光産業技術マンスリーセミナー
(2002年4月19日更新)

*** 2001プログラム紹介 ***

No.開催日講演テーマ講師(予定)
212 2001年
1/16
(火)

「放送用ハイビジョン
 光ディスクへの要望と放送文化の
 保存」
−放送のデジタル化に伴う
 放送用光ディスクへの期待−
NHK放送技術研究所
(記録・メカトロニクス)
    石川 清彦 氏
(内容)
CSに続きBS、地上デジタル放送の実用化が間近に迫った今、取材から 放送・アーカイブスまでコンテンツ処理における一連の流れもデジタ ル化されることが自然である。
そこで放送局の番組制作現場では、ハイビジョン光ディスクへの期待 が膨らむ。番組制作の効率化、VTRとは異なる番組制作手法、ワンソー スマルチユースなど、制作現場では、光ディスクによる新しい番組作 りが始まる。そんな21世紀の放送局に必要な光ディスクシステムを紹 介するとともに、なぜ光ディスクなのか、番組制作に光ディスクはど のように関わっていくのかを示し、実現に向けての技術的課題、問題 を議論したい。
213 2/20
(火)

「光触媒の技術動向」
 −21世紀に向けて、我々が
  なすべきこと−
東京大学
大学院工学研究科
応用化学専攻 教授
    藤嶋 昭 氏
(内容)
20世紀の後半は各種技術が飛躍的に進歩した反面、ともすれば環境・資源 への配慮が後回しになる事が多かった。より良い環境を次世代に残すことは、 21世紀を迎える我々に課せられた使命であると考える。近年、酸化チタン光 触媒反応の工業化が進み、自動車排気ガスのNOx分解や抗菌材料への応用が 始められている。こうした応用事例を主に光触媒の技術動向を紹介する。
214 3/21
(水)
   ***満員御礼***
「光コネクタ・フェルールの最新動向」
 −精密部品のプラスチック化−
NTTフォトニクス研究所
光インテグレーション
プロジェクト
光波回路実装
研究グループ
    首藤 義人 氏
(内容)
光ファイバで通信機器を接続する時、光コネクタはファイバ 端部に使用される地味だが重要な部品であり、フェルール(オ ス側)、スリーブ(メス側)などが重要な要素部品である。
光協会の生産額調査では光コネクタ全体での98年度国内生産高 実績は272億円で年率約10%の伸びを示している。
本セミナーでは、基礎知識(フェルールとは何か、何でできて いるか)から説き起し、これらの高精度(1/1000mm=髪 の毛の1/100)が要求される部品を、従来不可能と考えられ ていたプラスチック成形で成し得た超精密成形技術とその メリット(低コスト化)を踏まえた今後の展望を紹介する。
215 4/17
(火)
   ***満員御礼***

「CDの高密度化の現状と展望」
ソニー(株)
CNCコアテクノロジー
開発本部5GP課長
    応和 英男 氏
(内容)
音楽用CDは、劣化しない(非接触再生)、小型、丈夫 という長所が認められ、一気に従来のレコード盤に置き 換わった。近年、CDの用途は音楽用から汎用ストレ ージへと拡大の一途をたどっている。当初CDは比類なき 大容量(650MB)であったが、動画収録など用途が 拡大するに従い、やや不足しつつあるのが現状である。 現在開発されている高密度化CDについて、DVDとの 比較、今後の市場見通しなども含めて解説する。
*第214回のマンスリーセミナーは火曜日が祝日により1日ずれます。
216 5/15
(火)
「低出力レーザの医療への応用」 浜松医科大学
医学部 医学科
歯科口腔外科学講座
教授
    橋本 賢二 氏
(内容)
レーザの医療への応用は、高出力のレーザメスとして始まったが、近年 低出力レーザの循環促進作用、創傷治癒促進作用、鎮痛・除痛作用などの 生体作用が注目され、臨床応用されてきた。低出力レーザによる動物実験では、 血管の拡張や酵素の活性、循環の促進などが確認されている。また、臨床 で二重盲検試験でレーザを発振していないものでは、全く効果が無くプラ セボ効果ではないことが分かった。一方、生体特に癌組織には自家固有蛍光が  あると言われており、レーザを用いた診断装置を開発し、健常組織と癌組織 を比較検討したところ無侵襲でリアルタイムで鑑別(正診率85%)でき る事が分かった。本セミナーではこれら低出力レーザの応用事例と今後 の展望を紹介する。
217 6/19
(火)
   ***満員御礼***

「フォトニック結晶の最新動向」
京都大学
大学院工学専攻
教授
    野田 進 氏
(内容)
光を通さないだけでなく、その存在そのものを許さない新しい結晶:フォトニック結晶が現在大きな注目を集めている。これは電子に比べて相当扱いづらいと考えられていた光を自在に制御しうるという可能性をもつからである。フォトニック結晶とは、内部に周期的な屈折率分布をもつ新しい光材料を意味し、固体結晶における電子のエネルギーバンド構造に対応して、光子のエネルギーバンド構造が形成されるという特長を持つ。このバンド構造を巧みに利用することにより、様々な光機能デバイスが実現出来るわけである。本セミナーでは、まずフォトニック結晶の開発状況について、現在の動向を説明する。続いて、フォトニック結晶を用いてどのような機能デバイスが実現出来るかの具体例をいくつか紹介し、その将来展望を述べたい。
218 8/7(火)
13:30
|
15:30
  ***満員御礼***

「窒化物系発光素子の技術動向」
徳島大学
工学部 教授
    酒井 士郎 氏
(内容)
 赤、緑、青の3原色の発光ダイオード(Light Emitting Diode、略してLED) を2次 元に並べたLED デイスプレイは、その輝度の高さと大面積化に当たっての技術的制約 が少ないことから、主に屋外で使用される大面積デイスプレイとして実用化されてい る。輝度が高いため昼間でも使え、同じ目的で使われるいわゆる「ネオンサイン」を 少しづつ置き換えつつある。これまで青色が欠けていたので色の表示範囲が狭く「赤 っぽく」見えていた。しかし、最近になって窒化物で作った青色LED が実用になった ことから色調が劇的に改善され、消費電力も低いことと相まって大面積デイスプレイ のみならず、交通信号機、各種電子機器や車内での表示、さらには白熱電球の代わり まで、非常に広い範囲に適用範囲が広まりつつある。本講演では、最近の窒化物系発 光素子の技術動向について述べる。
219 8/21
(火)
  ***満員御礼***

「光産業の動向」
千歳科学技術大学
工学部
光科学部物質光科学科
教授
    石田 宏司 氏
(内容)
(財)光産業技術振興協会の調査報告(光産業の動向)では、昨年予想したとお り国内生産額合計は6兆円を越えた。これらの高い伸びは,通信インフラの高速化 ・大容量化に対する需要の高まりや、光伝送機器関連需要が拡大していること等に よるものが大きいと考えられる。一時的な足踏みもありうるが、今後についても 2000年度の生産額(見込み)は7兆8,155億円、2001年度は9兆5,563億円、と WDM伝送に関連した製品の伸びとディスプレイ装置・素子の堅調な成長が予想さ れる。本セミナーではこうした光産業の国内生産動向の内訳を紹介するとともに、 定点観測的に捉えた光産業構造の年次推移、日本企業による光製品の海外生産状 況等の比較対照等を紹介する。
220 9/18
(火)
 ***満員御礼***

「光ファイバ増幅器の最新動向」
古河電気工業(株)
ファイテルフォトニクス
研究所
    並木 周 氏
(内容)
本講演では、光ファイバ増幅技術の基礎について解説した後, その技術動向をレビューしながら今後の展開を探る。光ファイバ増幅技術としては, エルビウムなど希土類イオンのエネルギー遷移を利用した希土類添加ファイバ増幅器と, 光ファイバにおける誘導ラマン散乱を応用した光ファイバラマン増幅器を取り上げる。 これらの増幅器が近年の爆発するインターネットやWDMの需要によりどのように 発展してきたかを検証し次世代技術を展望する。
221 10/16
(火)
「光磁気記録の現状と将来」 富士通(株)
情報機器販売推進本部
第2販売推進統括部
部長
    諸戸 清郎 氏
(内容)
CD-R/RWの普及が急速に進んでいるが、光磁気ディスク(MO)はその 信頼性の高さや取扱いの容易さから、業務用途のユーザを中心に相 変わらず根強い支持を受けている。光磁気記録の原理、技術および 装置の歴史を平易に解説すると共に、現在主流となっている3.5型MO を中心にその使用事例や著作権保護といった新しい応用、技術の将 来展望等について、CD-R/RW等との対比も含めながら解説する。
222 11/20
(火)
 ***満員御礼・受付終了***

「有機ELディスプレイの開発動向」
東北パイオニア(株)
取締役
    當摩 照夫 氏
(内容)
最近の有機ディスプレイの製品の動向と、それに関連した有機ディスプレイの技術動向について紹介する。有機ELは,自発光,高画質,薄型軽量,速い応答速度,低電圧・低消費電力などの特徴を持ち,パッシブ型の有機ELディスプレイは既に市販されている。最近では、携帯電話の次世代ディスプレイとして期待されている。今後有機ELは、車載機器などモバイル・コンピュータへの応用も目指し、さらには性能向上にともなって大型化やカラー化に向けて研究開発が進んでいる。講演では将来展開に向けた低分子型材料を中心とした有機EL開発の現状と課題を示す。
223 12/18
(火)

「光ネットワーク用デバイスと
  装置の開発動向」

 会場変更:虎ノ門パストラル
        新館5階「桔梗」
 定員変更:200名
NTTエレクトロニクス(株)
技術開発本部
商品技術開発センタ
光システム商品技術
第一開発部 部長
    山林 由明 氏
(内容)
通信コスト、特にバックボーン系の大幅なコスト低減とコンピュータ技術の圧倒的進歩によるな広範な普及によって情報技術(Information Technology:IT)が急速に立ち上がりつつある。とはいえ、情報伝送路の単純な帯域拡大競争は一段落し、ノードを含むネットワーク全体のコストの 引き下げが求められている。これを実現するものとして、低レイヤでの制御性の導入が指摘され、その機運が高まっている。この制御性とは、ネッ トワーク構成の変更、帯域割り当て、アナログモニタと制御、インターネットを介した監視制御などの諸機能である。本講演では、これらの世界的 な動向を紹介し今後の見通しについて解説する。

OITDA