(2014年 9月12日掲載)
 オプトニューズ Vol.9, No.3 (2014)
 

◆【1】ご案内
■インターオプト2014特集
  国内・国外のレーザ・フォトニクス・光デバイス製品が一堂に集まる光技術 の国際総合展示会インターオプト2014は『All about Photonics』をテーマに、 パシフィコ横浜にて10/15-10/17に開催する。  特別講演・光産業動向セミナー・光技術動向セミナー・注目される光技術セミナー等も開催し、光産業・光技術の最新情報を提供する。
◆【2】協会事業報告
■平成26年度光産業技術標準化会総会
 今年度の光産業技術標準化会総会が7月31日に開催され、 昨年度活動報告と今年度活動計画が承認された他、経済産業 省国際電気標準課の辻本統括基準認証推進官による来賓講演 及び聖徳大学の上田教授による特別講演があった。
◆【3】テクノロジートレンド
■実装基板上での光入出力による光インターコネクション技術
日本アイ・ビー・エム(株) 平洋一
 光インターコネクションはコンピュータの重要なデータ通信技術である。コンピュータ技術の発展にともなって、現在の利用形態である光アクティブケーブル(AOC)にかわって、実装基板上でのCPU近傍の光信号変換が必要になってくる。関連の実証例を参考にしながら今後の技術動向を議論する。 
■人に優しい3Dディスプレイと遠隔コミュニケーションへの応用
NTTメディアインテリジェンス研究所 田英明
 3D映像は、我々が生活している実世界の全てを忠実に再現できると期待される。ここでは、人の知覚特性を積極的に活用した人に優しい3Dディスプレイの原理と、これを画像処理に適用して処理量を大幅に削減した通信環境にも優しい3D遠隔コミュニケーションシステムの実現について紹介する。
■テラヘルツ量子カスケードレーザの進展と今後の展望
独立行政法人理化学研究所 平山秀樹
 テラヘルツ量子カスケードレーザ(THz-QCL)は小型、高出力、狭線幅、連続動作可能なテラヘルツレーザ光源として今後の実用化が期待されている。本研究では、間接注入型量子構造や窒化物半導体の導入を行うことで、THz-QCLの動作温度の高温化と未開拓周波数レーザ発振を実現した。
■光インターコネクト用有機材料デバイス
宇都宮大学オプティクス教育研究センター 杉原興浩
 光インターコネクション技術は、ハイエンド機器のみでなく消費者用機器や車にも適用が検討されるようになってきた。本報では光を巡らすために必要となるポリマー光導波路について、材料および簡易プロセスの概略、光回路デバイスの開発例、広帯域化を目指した電気光学ポリマー光デバイスの研究開発状況について紹介する。
◆【4】リサーチ&アナリシス
■「オプティカルディスク・アーカイブ」システム
ソニー(株) 喜多幹夫
 映像制作業界では映像資産のファイル化とアーカイブが急務となっており、長期保存可能 なソリューションが求められている。光ディスクは信頼性が高く、最も長期保存が可能な ストレージ技術であり、これを元に「オプティカルディスク・アーカイブ」システムが開 発され、実運用が開始されている。
■MFPパネルUIの動向
東芝テック(株) 寺部亮紘
  近年、MFPのパネルUIは、LCDのカラー化、大型化、ユーザフレンドリーなUIデザインの採用、マルチタッチ操作のサポートなど、より見やすく、より使いやすいユーザインターフェースを採用する動きが進んできた。本稿では、最新のパネルUI動向について述べる。
■超短パルスレーザプロセシング
 -基礎から最近の進展ならびに産業応用まで-
理化学研究所 杉岡幸次
  超短パルスレーザ加工は他の手法ではなし得なかった加工を実現するため、今日基礎研究から実用的な応用まで幅広く行われている。本稿では超短パルスレーザプロセッシングのメカニズム?特長、表面加工ならびに内部加工における最近の研究?開発の進展を解説し、実用化事例に関して紹介する。
◆【5】開催案内
■マンスリーセミナー(9/16,10/21,11/18)
 9月は芝浦工業大学 デザイン工学部デザイン工学科 教授 相澤 龍彦 氏による「レーザーマイクロテクスチュア技術の展開」、 10月はNTT先端集積デバイス研究所 特別研究員 山田 浩治 氏による「汎用光電子融合プラットフォームとしてのシリコンフォトニクス」 11月は株式会社 豊田中央研究所 情報・通信研究部 主席研究員 各務 学 氏による「車載光ファイバネットワークの現状と動向」 を予定している。
■研究会開催案内
第3回多元技術融合光プロセス研究会(9/24)
第3回フォトニックデバイス・応用技術研究会(10/8)
第3回光ネットワーク産業・技術研究会(11/13)
第3回光材料・応用技術研究会(11/14)
第4回多元技術融合光プロセス研究会(12/4-5)
◆【6】協賛案内
■協賛案内
 当協会で協賛・後援している事業・行事を掲載。
◆【7】お知らせ
■ISOM '14
  光メモリ技術に関する最新の研究と技術の成果についてディスカッション するとともに、学術分野および産業分野の関係者が、国際的な情報交換を することで、この分野の研究・開発・応用の方向を探り、かつその発展促進 を目的としたシンポジウムである。
■第29回レーザ安全スクール 開催のご案内
 レーザ機器の普及に伴う機器取扱者の障害事故の発生を、未然に防止するこ とを目的としたレーザ安全スクールを1期10月6日〜10月10日及び2期11月17日〜11月21日に、機械振興会館にて開催する。
■第25回レーザ機器取扱技術者試験 開催のご案内
  レーザ機器の取扱に起因する危険及び障害を防止するため、レーザ機器取 扱いの安全化を促進することを通して光産業の健全な発展を図るものです。12月4日に機械振興会館にて実施する。
■研究会 会員募集
 光技術各分野の最新情報の交換、各分野での研究開発の促進及び産学官連携 強化を図る場として4つの研究会を設けて、講演・見学会、説明会も開催して います。それぞれの光技術テーマに関心をお持ちの方のご参加をお待ちして います。
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