(2016年 1月25日掲載)
オプトニューズ Vol.10, No.5 (2015)
◆ごあいさつ
■一般財団法人光産業技術振興協会 専務理事 小谷泰久
(本年も将来の光産業の発展のために、プロジェクト立案に向けてのFS、技術戦略策定、光産業・光技術動向等各種調査事業、標準化事業や基準認証研究開発、シンポジウムや研究会などの普及啓発事業を実施。)
◆【1】ご案内
■平成27年度 光産業技術シンポジウム
当協会(OITDA)と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が共催し、 「光加工・計測が創る新たな社会と産業イノベーション」をテーマに、我が国の光技術 と光産業の進むべき方向を展望し議論するシンポジウムを紹介する。
■特許フォーラム
「光主要産業の特許出願動向」と題して本年度の光技術に関する 特許出願動向調査の結果を報告するとともに、特別講師には内田・鮫島法律事務所 弁護士の鮫島正洋氏をお招きする。
◆【2】協会事業
■ISPEC2015で光電子融合技術ロードマップを講演
東京大学と技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が共催する国際会議、ISPEC(International Symposium on Photonics and Electronics Convergence -Advanced Nanophotonics and Silicon Device Systems-)が、11月30日〜12月2日に東京大学で開催された。光協会からは、小谷専務理事が”Roadmap of Photonics and Electronics Integration Technologies”と題し、2030年に向けた光電子融合技術のロードマップを発表した。本講演は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託により、光協会と株式会社富士キメラ総研が策定した「光電子集積技術に関する開発動向及び技術ロードマップ2015」の成果に基づくものである。
■第30回レーザ安全スクールを実施
2015年10月に1期及び11月に2期を実施した「レーザ安全スクール」を報告する。
■第26回レーザ機器取扱技術者試験を実施
2015年12月9日に実施した「レーザ機器取扱技術者試験」を報告する。
◆【3】テクノロジートレンド
■光アクセス技術の研究開発動向
三菱電機株式会社 芦田哲郎
光アクセスシステムの大容量化に向けた標準化が活発に行われている。ITU-Tでは波長多重で40 Gb/s以上を実現するNG-PON2 (TWDM-PON)の標準化が完了し、IEEEでは波長当たり25 Gb/s〜100 Gb/sを実現するNG-EPONに関する議論が開始された。注目すべきはモバイル収容への適用を念頭としていることであり、次世代無線アクセス網へのスムーズなマイグレーション実現が期待されている。
■中赤外ファイバーレーザー
大阪大学 時田茂樹
3μm帯の中赤外波長域で10W以上の高出力・高品質レーザー光が手軽に得られるファイバーレーザーが実用化されつつあり、レーザー加工や医療への応用が期待されている。本稿では中赤外ファイバーレーザーの基礎と研究動向について解説する。
■ストレッチャブルエレクトロニクスの実現に向けた材料技術の進展
群馬大学 井上雅博、多田泰徳
近年、ウェアラブル電子デバイスへの応用を目指して伸縮性を有する(ストレッチャブル)電子回路を形成するための実装材料技術の研究が活発に進められている。本稿では、代表的なストレッチャブル実装材料を紹介するとともに、代表的な材料であるエラストマ系導電性ペーストの研究開発の現状について述べる。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■電子デバイス製造技術適用を目指したレーザープロセシングの研究・開発
九州大学 池上 浩
本部門は、次世代レーザープロセシングの研究開発を行う目的で設立された共同研究部門である。本部門にはギガフォトン社製のレーザーが設置されており、様々な研究機関や第三者企業との連携しながら研究開発を行っている。本寄稿では、我々が推進する産-学-産及び産-学-学連携の活動概要を紹介する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(2/16、3/15)
2月は東京工業大学 大学院理工学研究科 化学専攻 教授 石谷 治氏による 「人工光合成:二酸化炭素の太陽光を用いた資源化の重要性と現状」、3月は日本電信電話株式会社 NTT未来ねっと研究所 フォトニックトランスポートネットワーク研究部 平野 章氏による「大容量光伝送技術の最新動向」を予定している。
■第5回電子光技術シンポジウム(2/19)
「電子・光デバイスの未来技術−革新的材料技術が拓くイノベーション−」をテーマとして、強相関材料やトポロジカル絶縁体による新原理エレクトロニクス、化合物半導体を用いた人工光合成、有機材料や化合物半導体による光エレクトロニクスなど、革新的材料に基づく電子・光デバイスの現状と将来展望に関して、最先端の研究開発を展開されている講師の先生方にご講演頂くとともに、産総研の研究開発成果を紹介する。
■研究会 開催案内
第5回フォトニックデバイス・応用技術研究会(3/1)
第5回多元技術融合光プロセス研究会(3/2)
第5回光ネットワーク産業・技術研究会(3/2)
第5回光材料・応用技術研究会(3/4)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■InterOpto 2016 出展募集
当協会主催の"InterOpto2016"(国内外のレーザ、フォトニクス、光デバイス 製品が一堂に集まる光産業の国際技術展示会)の出展募集、早期申込割引実施中。
■研究会 会員募集
光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進及び産学官連携 強化を図る場として4つの研究会を設けて、講演・見学会、説明会も開催して います。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちして います。
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