(2018年7月27日掲載)
  オプトニューズ Vol.13, No.2 (2018)


   
◆【1】ご案内
■InterOpto2018
 当協会主催の"InterOpto2018"(研究用途から産業応用に至るまでの光デバイス・レーザー関連製品が一堂に会する技術総合展光産業の国際技術展示会)開催のお知らせ

■第34回光産業技術振興協会 櫻井健二郎氏記念賞 募集
 「光産業技術振興協会櫻井健二郎氏記念賞」は、当協会設立時の理事で、光技術の研究とその指導、さらに同分野の普及活動において先駆的役割を果たし、創世期の光産業技術の発展に多大な貢献をされた故櫻井健二郎氏の功績をたたえ、光産業技術の振興・普及を目的として1985(昭和60)年に創設されました。昨年度までに63件、154名の方が受賞しています。つきましては、今年度の受賞候補者推薦を募集いたしますので、下記URLを参照の上、奮ってご応募下さい。応募締切りは8月31日(消印有効)です。

■第33回レーザ安全スクール 参加申込み開始(8/1より)
 レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を、未然に防止することを目的としたレーザ安全スクールを1期11月5日〜9日及び2期11月26日〜30日に、機械振興会館にて開催します。参加申込みは8/1開始です。

■第29回レーザ機器取扱技術者試験 開催のご案内
 レーザ機器の取扱に起因する危険及び障害を防止するため、レーザ機器取扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。 12月21日に機械振興会館にて実施します。

◆【2】協会事業
■光関連団体国際会議(IOA)
 6月25日に、韓国一山のKINTEXにて第23回(2018年)IOA MeetingがKAPID(韓国)のホストにより開催され、光協会から、小谷専務理事他1名が参加した。参加者は、Swiss Photonics(1名)、PIDA(1名)、KAPID(4名)、OITDA(2名)、またオブザーバでPhoton Delta(1名)。 会議では、これら5カ国・地域から光産業動向についての報告がされ、活発な議論が行われた。分野や各国の経済状況によって差があるが、世界全体としては、光産業はほぼ安定の傾向。

■PhotonicsKorea2018 に出展
 韓国の光関連団体であるKAPIDとの間で、InterOptoとのブース交換協定を締結 してPhotonicsKoreaに初出展し、InterOptoへの出展・来場のPR活動を行った。

◆【3】テクノロジートレンド
■共鳴トンネルダイオードの室温テラヘルツ発振
東京工業大学 浅田雅洋
 共鳴トンネルダイオード(RTD)によるテラヘルツ(THz)発振とその応用について概説している。現在までに約2THzまでの室温発振や、0.7mWの出力、周波数可変機能が得られている。イメージングや通信などへの応用も開始され、種々の応用に向けたコンパクトなTHz光源として期待される。
■シリコンフォトニクス
慶應義塾大学 平 洋一
 シリコンフォトニクス(SiPh)は半導体加工技術を使ってシリコン基板上に集積光回路を実現する技術である。SiPhを用いたデータ通信用光送受信器はすでに量産されているが、さらなる発展にはいくつかの課題がある。そこでSiPh技術を概観しその課題について議論する。
■光産業技術における可視光通信の今
加賀電子(株) 寿田龍人
 インターネットを介した技術革新とともに、これらを支える無線技術も進化を続けている。今、人の目に見える「可視光」領域の光で通信する可視光通信技術が注目されている。ポータルサイト「可視光通信研究倶楽部」を運営する加賀電子が、可視光通信の現状、課題、未来展望を語る。
■超短パルスレーザーピーンフォーミング
静岡県工業技術研究所 鷺坂芳弘
 超短パルスレーザーを集光照射すると照射部に衝撃波を誘起することができる。浜松工業技術支援センターでは、この衝撃波で照射面を塑性変形させることで薄板を曲げる加工法を考案した。本稿では本法の特異な加工特性を紹介するとともに、微細部品への応用の試みについて解説する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■B100G光伝送方式の標準化動向
日本電信電話(株) 小林正啓
 本稿は、ITU-TSG15におけるOTNの標準化に関する論理/物理インタフェースの検討の背景と現在の状況を中心に、相互に関連するIEEE 802.3ならびにOIF PLLにおける検討状況を交えてB100G光伝送方式の標準化動向を解説する。
 
■医療情報の光ディスク保存について
(公社)日本文書情報マネジメント協会 渡邊克也
 昨年5月、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が第5版として改定された。その改定内容の中で特に「製造業者による情報セキュリティ開示書」ガイドVer.2.0への言及と、標的型攻撃への対応が追加記載されている。その要求事項に対して最新の業務用途の光ディスクの有用性の検討を行った。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(8/28,9/14,10/23)
 8月は東海大学情報通信学部 通信ネットワーク工学科 教授 高山佳久氏による「空間光通信システムの課題と研究開発動向」、9月は株式会社QDレーザ 代表取締役社長 菅原 充氏による「半導体レーザの切り拓く未来」、10月は日本電信電話株式会社 NTTアクセスサービスシステム研究所 光アクセス基盤プロジェクト 主任研究員 浅香航太氏による「将来アクセスネットワーク用光部品の技術動向と課題」を予定している。
■研究会 開催案内
 第2回光ネットワーク産業・技術研究会「次世代の光デバイス動向」(7/31)
 第2回自動車・モビリティフォトニクス研究会
  「自動運転HMIおよび照明・レーザ応用」(8/1) 
 第2回多元技術融合光プロセス研究会「レーザー加工技術の最新動向」(8/30) 
 第2回光材料・応用技術研究会「レーザーの高出力化と新たな材料処理」(8/31)
 第3回自動車・ビリティフォトニクス研究会
  「次世代モビリティの社会実装 (仮)(見学会含む)」(10/12)
 第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会「光実装・パッケージ」(10/24)
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■ISOM'18
 ISOM'18(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory 2018)が2018年10月21日(日)〜24日(水)に北九州国際会議場で開催されます。多くの方々にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携強化を図る場として5つの研究会を設置し、講演と質疑を含む討論会を行っております。また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方には、是非ご入会を検討いただけますようご案内いたします。

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