(2017年 7月27日掲載)
  オプトニューズ Vol.12, No.2 (2017)


       
◆【1】ごあいさつ
■新理事長に三菱電機の山西会長が就任
 「6月22日付で三菱電機の山西会長が理事長に就任、新体制が発足しました。

◆【2】ご案内
■InterOpto 2017
 国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス製品などが一同に集まる最先端 光技術の国際展示会であるInterOpto 2017を、10月4日(水)〜10月6日(金) の3日間、幕張メッセにて開催します。
 光技術動向セミナー・光産業動向セミナー・注目される光技術セミナー等も 開催し、光産業・光技術の最新情報を提供いたします。
 多くの方のご来場をお待ちしております。

■第33回光産業技術振興協会 櫻井健二郎氏記念賞 募集
 「光産業技術振興協会 櫻井健二郎氏記念賞」は、当協会設立時の理事で、光技術の研究とその指導、さらに同分野の普及活動において先駆的役割を果たし、創世期の光産業技術の発展に多大な貢献をされた故櫻井健二郎氏の功績をたたえ、光産業技術の振興・普及を目的として1985年に創設されました。昨年度までに61件、147名の方が受賞しています。
つきましては、今年度の受賞候補者推薦を募集いたしますので、下記URLを参照の上、奮ってご応募下さい。募集締切は、8月31日(消印有効)です。

■第32回レーザ安全スクール 募集開始
 レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を未然に防止することを目的としたレーザ安全スクールを1期10月23日〜27日および2期11月13日〜17日に、機械振興会館にて開催します。参加申込み受付中です。

■第28回レーザ機器取扱技術者試験のご案内
 レーザ機器の取扱に起因する危険および障害を防止し、レーザ機器取扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。12月15日に機械振興会館にて実施します。

◆【3】協会事業
■平成29年度光産業技術標準化会総会
 今年度の光産業技術標準化会総会が7月3日に開催され、昨年度活動報告 と今年度活動計画が承認された。また、来賓の経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課の森田課長より、「市場を拓く標準化ビジネス戦略」の 講演をいただいた。
さらに、元パイオニア株式会社の横川文彦氏より「光ディスクの規格開発-DVD 及びBDのデファクト規格とデジュール規格」と題した特別講演をいただいた。

◆【4】テクノロジートレンド
■有機系材料によるフォトン・アップコンバージョン技術
(国研)産業技術総合研究所 鎌田賢司
 太陽光レベルの光強度の光を短波長に変換する技術としてこの数年注目を集めている有機化合物を用いた三重項-三重項消滅フォトン・アップコンバージョン(TTA-UC)について、その原理と研究動向、そして最近達成された固体結晶系でのアップコンバージョンについて概説する。
■CWレーザークリーニングのインフラ維持管理等への応用
光産業創成大学院大学 藤田和久、沖原伸一朗、(株)トヨコー 豊澤一晃
 CWレーザーとサークルスキャン方式を用いた、新たなレーザークリーニング手 法を開発し、高度成長期に多く建設されたインフラの維持管理への導入の試みを 紹介する。高速処理が可能で、二次産廃物もない特徴を活かし、レーザー除染な ど他用途への展開についても触れる。
■セレンフリー硫化物系CIGS太陽電池
昭和シェル石油(株) 廣井 誉
 セレンフリー硫化物系CIGS太陽電池はカルコゲナイド系薄膜太陽電池の一種であり、その作製過程において、安価な硫黄源を使用し、セレン源を用いる必要がないことから将来的に低コスト化が期待できる。ソーラーフロンティア(株)では、カルコゲナイド系薄膜太陽電池の今後の発展・展開に向けた指針をえるために、セレンフリー硫化物系CIGS太陽電池の研究開発に取り組んでいる。
◆【5】リサーチ&アナリシス
■ポスト100Gトランシーバの標準化動向
富士通オプティカルコンポーネンツ(株) 磯野秀樹
 ICT市場で必要とされる情報量は予想を上回るスピードで急増しており、ポスト100Gトランシーバの実用化、さらなる高速化・小型化・低消費電力化が急務となっている。IEEE 802.3/OIF等の標準化団体は製品化に先行して共通仕様を市場に提案する活動を進めており、その概要について紹介する。
 
■デジタルアーカイブの長期保存に向けた光ディスク新技術と利活用
ソニービジネスソリューション(株) 千明 悟
 デジタルデータの保存メディアとして、光ディスクは有用なメディアの一つである。長期保存の観点では、解決すべきデータ保存の課題が存在する。本内容では、光ディスクによる上記課題の解決方法や、運用のメリットと最新技術について紹介する。
◆【6】開催案内
■マンスリーセミナー(8/22, 9/19, 10/17)
 8月は名古屋大学大学院 生命農学研究科 生物圏資源学専攻 教授 土川 覚 氏による「近赤外分光計測の過去・現在・未来」、9月は東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 助教 雨宮智宏 氏による「光学迷彩 歴史の裏の物語」、10月はオリンパス(株) 医療要素開発1部 開発1グループ 課長 五十嵐 誠 氏による「診断・治療における内視鏡技術の現状と将来」を予定している。
■研究会 開催案内
 第2回多元技術融合光プロセス研究会
  「加工用レーザ、ビームデリバリ光学系、光部品等の最新技術動向」(8/22)
 第2回光材料・応用技術研究会
  「国の新たな成長を支える最先端レーザーによるモノ作り(レーザーと新領域)」(9/1)
 第1回自動車・モビリティフォトニクス研究会
  「将来の自動車社会に向けて(仮)」(10/18)
 第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会「光実装・光パッケージ」(10/25)
 第3回光ネットワーク産業・技術研究会「光コムと新技術・応用(仮)」(11/14)
 
◆【7】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【8】お知らせ
■ISOM'17
 2017年度のISOM(International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory)が2017年10月22日(日)〜 25日(水) くにびきメッセ(島根県立産業交流会館)で開催されます。多くの方々にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進および産学官連携 強化を図る場として5つの研究会を設けて、講演と質疑応答を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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