光産業技術マンスリーセミナー
(2006年12月19日更新)

*** 2006プログラム紹介 ***

No.
開催日
講演テーマ / 講師
No.272

1/17
(火)

「フォトニック電界センサとその応用技術」
日本電信電話(株)NTTマイクロシステムインテグレーション研究所
スマートデバイス研究部
  特別研究員 品川 満 氏
(内容)
 電気光学結晶とレーザ光を用いたフォトニック電界センサは、高速応答、測定対象に 対する低擾乱・非破壊・非侵襲といった特徴を有することはよく知られているが、こ れらに加えて測定対象と信号処理回路が電気的に絶縁されていることも非常に重要な 特徴である。本講演では、フォトニック電界センサの高周波エレクトロニクス信号計 測および新しい通信への応用について紹介する。計測応用では、LSI内部の配線を 伝搬する高速信号計測システムや高速・高密度プリントボードの故障解析可能なオシ ロスコープについて述べ、また、新通信応用では、携帯した端末と身のまわりの環境 に埋め込まれたユビキタス端末との間を人の体の表面を使って通信する技術について 述べる。
No.273

2/21
(火)

「フォトクロミック材料とその応用
 ― フォトンモード記録材料の新展開 ―」

九州大学 大学院工学研究院応用化学部門
教授 入江正浩 氏
(内容)
 フォトクロミズムとは1つの分子が光により色の異なる2つの状態を可逆に生成する現象を言う。 ここではフォトクロミック材料開発の最近の動向を紹介する。フォトクロミック分子一つ一つに 光情報を記憶させ、読み出すことができれば究極の超高密度光メモリとなる。蛍光強度が可逆に 変化するフォトクロミック分子が合成され、それらの単一分子デジタル光スィッチングが実現し ている。この単一分子光メモリを含め、2光子多層メモリなどフォトンモード光メモリ材料開発 の現状を紹介する。
No.274

3/28
(火)

「国内におけるブロードバンドとFTTHの今後の動向」
(株)三菱総合研究所
二瓶 正 氏
(内容)
 国内ブロードバンド回線の普及は現在2,000万を超えたところであるが、 2007年度中に2,600万契約を超えるものと予測される。 この趨勢が続くことで、 2009年3月末にはついに3,000万契約を超えることが期待される。  このようなブロードバンドの拡大のもとで、FTTHは2008年3月末には、 約1,000万契約へと急伸する見通しである。  一方でADSLは2007年をピークに、以降は縮小していくものと推計される。 FTTHの需要拡大は当面、主としてADSLからの代替となるが、今後はIP電話や 放送系のサービス、ホームセキュリティをいったアプリケーションをきっかけ とした拡大も期待される。
No.275

4/18
(火)

「光IPネットワークとFTTHの世界の動向」
名古屋大学大学院 工学研究科 電子情報システム専攻
教授 佐藤健一 氏
(内容)
 各種のメディアトラフィックを統合し経済的なネットワークの構築を目指す IPコン バージェンス並びに移動・固定サービス/インタフェースを統合する次 世代ネット ワーク(NGN)の技術開発・標準化が進展している。一方、アクセ ス系をはじめとす る通信を取り巻く環境は,北米,日本,アジアの諸国におい て大きく異なり、また将 来のネットワークアーキテクチャ,MPLS/GMPLSを含む 新しいネットワーク技術の導入 に対する考え方も様々である.本講演では, IP Convergenceと Technology/Architecture Divergenceの視点から,次世代の ネットワークを実現する 上でキーとなる光IPネットワークとFTTHに関する世界 の動向と課題を述べる。
No.276

5/16
(火)

「なぜ今デミングなのか−組織再生のためのマネジメント」
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
教授 吉田耕作 氏
(内容)
 去年、アメリカはデミング経営哲学によって国際競争力を回復した事を話した。 そのデミング哲学の中でJoy of Workは非常に重要な地位を占めている。
  又、去年のギャラップ調査によると、日本人の会社への帰属意識や仕事への熱意は 世界最低水準であるという。それに反して米国のそれらは世界最高水準にある。  これと関連して、日本のQCサークルの登録者数はピーク時の4分の一になって いるという。一度経験した人達は二度とやりたくないという。
 しかし、デミング哲学に基いて創られたCreative Dynamic Group Method(CDGM) では喜々とて従業員達は働いている。日本でも試験的な時期は過ぎ、いまではNEC、 NTTコムウエア、NTTデータではこれらのCDGMチーム活動を全社的に広めようという 動きが出て来ており、従業員の勤労意欲を向上させるのに非常に効果的であること が明らかになってきつつある。問題はトップマネジメントがこれらの小集団活動を よく理解しない事である。このCDGMが最も威力を発揮するのはトップマネジメント 自身でCDGMを実践する事である。これらは間違いなく、日本の小集団活動の主流に なるであろう。
No.277

6/20
(火)
***満員御礼・受付終了***
「太陽光発電技術の最新動向」
独立行政法人 産業技術総合研究所
太陽光発電研究センター長  近藤道雄 氏
(内容)
 近年、太陽電池の生産量は年率30%以上で成長し、産業規模も2000億円を超えたところであるが、今後、更なる太陽光発電の普及拡大が環境およびエネルギー安定供給の両面から期待 されている。しかし、この急速な成長はシリコンの原料不足による結晶シリコン太陽電池の生産拡大への足かせとなる一方で、薄膜などの新型太陽電池の市場参入へのビジネスチャン スを与えている。本セミナーでは太陽光発電技術の現状と今後求められる技術動向について率直に解説する。
No.278

7/25
(火)

「相対分光分布制御型LED擬似太陽光光源システム」
東京大学 大学院農学生命科学研究科
生物・環境工学専攻 生物環境工学研究室
助教授   富士原和宏 氏
(内容)
 筆者らは,地表面における太陽光の分光分布に近い光を基準光として照射可能であり, かつその中の任意の波長範囲の分光分布を動的に制御可能なLED光源システムの開発を 目指している。その第一段階として,可視光から近赤外光の一部までの範囲の相対分光 分布(波長組成)については太陽光のそれに近似した光を照射可能であり,かつその中 の任意の波長範囲の相対分光分布を限定的ではあるが動的に制御可能な光源システムを 試作した。この試作システムの概要を紹介するとともに,本光源開発着想の原点となっ たLED弱光照射による緑色植物の低温貯蔵についても簡単に紹介する。
No.279

8/22
(火)
***満員御礼・受付終了***
「全光ネットワーク時代をもたらす光モジュールの最新動向」
NTTマイクロシステムインテグレーション研究所
ユビキタスインターフェース研究部
高機能SoC研究グループ
研究主任  坂本 健  氏
(内容)
 アクセス網の急速な光化に伴って,これらブロードバンドアクセスが必要とする 大量のデータ・複数サービスの要求に低コストで応えられるよう,通信業者の ネットワークには大きな変革が求められている.これらの変革は,ROADM (Reconfigurable optical add-drop multiplexer)や光クロスコネクトといっ た光のレベルで方路切換えを行う光デバイスの登場や,ルータやスイッチの大容 量化を実現する装置内光インタコネクションの普及,10Gbit/s光トランシーバの 低コスト化などが大きな役割を果たしている。
今回,通信キャリアにおけるネットワーク構成の変遷について解説し,これら ネットワーク装置で利用される光スイッチ・光トランシーバ等の光モジュールの 技術動向について,将来予測も交えつつ紹介する。
No.280

9/19
(火)

「光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を中心とする断層光イメージング技術の展開」
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
医用物理工学講座
教授   春名正光 氏
(内容)
 光エレクトロニクスの進歩に支えられて、光でヒトの断層イメージをとるという長 年の研究者の夢が現実のものとなり、21世紀に入って、医療現場における断層光イ メージング(光トモグラフィ)の応用は着実に広がりつつあります。光コヒーレンス トモグラフィ(OCT)は眼科では不可欠な診断技術として定着し、さらに動脈硬化の診 断に利用されようとしています。また、拡散光トモグラフィによる乳がんの診断が実 用化されつつあります。わが国が超高齢社会へと向かいつつある今日、光は安全かつ 低価格なユビキタス医療機器を提供できる診断ツールとして注目されています。病 院、地域、家庭を含めて、断層光イメージングをはじめとする光診断の利用は急速に 拡大するでしょう。本講演では、OCTを中心とする断層光イメージング技術の現状と課 題、今後の方向性について平易に解説します。
No.281

10/17
(火)

「超短パルスファイバレーザーの基礎と最新動向」

名古屋大学工学研究科量子工学専攻
光量子工学研究グループ
助教授   西澤典彦 氏
(内容)
 超短パルスファイバレーザーは,コンパクトで安定な実用的な超短パルス光源である. このレーザーの進展により,光計測や超短パルス加工などの,超短パルスレーザー技術の実用化が更に進むと期待され, 近年,注目を集めている.本講演では,超短パルスレーザーとそれを支える光ファイバ技術の原理・基礎から,超広帯域光源, 極短パルス光源,高出力超短パルス光源などの最新の高機能超短パルスファイバレーザー技術の進展を,そして,超短パルス ファイバレーザーを用いた種々の応用技術までを,分かりやすく紹介する.
No.282

11/21
(火)

「光スイッチング・ネットワーク技術の最新動向」

三菱電機株式会社情報技術総合研究所
光通信技術部
光伝送方式チームリーダー  清水克宏 氏
(内容)
 ブロードバンド環境の急激な普及とサービスの多様化は、バックボーン光通信ネットワークのさらなる大容量化と効率化を要求しており、光信号を波長単位、バースト単位、あるいはパケット単位で切り替える技術への注目が高まっている。本講演では、光バーストトラフィックを扱う光スイッチ、光波長変換器、波長可変光源、小型光増幅器などのキーデバイスの最新動向および光ラベル、プロトコル処理などのネットワーク技術について紹介する。また、我が国をはじめとする各国で進められている光バースト/パケット・スイッチネットワークノードのプロトタイプ開発動向を概観し、今後の技術動向について論ずる。
No.283

12/19
(火)

「フェムト秒レーザーを用いた多層高密度光メモリの開発」

静岡大学工学部
教授  川田善正 氏
(内容)
 本講演では、次世代光メモリの技術の概要を紹介するとともに、特に多光子励起過程を利用した多層高密度光メモリの研究動向、課題等について紹介する。多層光メモリは、従来の光メモリの技術をそのまま利用でき、可搬媒体として利用できるため、最も有望な高密度化手法である。最近の研究動向などについて紹介する。

OITDA