光受動部品の試験法は,JIS C 5901(光伝送用受動部品試験方法)があり,これは1987 年に制定 され,その後2001 年に,技術開発や関連する国際規格であるIEC 61300 との整合性を目的として, 改正されている。また光コネクタ試験・測定方法は,JIS C 5961(光ファイバコネクタ試験方法) があり,これは1987 年に制定され,その後の技術開発や関連する国際規格であるIEC 61300 の改 正に伴い,1990 年,1993 年,1997 年及び2005 年に改正が行われてきた。 JIS C 5901 及びJIS C 5961 では,各試験法をその規格内に含んでいるが,国際規格では,IEC 61300 シリーズ注)として個別の規格になっている。IEC とJIS との整合性を図る観点から,今後IEC 61300 シリーズの一連の規格を順次JIS C 61300 シリーズ(光ファイバ接続デバイス及び光受動部品の試 験・測定手順)としてJIS 化することとした。 注) IEC 61300 シリーズ:Fiber optic interconnecting devices and passive components−Basic test and measurement procedures−Part x-yy: ・・・・・ これに対応する JIS は,JIS C 61300:光ファイバ接続デバイス及び光受動部品−基本試験及び測 定手順−第x-yy 部: ・・・・・) となる。 なお,JIS C 5901 或いはJIS C 5961 では,IEC 61300 シリーズを基にした対応する試験法の部分 があり,IEC 61300 シリーズのJIS 化を進める途中段階において,JIS C 5901 或いはJIS C 5961 と 新たに制定するJIS C 61300-x-yy との間で同じ試験項目が規定されることがある。 その場合,新たに制定するJIS で規定する内容を,JIS C 5901 或いはC 5961 に規定する内容に対 して優先させることとし,JIS C 5901 の追補及びJIS C 5961 の追補を発行し,その適用範囲の備考 に,“この規格で規定している個々の試験方法が,付表1 に示す対応国際規格と同規格体系で個別に 制定された場合には,その制定規格を用い,この規格の試験を用いてはならない”と追記した。 これによって規格作成過程で,ある試験・測定方法が個別規格と既存 JIS との同時に存在するこ とがないように,との対処とした。なお,個別試験規格を発行する度に,JIS C 5901/JIS C 5961 の該当試験を削除する改正は行わない。 また,追補の解説には参考として,IEC 61300 シリーズ及びJIS C 5901/C 5961 で規定する試験 方法の対応関係を示したが,(財)光産業技術振興協会のホームページ(http://www.oitda.or.jp/)に,IEC 61300 シリーズの最新状況に合せて,JIS C 61300 個別規格のJIS 化の状況を掲載することとした。 またそれについては逐次更新していく。 |
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