光産業技術マンスリーセミナー
(2004年12月22日更新)

*** 2004プログラム紹介 ***

No.

開催日
講演テーマ / 講師
No.248

2004
1/20
(火)

「フォトニックネットワーク用光半導体デバイスの最新動向」

NTTフォトニクス研究所
フォトニクスデバイス研究部
八坂 洋 氏
(内容)
インターネットの普及に伴い急増する通信トラフィックに 対応するために、大容量・高機能なフォトニックネットワークの実現へ 向けた技術開発が急ピッチで進められている。波長分割多重 (Wavelength Division Multiplexing: WDM)通信技術を駆使した フォトニックネットワークを実現するためには、様々な高機能・低コスト 光半導体デバイスが必要不可欠である。またネットワークの大容量化 ・高機能化に伴い、必要となる光素子数は膨大なものとなり、それらの 収容スペースとして広い空間が必要となる。複数の光半導体デバイス を集積化することで複雑な高機能光回路をワンチップ素子化できる 光集積素子はシステムの小型化(省スペース化)・低コスト化に大きく 貢献すると考えられ、その構成要素となる光半導体デバイスとともに 精力的に研究・開発が進められている。本講演では次世代のフォト ニックネットワークを実現するための光半導体デバイス及び光集積素子 の研究・開発動向を紹介する。

No.249

2/17
(火)

「光触媒の医学・医療応用の最新動向」

横浜市立大学大学院
 医学研究科医学部泌尿器病態学 教授
窪田 吉信 氏
(内容)
光触媒である酸化チタンは化学的には安定で生体には安全性の高い材料であるが、 光により化学反応や親水性表面を発現でき、またそれを制御できる性質をそなえている。この特性を医療や医療環境の改善に応用すべく、医療器具の開発や新しい治療法の研究が進められている。本講では、医学、医療分野における光触媒応用の現状、課題、将来展望を含め、その最新動向を紹介していく。
No.250

3/16
(火)

「光触媒の新しい応用」-マルチカラーフォトクロミズムなど-

東京大学生産技術研究所 助教授
立間 徹 氏
(内容)
光機能材料として実用化されている酸化チタン光触媒の新しい応用として、 さまざまな色を書き込み/消去できる酸化チタン−銀ナノ粒子系マルチカラー フォトクロミック材料を中心に解説する。そのほか、光照射下で酸化チタンより得られる エネルギーを貯蔵し、暗所でも防錆・抗菌などの機能を維持するエネルギー貯蔵型光触媒や、 固体基板表面の親水/疎水パターニングをレジスト剤なしで行うことのできる光触媒 リソグラフィー法など、従来とは大きく異なる応用法について紹介する。
No.251

4/20
(火)
 ***満員御礼***
「光導波路型スプリッタの最新技術とFTTH/FTTP国内外市場動向」

日本発条株式会社
研究開発本部光通信部品事業室 課長
舌間 淳 氏
(内容)
2004年度初頭にFTTH加入世帯数の100万世帯突破が確実となった国内、大手キャリヤがFTTPへの 大規模な投資を行うことをプレスリリースした北米など、FTTHが本格的な普及に向けて確実に 動き始めている。これらFTTH/FTTPは効率を求めるという点で、そのほとんどがPONシステムを 採用しているが、本講演では、このPONシステムを支えるキーデバイスの一つである光導波路型 スプリッタについて、低廉化、低損失化を求める市場のニーズ、動向を交え、CVDプロセスによる 導波路生産の最新技術を紹介する。
No.252

5/18
(火)

「紫外光発生用結晶材料の開発と産業応用の最新動向」

大阪大学 大学院工学研究科
電気工学専攻 教授
佐々木 孝友 氏
(内容)
新紫外光発生用波長変換結晶CLBO, CBO, KAB、GdYCOB等の現状、355nm, 266nm, 213nm, 193nm紫外光 発生技術およびその産業応用についての最近の動向を紹介する。またGaN青色発光素子、高速、高出力 電子デバイス用の新基板結晶開発にも触れる。特に産業応用として、工業用精密加工、計測応用の他 に、眼科、整形外科への医用、バイオ(タンパク質結晶化、加工)などの最新の技術の紹介を行う。
No.253

6/15
(火)

「光ワイヤレス通信技術:

 『光ワイヤレス通信と地上・宇宙の通信網』

宇宙航空研究開発機構
宇宙科学研究本部
宇宙情報・エネルギー
工学研究系 教授
高野 忠 氏

 『IrDAシステムの構成と応用』
早稲田大学
松本充司 氏
(内容)
光波に変調をかけ、空間を伝搬させることが、光ワイヤレス通信の特徴である。 便宜的に空間波の広がりから、次の2種類に分ける:
(1) 広いビーム: IrDA (Infra-red Data Association)通信、光ワイヤレスLAN。
(2) 狭いビーム: ビル間通信、人工衛星や宇宙基地間の通信。
光ワイヤレス通信は従来の「固定通信、回線交換形、最低規格通信」の通信網の中では、 光ファイバ通信等に対し隙間的に使われて来た。
それに対し最近の「移動通信、インターネット網、最大努力形通信」では、 可搬性・移動性を生かして、その根幹部分を担う可能性がある。 講演の前半では、光ワイヤレス通信の全体像とその特有の基本技術を示すと共に、 上記の狭いビームのシステムや光ワイヤレスLANについて詳述する。 後半ではユビキタス社会の重要な要素として、パソコンや携帯電話回りで使われる IrDA通信について述べる。これは、網の中の「最後の1m」を担うもので、 e-Commerce(電子取引き)や音楽・映像情報のダウンロードサービスなどに 用いられようとしている。
システムのハードウェア構成や通信規約、標準化動向について詳述する。
No.254

7/27
(火)
***満員御礼・受付終了***

「北米における光ネットワーク市場と技術の最近の動向」

株式会社 富士通研究所
桑原 秀夫 氏
(内容)
 北米における光ネットワーク市場はこの約3年にわたる大きなDownturnと 低迷期から回復しつつある。主要通信キャリアである電話会社も、CATV会社と 競合しながらも、FiberによるAccessなどの投資にも意欲が戻ってきたように見え、 規制の緩和により、今後、更に進展する可能性がある。一方、技術の研究開発の 方は、この間も続けられており、多くの分野で進展が見られる。このあたりの最近の 動向をまとめてお話する予定である。
No.255

8/17
(火)

「太陽光発電システムの普及の現状と
  太陽光発電システムビジネス」

株式会社 資源総合システム
一木 修 氏
(内容)
  太陽光発電システムの普及拡大が世界レベルで進展しており、日本はトップリーダーとして、 世界の太陽光発電システム市場を牽引している。太陽光発電システムの普及の実態と将来を理解 していただくために、以下の視点から太陽光発電システムの普及の現状と太陽光発電システム ビジネスを解説いたします。
 1. はじめに
 2. 太陽光発電システムの普及促進の歩み
 3. 太陽光発電システムマーケットの現状
 4. 海外の状況
 5. 太陽光発電システムの市場展望
No.256

9/21
(火)

「GMPLSとフォトニックネットワークの最新動向」

-- 日本発のIPをベースとした光の時代のデファクトに向けて --

慶應義塾大学理工学部
情報工学科教授
山中直明  氏
(内容)
 北米の経済状況の回復、加入者系の予想を上回る広帯域化と常時接続の普及 により、バックボーントラヒックの延びに追随する技術はもはや光技術以外にはない。
 GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)は、従来のSDH/SONET や、回線交換、パケットネットワーク、さらに波長をベースとしたネットワーク をIPを制御技術のユニバーサルなベースとしてマイグレーションさせる次世代のキー プロトコルである。
 日本は、光技術を基軸にし早期にGMPLSでデファクトとしてネットワークを構築するべく、各種活動を行っている。 PIL(フォトニック インタネット ラボ)は、総務省がサ ポートした任意団体であり、GMPLSをベースとしたネットワークの日本発の技術でデファクトを確立しようとしている。
 本講演では、GMPLSの狙いと、標準化やデファクトに向けた活動、また、全光ネットワークを目指した、フォトニック技術のブレークスルーポイントを整理し、最新のプロダクトや実証実験をレヴューする。
No.257

10/19
(火)

「フォトニック結晶研究と応用の最新動向」


横浜国立大学 大学院工学研究院
馬場俊彦 氏
(内容)
近年,多くの話題を提供しているフォトニック結晶について,その基礎理論と周辺技 術の概説,最新のデバイス応用に関する報告を行う.応用技術については,発光デバ イス,導波路型デバイス,バルクデバイスと多岐にわたる.その内容は,共振器QEDと いった究極の物理探究や次世代の大規模光集積回路,光バッファメモリといったハイ エンドのものから,LEDの高輝度化,VCSELの高出力化といった現行技術に直結する実 用的なものまでをカバーする.本講演では,Si細線導波路などの高屈折率型デバイス やその他の現行技術と比較しながら,近未来もしくは遠い将来に向けたフォトニック 結晶のメリット,デメリットを議論する.
No.258

11/16
(火)

「ナノフォトニクス:ナノ寸法の光加工と
 光デバイス、システムへの展開」

東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻
大津元一  氏
(内容)
 最近注目されているナノフォトニクスとは近接場光(ナノ物質表面に局在し、 近接するナノ物質との相互作用を媒介する光)を用いてデバイス動作、加工などの 質的なパラダイムシフトを実現する技術です。これは光デバイスの高度集積化・低消費電力化、 光加工における加工寸法の微小化のみでなく、「光は通信、電子はコンピュータ」の枠組みから 脱却した新規システムの創出を可能にします。本セミナーでは社会的背景、ナノフォトニクスの原理 について解説した後、光デバイスと光加工の実際、さらにはこれらの光デバイスから構成される 新規システムの可能性、今後の展望について述べます。
No.259

12/21
(火)
***満員御礼・受付終了***
「光エレクトロニクス市場の動向と今後の見通し」

株式会社 野村総合研究所
藤波 啓 氏
(内容)
光エレクトロニクス市場は2003年頃からITバブル崩壊から回復しつ つある。サプライサイドでは過大な在庫リスクの問題はほぼ解決しつつある。デ マンドサイドを見てもインターネットトラフィックはITバブル崩壊期を含めて継 続して伸張している。このようななか需給ギャップの問題は解消に向かっている が、今後は成長し続けるトラフィックをどのように収益に結び付けるかのビジネ スモデル構築が課題となりつつある。

OITDA