(2017年 1月25日掲載)
 

オプトニューズ Vol.11, No.5 (2016)



       
◆ごあいさつ
■一般財団法人光産業技術振興協会 専務理事 小谷泰久
 本年も将来の光産業の発展のために、プロジェクト立案に向けてのFS、技術戦略策定、光産業・光技術動向等各種調査事業、標準化事業や基準認証研究開発、シンポジウムや研究会などの普及啓発事業を実施致します。
◆【1】ご案内
■平成28年度 光産業技術シンポジウム
 2月9日に当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が共催し、「未来の自動運転・ロボット・産業機器を支えるフォトニクス」をテーマに、我が国の光技術と光産業の進むべき方向を展望し、議論いただく場といたします。 材料、デバイスからシステムまで関係各位の積極的なご参加を募ります。

■特許フォーラム
 3月10日に特許フォーラムを開催いたします。本フォーラムでは、特許動向調査委員会で実施した光技術に関する特許動向調査の結果を報告するとともに、長年、知的財産管理の現場でご活躍され、「知財スペシャリストが伝授する交渉術喧嘩の作法」の著者としても知られる一般社団法人日本知的財産協会の久慈直登専務理事をお迎えして特別講演を行います。

◆【2】協会事業
■第31回レーザ安全スクールを実施
 2016年10月に1期及び11月に2期を実施した「レーザ安全スクール」を報告する。

■第27回レーザ機器取扱技術者試験を実施
 2016年12月7日に実施した「レーザ機器取扱技術者試験」を報告する。

■ISO/TC 172/SC 9倉敷国際会議開催
 2016年11月30日から3日間に亘り標準化国際会議を岡山県倉敷市に於いて開催した。 会議参加国及び参加者数は、7ヵ国、30名、うち日本からは、13名の専門家を派遣 し、レーザの測定法並びに関連技術などに関する標準化についての審議を行った。
◆【3】テクノロジートレンド
■100 Gbit/s超時代を創る半導体レーザ直接変調技術
Finisar Corp. 松井康浩
 イーサーネットの伝送速度も、100 Gbit/sを超え、早くも400 Gbit/s、更に、800Gbit/sを実現する規格が検討されており、これらに用いられる素子の帯域として、50 GHz以上が必要になってくる。直接変調半導体レーザ(DML)は、その候補の1つであり、高出力、低消費電力、低コストなどの利点を備える。ここでは、DML技術における高速化を中心に、近年の展開を俯瞰した。
■光ノードおよびネットワークのオープン化
株式会社富士通研究所 小田祥一朗
 本稿では、ネットワークサービスの急速な変化に、投資の最適化を図りながらいち早く対応していくため、機能ごとに分割され、個別に迅速な機能追加や性能改善を図ることが可能なオープンアーキテクチャを採用した光ノードおよびネットワークの概要ついて述べる。
■コヒーレントビーム結合を利用した高出力パルスファイバーレーザー
大阪大学  椿本孝治
 高安定、高品質、高平均出力のレーザー光を得るための方法として、複数のファイ バーからの出力を自由空間で束ねるビーム結合技術の研究開発が盛んに進められてい る。本稿では、コヒーレントビーム結合技術を使った高ピーク、高平均出力Yb添加 ファイバーレーザーについて紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■業務用光ディスク(アーカイバルディスク)の医療データ保存に関する活用検討
公益法人 日本文書情報マネジメント協会/市場開拓委員会医療WG 渡邊克也
 次世代業務用光ディスク(アーカイバルディスク)の医療データ保存に関する活用を検討した。アーカイバルディスクは、保存のための通電が不要、マイグレーションが不要のため、ますます増大する医療データの保存に好適であり、医療データの利活用を下支えする基幹技術として期待される。  
■みやまスマートコミュニティ
   「エネルギーの地産地消、再生可能エネルギーの融通」によるまちづくり
みやまスマートエネルギー株式会社 磯部達
 太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーを中心に、電力の地産地消をすすめることで、まちに「あたらしいしあわせをつくりだす」という福岡県みやま市での取り組み。と市などの出資により設立された新電力会社「みやまスマートエネルギー梶vによるまちづくりについて紹介する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(2/21,3/21,4/18)
 2月は株式会社リコー リコー未来技術研究所 技師長 佐藤俊一 氏による「レーザプリンタ用VCSELアレイとVCSELの応用」、3月は京都大学大学院 工学研究科 材料化学専攻 教授 三浦清貴氏による「短パルスレーザープロセッシングによる材料内部構造改質とその応用」、4月は技術研究組合光電子融合基盤技術研究所 研究統括部長 中村隆宏氏による「シリコンフォトニクス技術を用いたボード間/LSI間超小型光トランシーバ」を予定している。
■第6回電子光技術シンポジウム(2/28)
 「光技術の医療・ヘルスケアへの展開」をテーマとして、医工連携の現状と展望、光技術を利用した低侵襲の治療技術、新たなデバイス、手法に基づくイメージング・センシング技術に関して、最先端の研究開発を展開されている講師の方々にご講演頂くとともに、産総研の研究開発成果を紹介する。
■研究会開催案内
 第5回光ネットワーク産業・技術研究会
      「新材料・技術による光通信の革新・・シリコンフォトニクスの先へ」(3/1)
 第5回多元技術融合光プロセス研究会
      「光が拓く豊かな未来 〜光の新分野開拓〜」(3/2)
 第4回光材料・応用技術研究会「レーザー及び非線形光学の生体・医療応用」(3/3)
 第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会「自動車の将来技術」(仮)(3/15)  
 
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■InterOpto 2017 出展募集
 当協会主催の"InterOpto2017"(国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス 製品が一堂に集まる光産業の国際技術展示会)の出展募集、早期申込割引実施中。
■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進及び産学官連携 強化を図る場として4つの研究会を設けて、講演と質疑応答を行っております。 また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。 それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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