(2015年 9月25日掲載)
 オプトニューズ Vol.10, No.3 (2015)
 

◆【1】ご案内
■インターオプト2015特集
 レーザ・フォトニクス・光デバイス等、国内外の光製品が一堂に集まる光技術の国際総合展示会インターオプト2015を『オールアバウトフォトニクス Utilities & Key Devices』をテーマに、パシフィコ横浜にて10/14〜16に開催します。展示会の他、特別講演・光産業動向セミナー・光技術動向セミナー・注目される光技術セミナー等も開催し、光産業・光技術の最新情報を提供します。

◆【2】協会事業報告
■平成27年度光産業技術標準化総会
 今年度の光産業技術標準化会総会が7月14日に開催され、昨年度活動報告と今年度活動計画が承認された。
 ソニー株式会社 スタンダード&パートナーシップ部の江ア 正氏により「効率的な規格開発に向けた挑戦〜IEC/TC 100の場合〜」の特別講演と来賓の経済産業省 産業技術環境局 国際電気標準課の和泉課長より、「国際標準化への取り組み強化の重要性」と題した講演をいただいた。

◆【3】テクノロジートレンド
■空間分割多重光伝送技術の動向
日本電気(株) 有川 学、伊東俊治
 空間分割多重(Space Division Multiplexing: SDM)光伝送技術は、将来の伝送容量増への対応として、既設光ファイバ伝送路の継続利用ではなく、伝送路となる光ファイバ自体の見直しからスタートした技術である。多重化の拡張方式としては、光ファイバ内の空間を利用する。本稿では、長距離光ファイバ伝送システム向けのSDM光伝送技術の検討状況を紹介する。
■CFRPのレーザー加工における損傷評価技術
国立研究開発法人産業技術総合研究所 原田祥久
 自動車や航空機等の輸送機器の軽量化・低燃費化が期待される炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の高出力レーザー加工時の熱損傷評価を行った。また、材料信頼性の確保のための損傷評価技術について、アコースティックエミッション法や赤外線サーモグラフィを用いた損傷解析について紹介する。
■導電性高分子を用いた透明電極
山梨大学 奥崎秀典
 PEDOT/PSS水分散液とエチレングリコール、イソプロピルアルコールからなる導電性高分子インクを調製し、ラインパターニング法を用いて透明電極を作製した。幅広い組成範囲で高い全光線透過率と低いシート抵抗を示すことから、PEDOT/PSSが透明電極として使用可能であることがわかった。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■BDの標準化
パイオニア(株) 横川文彦
 BD(Blu-ray DiscTM)の簡単な技術解説とともに、2002年からのBD規格のデファクトスタンダード策定、2011年〜2015年のISO/IEC規格策定、JIS規格策定までを解説する。
■CMOSイメージセンサの動向
ソニー(株) 水田恭平
 CMOSイメージセンサの市場動向、技術動向について解説を行う。CMOSイメージセンサは、市場規模が拡大しており、画質向上のみならず、さらなる高機能化が要求されている。一般的な技術解説を行った後、技術動向に関して、最新の構造を交えつつ、解説を行う。
■トリリオン・センサ
SPPテクノロジーズ(株) 神永 晉
 年間1兆個のセンサを使用するTrillion Sensors の世界では、医療・ヘルスケア/農業/環境/社会インフラなどのあらゆる部分が、ネットワークに接続されたセンサで覆われ、社会や生活を大きく変え、地球規模の課題を解決するが、その実現に向けて、MEMSが重要な役割を担う。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(10/20,11/17,12/15)
 10月は桐蔭横浜大学 大学院工学研究科 教授 宮坂力 氏による「ペロブスカイト光発電素子の特徴と応用」、11月は 大阪大学 接合科学研究所 教授 片山聖二 氏による「レーザ溶接・接合法の発展と異材接合への応用展開」、12月は株式会社 KDDI研究所光 トランスポートネットワークグループ 吉兼昇 氏による「光ネットワークに適用されるSDN技術の動向」を予定しています。
■研究会開催案内
第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会(10/7)
第3回光ネットワーク産業・技術研究会(11/4)
第3回多元技術融合光プロセス研究会(11/5)
第3回光材料・応用技術研究会(11/13)
第4回フォトニックデバイス・応用技術研究会(11/26)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■ISOM'15
 2015 年度のISOM(International Symposium on Optical Memory)が2015年10月4日(日)〜 8 日(木)富山国際会議場 大手町フォーラムで開催されます。
 多くの方々がご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
■第30回レーザ安全スクール 開催のご案内
 レーザ機器取扱者の障害事故発生を、未然に防止することを目的としたレーザ安全スクールを、1期(10月26日〜30日)及び2期(11月16日〜20日)の予定で機械振興会館にて開催します。
■第26回レーザ機器取扱技術者試験 開催のご案内
レーザ機器の取扱者や安全管理者に必要とされる知識水準を審査するもので、レーザ機器取扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。
 本年度は、12月9日に機械振興会館にて試験します。(願書受付期間 9/1〜11/13)
■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進及び産学官連携強化を図る場として4つの研究会を設けて、講演・見学会、説明会も開催しています。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
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