必要とされる。本報告では空間多重伝送用増幅として、マルチコア増幅、モード多重増幅などの現状を整理するとともに低消費電力化についての取り組みを紹介する。
■第5次エネルギー基本計画にみる太陽光発電等技術動向
(株)NTTファシリティーズ 田中 良、正代尊久、三宅良英
パリ協定発効による脱炭素化に向けた活動の活発化などによって刻々と変化するエネルギー情勢等に対応するために、2018年7月に第5次エネルギー基本計画が閣議決定された。基本計画では、2030年のエネルギー需給見通しと2050年に向けた長期エネルギー需給見通しの方向性について記載した。特に主力電源と位置づけられた太陽光発電事業の課題と諸外国の取り組み等にもふれ、今後の再生可能エネルギーの方向性と技術動向等について報告している。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■3Dセンシング
(株)富士キメラ総研 豊田裕介
物体を立体的に検知する3Dセンシングは、これまで工業分野やゲーム機など一部の用途での採用にとどまっていた。しかし2017年にスマートフォンの顔認証用に採用されたことで急速に注目度が高まっている。将来的にはARや自動運転のセンサーとしても期待されており開発が活発化している。
本稿では3Dセンシングについて、民生および自動車分野を中心に、方式別の市場動向およびメーカー動向をまとめた。
■第5次エネルギー基本計画策定と再生可能エネルギーに対する新たな位置付け
(株)資源総合システム 山谷東樹
新たに閣議決定された第5次エネルギー基本計画において、再生可能エネルギーは初めて「主力電源化」を目指す国産エネルギーに位置付けられた。
2030年エネルギーミックスの見直しはなかったものの、我が国が再生可能エネルギーへの転換で世界をリードするようなエネルギー政策の展開が期待される。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(10/23,11/20,12/18)
10月は日本電信電話株式会社 NTTアクセスサービスシステム研究所 主任研究員 浅香航太 氏による「将来アクセスネットワーク用光部品の技術動向と課題」11月は日本放送協会 NHK放送技術研究所 上級研究員 石井紀彦 氏による「8Kスーパーハイビジョン放送の技術」12月は芝浦工業大学 システム理工学部 教授 伊東敏夫氏による「自動運転のためのライダーと画像のフュージョンによる環境認識手法」を予定している。
■研究会 開催案内
第3回自動車・モビリティフォトニクス研究会
「次世代モビリティの社会実装(見学会含む)」(10/12)
第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会「光実装・パッケージ」(10/24)
第3回光ネットワーク産業・技術研究会“公開ワークショップ”
「次世代の光ネットワーク動向」(11/2)
第3回多元技術融合光プロセス研究会
「レーザー加工のインテリジェント化技術の動向」(11/6)
第4回自動車・モビリティフォトニクス研究会「海外の動向(仮)」(11/16)
第3回光材料・応用技術研究会「機能材料・新技術」(11/16-17)
第4回多元技術融合光プロセス研究会「光が拓く豊かな未来(見学会併催)」(12/4)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■ISOM'18
ISOM'18(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory 2018)が2018年10月21日(日)〜24日(水)に北九州国際会議場で開催されます。多くの方々にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
■研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。
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