(2018年 1月25日掲載)
  オプトニューズ Vol.12, No.5 (2017)


       
◆ごあいさつ
■一般財団法人光産業技術振興協会 副理事長兼専務理事 小谷泰久
 本年も将来の光産業の発展のために、プロジェクト立案に向けてのFS、技術 戦略策定、光産業・光技術動向等各種調査事業、標準化事業や基準認証研究開発、 シンポジウムや研究会などの普及啓発事業を実施。

◆【1】ご案内
■平成29年度 光産業技術シンポジウム
 当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が共催し、「AI・IoT時代を支えるフォトニクス技術」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。

■平成29年度 特許フォーラム
 平成30年3月2日(金)に特許フォーラムを開催いたします。本フォーラムでは、特許動向調査委員会で実施した光技術に関する特許動向調査の結果を報告するとともに、豊富な海外知財交渉の経験を持ち、現在、東京大学政策ビジョン研究センターの客員研究員としての活動を中心に、知財・標準化戦略の研究のほか、各種人材育成プログラムなどでもご活躍されている二又俊文氏をお迎えし、特別講演を行います。

◆【2】協会事業
■2017年度(第32回)レーザ安全スクールを実施
 2017年10月及び11月に2期にわたり実施した「レーザ安全スクール」を報告する。

■2017年度レーザ機器取扱技術者試験を実施
 2017年12月15日に実施した「レーザ機器取扱技術者試験」を報告する。

■EPICと光集積技術に関するWorkshopを開催
 欧州光産業コンソーシアム(EPIC:European Photonics Industry Consortium)、技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)及び当協会の3者共催により、2017年11月8日(水)〜9日(木)に、当協会にて光集積技術に関するWorkshopが開催された。海外から24名、国内から29名の方々が参加され、活発な質疑応答がなされるとともに、レセプション、ランチ、コーヒーブレーク等を通じて、参加者同士の積極的なネットワーク形成が図られた。

◆【3】テクノロジートレンド
■光トランシーバの技術動向
三菱電機(株) 斧原聖史
 基幹系光通信システム及びアクセス系モバイルバックホールやデータセンタを対象とした光トランシーバの大容量化及び小型・省電力化が進んでおり、光トランシーバの400Gbps化に向けた議論が活発に行われている。本稿では、これらの光トランシーバの標準化動向および技術動向について紹介する。
■光ディスクの技術動向と規格化動向
(株)日立製作所 星沢 拓
 AVメディアとして、日本が技術開発を牽引してきた光ディスク産業は2010年を境に縮小を続けている。そのため近年、光ディスクの新市場として、成長著しいアーカイブストレージ市場が注目されている。本市場に向けて開発が進む技術・規格・製品について調査したので報告する。
■メカニカルスタック太陽電池
豊田工業大学 荒木建次
 メカニカルスタック太陽電池は別々に作成した2種類以上の太陽電池を機械的に積み重ねることにより、広範囲な太陽光スペクトルが利用可能なため高効率が実現できる。このため,セル材料の低コスト化よりも高効率化によりシステム全体のコストを下げることが重要になってきた昨今において意味を持ち始めた太陽電池である。すでにSiセルをベースとして35.9%の高い効率が実現されている。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■光通信の大容量化に対応した細径高密度光ファイバケーブルの最新動向
(株)フジクラ 久保隆之
 大容量化する光通信ネットワークを支えるべく大量の光ファイバケーブルが用いられるようになり、既存の地下管路等を逼迫する事例も見られている。このような状況を改善すべく、間欠接着型テープ心線を使用することで一括融着接続性を確保しつつ、ケーブルを細径・軽量化しながら、多心化を実現した細径高密度光ファイバケーブル、超多心光ケーブルが導入されている。
 
■車載用ディスプレイ
(株)日経BP 田中直樹
 電子ミラーの解禁やADASの多機能化によって、車載ディスプレイ市場の拡大が期待される。今後は「電子ミラー」と「HUD」の二つの新市場が急伸する。技術面での注目株は「AR」と「触覚」である。ARの活用でHUDはさらなる進化を遂げる。触覚の活用で車載ディスプレイに物理ボタンのような操作感を追加できる。
■太陽光発電の新展開(運輸部門での可能性 〜PV for Transport〜)
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構 山田宏之
 いまや主要電源の一つになった太陽光発電に対する温室効果ガス削減効果の期待は大きい。本稿では、運輸部門における貢献可能性と、その実現に向けたNEDOの取り組みとして、「太陽光発電システム搭載自動車検討委員会」の活動と、IEA PVPSにおける新たな国際共同事業の発足について報告する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(2/20,3/23,4/17)
 2月は古河電気工業(株)研究開発本部 情報通信・エネルギー研究所 フォトニックデバイス開発部 部長 向原智一 氏による「デジタルコヒーレントシステムを支える波長可変光源の現状と関連デバイスの将来動向」、3月は内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラム・マネージャー 佐野雄二氏による「ImPACTプログラムにおける高出力小型パルスレーザーの開発と応用」、4月は(国研)産業技術総合研究所 知能システム研究部門 コンピュータビジョン研究グループ 研究員 片岡裕雄 氏による「コンピュータビジョン技術を用いた画像/動画像認識」を予定している。
■研究会 開催案内
 第3回自動車・モビリティフォトニクス研究会 「車載カメラ・センサー特集(仮)」(2/26)
 第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会 「新しい光技術」(2/28) 
 第4回光材料・応用技術研究会
  「レーザー及び非線形光学のイメージング応用-バイオからセキュリティまで-」(3/2)
 第5回多元技術融合光プロセス研究会
  「光が拓く豊かな未来〜医療分野への展開〜」(3/6)
 第5回光ネットワーク産業・技術研究会
  「大容量光伝送とモバイルフロントホールの最新動向(仮)」(3/7)
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■InterOpto2018 出展募集
 当協会主催の"InterOpto2018"(研究用途から産業応用に至る光デバイス・レーザ関連製品が一堂に会する技術総合展)の出展募集、早期申込割引実施中。

■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携強化を図る場として5つの研究会を設けて、講演と質疑応答を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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