光産業技術マンスリーセミナー
(2017年3月22日更新)

*** 2016プログラム紹介 ***

No.
開催日
講演テーマ / 講師
No.395

4/19
(火)

「自動運転技術の最新動向」

 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ部門
特任教授 二宮 芳樹 氏
(内容)
   自動運転は交通事故、渋滞、環境負荷の低減、高齢化、地方過疎への 解決策、交通の変革につながる技術として期待され、自動車関連企業だけ でなく、IT企業、さらには国家レベルで推進されている。 一般道での試験走行を可能にした技術のポイントは、
(1)高空間分解能な光学式距離センサの利用
(2)高精度な3次元の道路地図の利用
(3)実路での走行データに基づく学習ベースの認知・判断などの知能処理の実現
の3つである。
No.396

5/17
(火)

「光技術を用いた低侵襲医療機器、ヘルスケア機器の開発」

東北大学大学院 医工学研究科 医工学専攻 ナノデバイス医工学分野
教授 芳賀 洋一 氏
(内容)
   内視鏡やカテーテルなどの医療器具を用い、光ファイバを経由して体内の組織へ光を照射し診断および治療を行うことができる。 また、動物を用いた脳機能の解明において、光遺伝学を利用した計測が広く行われるようになってきた。 身体に身に着けて健康管理に役立てるウェアラブルヘルスケア機器のうち、光を用いて計測するデバイスがある。 これらについて現状と研究開発状況、今後の見通しについて、具体的な開発事例を交えながら述べる。
No.397

6/21
(火)

「光信号処理技術の光通信・集積化への展望」

 東京工業大学 精密工学研究所
教授 植之原 裕行 氏
(内容)
   実用レベルでチャネルあたり100Gbps、ファイバあたり10Tbpsを 超えてきた光ファイバ通信技術においては、光の性質をフルに活用 することによって周波数利用効率の向上と効率改善を実現し、更なる 発展を目指している。また、データセンタのような大量のデータを 低遅延で処理する領域への展開のため、高密度実装・低コスト化が 可能な光デバイスの実現も急務となっている。本講演では、光ノード 装置の最近の研究動向・シリコンフォトニクス技術の進展を例に、 講演者本人の光信号処理の検討状況も交えながら今後の研究動向の 理解を深めたい。
No.398

7/19
(火)

「蛍光・化学発光タンパク質を利用した生理機能の可視化」

 大阪大学 産業科学研究所 生体分子機能科学研究分野
教授 永井 健治 氏
(内容)
   蛍光バイオイメージングは、生命科学研究に革命をもたらした。しかし、光毒性や予期せぬ生理反応を引き起こしかねない励起光照射が必須であるため、あらゆる生命現象の観察に応用できるわけではなかった。一方、化学発光は励起光照射の必要がないことから、蛍光観察に付随する問題を回避できる。本セミナーでは、単一細胞から小動物個体レベルまでの様々な空間階層におけるバイオイメージングを可能にする高光度化学発光タンパク質を紹介し、バイオイメージング法の展望を述べる。
No.399

8/23
(火)

「青色LEDの開発と今後の展望」

 豊田合成株式会社
特任顧問 太田 光一 氏
(内容)
   豊田合成は、赤崎教授、天野教授のご指導の下、1986年より青色LEDの研究開発に着手し、1995年から製品の量産化を開始した。そして、2014年に「高効率な白色照明を可能にした青色LEDの発明」に対し、両教授にノーベル賞が授与された。ここでは、ノーベル賞の授賞式の様子や対象発明の概要を簡単に紹介すると共に、青色LED開発の歴史、活用状況、今後の展望について解説する。
No.400

9/20
(火)

「 化合物半導体を用いた人工光合成技術の研究動向と
CO2還元反応研究の進展」

 パナソニック株式会社
先端研究本部 新機能材料研究部 物質変換材料研究課
 羽柴 寛 氏
(内容)
   近年、エネルギー需要の大幅な増大に伴い、化石燃料などのエネルギー資源の 枯渇が大きな課題となっている。この課題は持続可能な社会を成立させるために 克服必須であり、その解決策の1つとして、太陽エネルギーを用いて資源合成を行う 人工光合成技術に大きな注目が集められている。本発表においては、特にV−X族 などの化合物半導体を中心に、無機系材料による人工光合成技術の近年の研究動向 について当社の取り組みも交えてを紹介する。また、特にCO2の再資源化の観点で 重要となる、電気化学CO2還元反応における研究の進展と今後の展望についても 紹介する。
No.401

10/18
(火)

「データセンター・データコム光通信用超高速半導体レーザの
技術動向〜 up to 100Gbit/s&Beyond ; 現在・過去・未来 〜」

  日本オクラロ株式会社
 デバイス開発センタ
 魚見 和久
 氏
(内容)
   急激に発展している情報インフラを支えるデータセンター、データコムでの 光通信の心臓部を担う1.3μm帯〜1.55μm帯半導体レーザの現状と将来動向に ついて紹介する。近年、伝送速度が急速に増大し100Gbit/sの市場導入が本格的に 始まっているが、半導体レーザの直接変調方式とEA変調器方式での超高速変調技術を 担ってきた設計・材料技術に関するブレークスルーを過去から俯瞰的に解説する。 及び、今後PAM4変調方式が基軸になるであろう400Gbit/s、1Tbit/sの伝送速度に 向けたさらなる性能向上・省電力化へのチャレンジ&アプローチの研究動向・将来 展望について概説する。
No.402

11/15
(火)

「自動車産業 車体部品へのレーザ溶接品質保証技術」

 日産自動車株式会社 車両生産技術本部
  生産技術研究開発センター 要素技術開発グループ
 木下 圭介
 氏
(内容)
   自動車産業において軽量化、生産性向上などを実現する手段としてレーザ溶接技術の 適用が進んでいる。レーザ溶接品質は被溶接材の隙間をはじめ、加工点出力、スポット径 などの影響を受ける。これらの因子はプレス部品の精度やライン環境の影響を受けるため、 品質保証技術は量産適用のための重要技術の一つである。本講演では、自動車車体に おけるレーザ溶接に対する品質保証技術について、日産自動車の行っている取り組みを 溶接メカニズムなどを交えながら解説する。
No.403

12/20
(火)

「太陽光発電の最新動向」

  株式会社 資源総合システム
 調査事業部長
 貝塚 泉
 氏
(内容)
   2015年の世界における太陽光発電世界市場は50GWとなり、2016年はさらに成長する 見込みである。中国、米国、日本などの主要市場に加えて、南米や中東などでも太陽光発電 の導入が開始されている。本セミナーでは、太陽光発電市場及び太陽光発電産業の最新動向 や新たなビジネスモデルなどを解説する。
No.404

1/17
(火)

「先端光技術でセレンディピティの計画的創出」

  東京大学大学院 理学系研究科 化学専攻
 教授・専攻長
 合田 圭介
 氏
(内容)
   世の中は平均値であふれている。平均年収、平均気温、平均点、平均寿命、平均体重、日経平均株価。 しかし、平均値は集団を代表する値とは限らない。この問題は特に生命科学において顕著である。従来の バルク(集団)で行う分析では、平均値の比較で差が出ないため、同種の癌細胞の薬剤耐性や同種の 微細藻類細胞の代謝物の生産性の違いを調べることが出来ず、医療や産業への応用を行うことが出来ない。 本講演では、この根本的な課題を解決するために、私がプログラムマネージャーとして推進している 内閣府革新的研究開発推進プログラムImPACT「セレンディピティの計画的創出」において開発中の 先端光技術を基軸とした超高速1細胞分析技術の紹介と進捗報告を行う。
No.405

2/21
(火)

「レーザプリンタ用VCSELアレイとVCSELの応用」

  株式会社リコー リコー未来技術研究所
 技師長
 佐藤 俊一
 氏
(内容)
   面発光レーザは、低消費電力、二次元アレイ化が可能、LED並みの簡単なプロセスで高性能化 が可能、ウェハ単位での性能試験が可能であるなど、従来の端面発光型半導体レーザに比べて多く の利点がある。本講演ではこのような特徴を生かして、デジタル商業印刷分野に適用できるプリンタ の書き込み光源として開発した面発光レーザアレイについて報告する。単一方向偏光制御と大きな シングルモード出力を達成し、4800dpiの高精細で150ppmの高速印刷可能な光源を実現した。 また、センサー応用や高出力VCSELアレイ化などリコーにおけるVCSEL応用や、市場動向につい ても紹介する。
No.406

3/21
(火)

「 短パルスレーザープロセッシングによる材料内部構造改質と
その応用」

  京都大学大学院 工学研究科 材料化学専攻
 教授
 三浦 清貴
 氏
(内容)
   本講演では、ピコ秒あるいはフェムト秒レーザーによる材料の内部プロセッシングについて、 ポンプ-プローブ法により得られた知見をもとにその特徴と構造改質メカニズムについて概説し、 無機ガラス、酸化物単結晶、高分子や半導体材料等における内部構造改質および液相レーザー アブレーションによる金属ナノ粒子やナノダイヤモンドの作製とそれらの応用について紹介する。 加えて、材料内部を高速・高精度で加工(改質)する手法のひとつである空間位相変調器を利用 したホログラフィック三次元加工についても紹介する予定である。
No.407

4/18
(火)

「 シリコンフォトニクス技術を用いたボード間/LSI間超小型光トランシーバ」

  技術研究組合光電子融合基盤技術研究所
 研究統括部長
 中村 隆宏
 氏
(内容)
   シリコンフォトニクスは、シリコンの高屈折率差による強い光閉じ込めにより小型・低消費電力化が 期待されること、並びに、LSI-CMOSラインを用いて製造可能で、低コスト化が期待されることで、 光トランシーバへの導入が進められている。本講演では、これらのシリコンフォトニクスの利点と実装技術 により超小型化した光トランシーバである光I/Oコアについて報告する。また、光I/Oコアの応用先の1つ であるボード間/LSI間への適用に関しても紹介する。
No.408

5/16
(火)

「 長距離大容量光通信システムを支える極低損失光ファイバ技術」

  住友電気工業株式会社 光通信研究所
 主席
 山本 義典
 氏
(内容)
   大洋横断海底光ケーブルなどに代表される長距離大容量光伝送システムにおいては、 光ファイバには低い伝送損失および低い非線形性(大きな実効断面積)が強く求められており、今日までに伝送損失0.15dB/km以下、実効断面積130μm2以上の極低損失光 ファイバが実用化されている。本講演では、光ファイバの低損失化の歴史を振り返るとともに、最新の極低損失光ファイバ技術を概説する。さらに、光ファイバの低損失化と低非線形性による長距離大容量伝送システムの性能改善への寄与についても述べる。
No.409

6/20
(火)

「 集積回路技術がもたらすテラヘルツ技術の変革」

  大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻
 教授
 永妻 忠夫
 氏
(内容)
   1990年代にはじまる、テラヘルツ(THz)波の研究開発のブレイクは、フェムト秒パルス レーザを利用したTHz波の発生と検出技術によりもたらされ、分光やイメージング技術の 実用化に繋がった。およそ四半世紀が経過した今日、THz技術は産業化に向けた新たな フェーズに入りつつある。本講演では、それを象徴する重要な技術トレンドである、「半導体 集積回路技術を導入したTHz基盤技術」の動向と、その通信やセンシングシステム応用 への展望について述べる。
OITDA