(2017年 11月22日掲載)
  オプトニューズ Vol.12, No.4 (2017)


       
◆【1】ご案内
■平成29年度 光産業技術シンポジウム
 当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が共催し、「AI・IoT時代を支えるフォトニクス技術」をテーマに、我が国の光産業と光技術の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。

◆【2】協会事業
■InterOpto2017報告
 国内外の最新の光技術、機器を集めて、10月4日〜6日に幕張メッセで開催した。出展社は86社、小間数は106社。CEATECとの同時開催により、相互入場者も数多く来場し、近年まれに見る活況を呈した。光技術および産業動向をはじめとする各種セミナーも多数の聴講者を集め、盛況であった。

■ISOM’17報告
 光メモリ技術に関する国際学会として永年開催されてきたISOMは、今回から正式名称をISOM(International Symposium on Optical Memory)からISOM(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory)に変更して、10/22-25日にわたり松江市のくにびきメッセで開催された。研究発表分野も、従来の光メモリ技術からイメージング、センシングを含む幅広い領域に拡張され、各分野の研究者から最新の研究成果が紹介され活発な討議が行われた。

◆【3】テクノロジートレンド
■高出力深紫外LEDの研究開発
(国研)情報通信研究機構 井上振一郎
 殺菌から、環境、医療、情報通信分野まで、多様な技術分野において深紫外光の重要性が増している。本稿では、AlGaN系深紫外LEDにおける光出力飽和現象の抑制や、ナノ光取出し構造技術等により、シングルチップ、室温CW動作において150mW超の世界最高出力の265nm帯深紫外LEDの開発に成功したことなどについて紹介する。
■光音響イメージング法の研究動向
防衛医科大学校 角井泰之、佐藤俊一
 光音響波(光超音波)イメージング法のここ数年の研究動向として、製品化、応用の拡大(基礎研究)、臨床応用、国家プロジェクトの状況について報告する。また著者らの取り組みとして、熱傷診断装置、高分解能小型イメージング装置、診断・治療一体型システムの開発について紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■360度カメラの最新動向
(株)リコー 庄原 誠
 360度カメラは近年、各社から新製品が発表され、市場は活況を呈している。360度カメラは全天球カメラや全方位カメラ、全天周カメラなどと呼ばれることもある。ここでは主に一般向けに発売されている360度カメラの最新の市場動向について説明する。
 
■JPEA PV OUTLOOK 2050の紹介
(一社)太陽光発電協会/ソーラーフロンティア(株) 杉本完蔵
 太陽光発電協会は、2017年7月に、太陽光発電産業ビジョンとなる、「JPEA PV OUTLOOK2050」を発表した。これまでの2030年までのビジョンから大きく飛躍し、2050年の絵姿を「脱炭素・持続可能社会の実現」として、温暖化ガス80%削減目標への貢献として200GWの導入を目指している。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(12/19,1/16, 2/20)
 12月は明治大学 特任教授 中村京太郎氏による「太陽電池セル・モジュールの最新業界動向および技術開発動向」、1月は(株)KDDI総合研究所 執行役員 森田逸郎 氏による「空間多重光伝送技術の進展〜光通信も「京」の時代へ〜」、2月は古河電気工業(株)研究開発本部 情報通信・エネルギー研究所 フォトニックデバイス開発部 部長 向原智一氏による「デジタルコヒーレントシステムを支える波長可変光源の現状と関連デバイスの将来動向」を予定している。
■研究会 開催案内
 第2回自動車・モビリティフォトニクス研究会 「自動車関連企業の取り組み」(11/29)
 ワークショップ フォトニックデバイス・応用技術研究会 
  「イノベーションを牽引するベンチャー精神とは?」(12/6)
 第4回多元技術融合光プロセス研究会
  「レーザー加工・計測技術の最新動向(見学会併催)」(12/7)
 第4回フォトニックデバイス・応用技術研究会
  「デバイスを支える要素技術」(1/17)
 第4回光ネットワーク産業・技術研究会 「インターネットと新技術(仮)」(1/23)
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■特許フォーラム
 平成30年3月2日に神田錦町の学士会館で特許フォーラムを開催いたします。
本フォーラムでは、特許動向調査委員会で実施した光技術に関する今年の調査結果をテーマ毎に報告するとともに、知的財産管理の現場で豊富な経験を持ち、各種の講演会や新聞雑誌などへの寄稿でもご活躍されている東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員の二又俊文氏をお迎えして特別講演を行います。

■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携強化を図る場として5つの研究会を設けて、講演と質疑応答を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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