(2016年 9月6日掲載)
オプトニューズ Vol.11, No.3 (2016)
◆【1】ご案内
■InterOpto2016 直前特集
国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス製品などが一同に集まる最先端光技術の国際展示会であるインターオプト2016を、9月14日(水)〜9月16日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて開催する。光技術動向セミナー・光産業動向セミナー・注目される光技術セミナー等も開催し、光産業・光技術の最新情報を提供する。
■第31回レーザ安全スクール 参加申込受付中
レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を、未然に防止するこ とを目的としたレーザ安全スクールを1期10月3日〜7日及び2期11月7日〜11日 に、機械振興会館にて開催します。
■第27回レーザ機器取扱技術者試験 願書受付開始
レーザ機器の取扱に起因する危険及び障害を防止するため、レーザ機器取扱 いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。
12月7日に機械振興会館にて実施します。
◆【2】協会事業
■平成28年度光産業技術標準化会総会
今年度の光産業技術標準化会総会が7月28日に開催され、昨年度活動報告と今年度 活動計画が承認された。また、来賓講演として経済産業省 産業技術環境局 国際電気 標準課の野口推進官より、「原子力安全と国際標準」と題した講演をいただいた。 さらに、IEC Past Presidentの高柳誠一氏より「IEC活動に関する温故知新」、 NTTアドバンステクノロジ株式会社の冨田茂氏より「IEC/TC 86/SC 86Bの現状と課 題」
◆【3】テクノロジートレンド
■空間分割多重用光ファイバの研究開発動向
日本電信電話株式会社 坂本泰志、森 崇嘉、松井 隆、山本貴司、中島和秀
光ファイバ通信システムにおける飛躍的な伝送容量の拡大のために、数モードファイバやマルチコアファイバ等の空間分割多重用の次世代光ファイバの検討が積極的に行われている。本稿では、空間分割多重用光ファイバの最新の研究開発動向を紹介し、様々なタイプの次世代光ファイバの特徴と今後の課題について述べる。
■太陽光エネルギーと水で二酸化炭素を還元する技術
株式会社豊田中央研究所 森川健志
半導体と金属錯体触媒ももつ利点を複合化したハイブリッド光触媒により、水と二酸化炭素と太陽光のみで直接、外部からのエネルギー補助なしの条件で液体有機物であるギ酸を合成した。Gibbsエネルギー換算の太陽光変換効率(太陽光エネルギーの分子への貯蔵効率)は4.6%に達した。
■圧電ポリマ(圧電ファブリック)
関西大学 田實佳郎
現在wearableセンサは身に着けるから“着る”時代。それを実現する圧電物質はセンサ材料として注目されている。我々は圧電ポリマの研究から、着るセンサ材料として圧電ファブリックを実現した。本稿ではあまりなじみのない高分子の圧電性とそれを発展させた圧電ファブリックについて述べる。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■シリコンフォトニクスを用いた光コンポーネントの動向
山梨日本電気株式会社 波若 雅彦
市場からの要求の高い光コンポーネントの小型化の実現の手段の1つとして、シリコンの優れた材料特性を活かしたシリコンフォトニクスがある。今回、そのシリコンフォトニクスを使用した光コンポーネントの現状と今後の集積化、機能一体化、小型化等の動向について紹介する。
■長期保存用光ディスク
三菱化学メディア株式会社 竹島 秀治
長期保存用に設計・生産された光ディスクには推定寿命が数百年に及ぶものがある。長期保存用光ディスクは最適化されたドライブを用いて記録することにより最高性能を実現する。ライブライリーシステムが拡充する中でコスト面で優位な光ディスクは長期保存用途における活用が期待される。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(9/20,10/18,11/15)
9月はパナソニック株式会社 先端研究本部 環境材料研究部 物質変換材料研究課 羽柴 寛氏 による「無機系材料を用いた人工光合成技術の研究動向とCO2還元反応研究の進展」、 10月は日本オクラロ株式会社 デバイス開発センタ 魚見和久氏による 「データセンター・データコム光通信用超高速半導体レーザの技術動向 〜up to 100 Gbit/s & Beyond;現在・過去・未来〜」、 11月は日産自動車株式会社 生産技術研究開発センター エキスパートリーダー 樽井大志氏による 「自動車産業 車体部品へのレーザ溶接品質保証技術」を予定している。
■研究会開催案内
第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会(10/12)
第3回多元技術融合光プロセス研究会(11/8)
第3回光材料・応用技術研究会(11/11)
第3回光ネットワーク産業・技術研究会(11/14)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■ISOM'16
2016 年度のISOM(International Symposium on Optical Memory)が2016 年 10 月16日(日)〜 20日(木)京都リサーチパークで開催されます。
多くの方々がご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
■研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進及び産学官連携 強化を図る場として4つの研究会を設けて、講演と質疑応答を行っております。
また、時に応じて見学会、公開討論会も開催しております。
それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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