No. | 開催日 | 講演テーマ | 講師(予定) |
224 |
2002年 1/15 (火) |
***満員御礼・受付終了***
光ディスクシステム用
「光集積技術」
− PlayStation2用 2波長レーザカプラの開発 −
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ソニー(株)
CNC・SDCレーザ&
マグネティック
デバイス事業部
レーザデバイス課
/LC開発課
シニア・プロダクト
・スペシャリスト
根本 和彦 氏
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(内容)
光ディスクシステムは,さまざまなアプリケーションに広く使われて
いる。そして,その技術進展も著しい。その光ディスクシステムに使
われる、光ピックアップの技術の中で重要なテクノロジーのひとつに、
「光集積」があげられる。「光集積」は、光ピックアップの小型・軽
量化、組立簡素化、低コスト化、高信頼性化等に大きく寄与する。
本講演では、最初にCD用から始まった光集積技術およびデバイスの
開発動向について簡単に紹介した後、現在「プレイステーション2」に使
われている最新の光集積デバイス「2波長レーザカプラ」について詳しく
取り上げ,その開発に関するトピックも含めて,デバイス構造等の技術内
容について解説する。
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225 |
2/19 (火) |
「ラピッドプロトタイピングと
その技術動向」
−光造形法を中心に
RPの応用と将来展望− |
シーメット(株)
常務取締役
萩原 恒夫 氏
(理学博士) |
(内容)
日本で提唱され、実用化された3次元光造形法は、IT技術とCADの普及によ
りRP(ラピッド・プロトタイピング)の代表として製造業を中心に急速に広まって
いる。
本講演では、ラピッドプロトタイピングの意義・役割とその応用について、光造
形法を中心に解説する。また、光造形装置・樹脂の開発により、形状確認モデルの作
成だけに留まらない光造形法の新しい応用事例などを紹介し、将来展望を考察した
い。
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226 |
3/19 (火) |
***満員御礼・受付終了***
「高速インターネット時代における
光アクセスネットワーク技術」
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松下通信工業(株)
技術本部
ネットワークソリューション
研究所 所長
北地西峰 氏 |
(内容)
はじめに、インターネットへ高速で常時接続する各種アクセス方式
(メタル、無線、光)について導入状況を紹介すると供に、得失を比較し、
光アクセスの現状のポジションを整理する。
次に、光アクセスシステムの代表例としてPDS(Passive Double Star)シ
ステムの概要について述べる。特に経済化の実現に向けた仕組みとインター
ネットアクセスにおける公平性の実現に向けた帯域共用技術および光コネクタ
の反射雑音に強い映像分配方式について説明する。
さらに実際のコストダウンに向けたキーデバイスの概要について紹介す
る。
最後にトライアルサービスであるFTTH金沢トライアルの具体事例を紹介す
るとともに今後の展望について述べる。
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227 |
4/16 (火) |
「相変化書き換え型 光ディスクの開発動向」
−DVD+RWに用いられる ディスク技術とその変遷−
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(株)リコー中央研究所
第一研究センター
伊藤和典 氏 |
(内容)
光ディスク市場はCD-RやCD-RWなどのディジタル情報を記録可能
とするシステムの実現とともに、オーディオやPCへの応用を中心に
飛躍的な成長を遂げてきたといえる。
現在では動画像を2時間以上録画可能な容量の書き換え型や追記式の
DVDも市販されるようになり、その市場規模はさらに拡大するものと
期待されている。今回は、書き換え型光ディスクの開発動向として、
最新のDVD+RWに用いられるディスク技術を中心にレビューし、
その変遷と今後の展望について紹介する。
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228 |
5/21 (火) |
「書き換え可能な記録の技術動向」
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(株)リコー
サーマルメディア
カンパニー
開発センター
堀田吉彦 氏 |
(内容)
紙などに印刷やコピーされたハードコピーは情報記録そのものである。
同時に比較的軽量・簡便であるがゆえに通信媒体でもある。また記録の
「読出し」は人間自身が行うから表示手段でもある。即ち時間・空間と
いう障害を越えて存在しうる意思疎通手段であり、電子化が進んだ現代
社会であっても「ハードコピー」は重要な存在である。
近年こうした「ハードコピー」の利便性を保持したまま、電子技術と整
合し易い「書き換え可能な記録材料」の実用化が進んでいる。
本講演では白濁型リライタブル技術やロイコ型リライタブル技術などを
含む各種「書き換え可能な記録技術」の歴史や最近話題になっている
「電子ペーパー」の優劣比較(得手不得手)の概要を紹介し、現在の技術
動向と課題、将来展望を考察する。
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229 |
6/18 (火) |
「ギガ・イーサネット・スイッチの 開発/技術動向」 |
(株)ネットマークス
IPアクセスシステム 事業部
矢野 孝 氏 |
(内容)
米国を中心とする通信事業者不況が深刻化していますが,IP/インター
ネット需要は伸びており,最近のADSL,FTTHの急激な立ち上がりにもみら
れるように,低価格化が大きな市場拡大要因であることは間違いありませ
ん。これに対応すべくさらなる高速化技術が出現しつつあることはご承知
のとおりです。
本講演では,最近での10GEtherの標準化動向をも含め,
ギガ・イーサネット技術の開発動向を,システムインテグレーションある
いはサービスの観点から,平易に最新の先端動向を紹介します。
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230 |
7/23 (火) |
「光無線通信技術の開発動向」
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キヤノン(株)
放送機器事業部
放送機器第一開発部
鈴木 敏司 氏 |
(内容)
インターネットの普及に伴い急速にブロードバンド化が進む中、アクセス回線もADSL,CATV,FTTHと多様化してきています。このような状況の中で光ファイバーと同様に高速通信が可能な光無線が注目を浴びるようになってきました。今回は、光無線の基本技術及び現状技術と導入事例についての紹介とともに、今後の技術動向について紹介します。また、光ファイバー通信と光無線のそれぞれの特徴を生したシステム構成についての一つの考え方を提示したいと思います。更に、レーザ安全の基本的な考え方についても紹介する予定です。
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231 |
8/20 (火) |
***満員御礼***
「光産業の動向」 |
千歳科学技術大学
工学部 光科学部
物質光科学科
石田宏司 氏 |
(内容)
光協会の調査報告「光産業の動向」では,協会創設(1980年)と同時に調査を開始して以来,始めてのマイナス成長(2001年度見込:6.7兆円,前年比5.7%減)の見込みとなっている.これは,グローバル化の中で,2000年末にアメリカに端を発したIT不況,景気後退の影響が国内産業にも深刻な影響を与えており,光部品での大きな落ち込み(前年度比13%減)や,海外への生産移管が加速していることが主な原因である。2002年度の予測に関する調査では,下期から回復基調に転じ,2001年度比で11.4%増(2000年度比で5.1%増)の7.4兆円と上昇傾向を回復すると予測されている。
本講演ではこうした光産業の国内生産動向の内訳を紹介するとともに,定点観測的に捉えた光産業構造の年次推移,日本企業による光製品の海外生産状況等の比較対照等を紹介する。
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232 |
9/17 (火) |
「鉄道における光通信ネットワーク」
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東日本旅客鉄道(株)
設備部電気設備課
副課長
田中伸一郎 氏 |
(内容)
鉄道事業において列車運行制御、変電所遠隔制御、案内情報伝達などを行うため、自営通信網が構築されている。この自営通信網の形態は1970年代のマイクロ無線、細心同軸搬送等を経て2000年代の現在では光搬送設備、光データ伝送設備、光ファイバ直接伝送設備と変化しており、高速、大容量伝送の要求を実現するため光ファイバの需要はますます増加するものと思われる。講演では鉄道事業における具体的設備形態を紹介し、今後の光ファイバ活用の見通しについて解説する。
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233 |
10/16 (水) |
「デジタル画像計測と光造形を 用いた出土遺物の複製」
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(財)京都市 埋蔵文化財研究所
宮原健吾 氏 |
(内容)
発掘調査で出土した遺物の形状を、2枚のデジタル画像とステレオ視(Stereo
Vision)に基づくデジタル画像計測技術により立体計測し、そこから得られた3次元
の点群データと光造形技術を利用して出土遺物のレプリカを作製した。本講演は、そ
のベースになっている技術と製作過程を紹介するものである。
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234 |
11/20 (水) |
「白色LEDを使った 半導体照明光源の開発」
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三菱電線工業株式会社
情報通信事業部
情報通信・フォトニクス
研究所
光半導体グループ
只友 一行 氏 |
(内容)
エジソンが白熱電球の発明を完成したのは19世紀後半の1879年。
以来、人類を闇から解放した電気で光る照明灯は、我々の活動を支え続けている。
一方、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の発光効率は近年急速に向上し、
新しい半導体照明光源として期待され始めた。
本講演では、半導体照明光源の実用化を目標にした国家プロジェクト
「21世紀のあかり計画」で試作した白色LEDの特性について紹介する。
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235 |
12/18 (水) |
***満員御礼・受付終了***
「WDMネットワークの 超大容量化に向けた 光半導体デバイスの開発動向」
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NTTフォトニクス研究所
光デバイス研究部
主幹研究員
東盛裕一 氏 |
(内容)
近年のインターネットの爆発的な普及に伴い急増するトラフィックに対応するため、
ネットワークの光化による大容量化が急ピッチで進行している。中でも
波長分割多重(WDM,Wavelength Division Multiplexing)通信技術の導入は、
大容量のデータを低コストで伝送することを可能としたが、
将来の超大容量光通信ネットワークの実現にはより一層の低コスト化技術が
必要とされている。光半導体デバイスは集積技術を用いて複雑な光回路を低コスト、
かつ省スペースで実現する可能性を有しており、超大容量ネットワークの実現には
不可欠な技術である。本講演では、将来の超大容量光ネットワーク時代を切り開く
光半導体デバイス、装置の研究・開発動向について解説する。
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