光産業技術マンスリーセミナー
(2002年4月19日更新)

*** 2000プログラム紹介 ***

No.開催日講演テーマ講師(予定)
200 2000年
1/18
   ***満員御礼***

 光ファイバアンプの技術動向
NTTフォトニクス研究所
企画担当
総括担当課長
   藤浦 和夫 氏
(内容)
 爆発的に増大するインターネット需要を始めとし,通信の大容量化に対する要求は留まるところを知らない。
この急速な大容量化の要請に答えるため,高密度光多重光伝送システム(DWDM)の導入が急速に進展している。
これらDWDMシステムの帯域は,光ファイバアンプの帯域で制限されている。
本講演では,光ファイバアンプの基本構造や動作原理を概説すると共に,主として増幅波長帯域拡大に向けた新たな技術開発動向や通信システムへの展開について述べる。
さらに,1.55μm帯における超広帯域光ファイバアンプ技術に加え,さらなる広帯域化に向けた1.3μmや1.45μm等の波長における光ファイバアンプの開発状況についても紹介する。
201 2/15
「モバイルコンピューティング時代
 のスマートワイヤレスリンク」
東日本電信電話株式会社
マルチメディア推進部
ソリューションビジネス部長
   高川雄一郎 氏
(内容)
 モバイルコンピューティング時代におけるワイヤレスインタフェースを構成する技術について言及する。
携帯情報端末,パソコン,通信機器,デジタルカメラなどをワイヤレスで高速に接続する赤外線通信方式,無線伝送方式,さらに住宅内でのワイヤレス通信を可能とする電灯線搬送方式などの具体的な応用例について紹介し,21世紀のスマートワイヤレスリンクの方向を探る。
(関係するホームページのURL : http://village.infoweb.or.jp/~fwbc7006/index.htm )
202 3/21
「複合現実感技術の動向
 −エンターテインメント分野への
 展開を中心に−」
キヤノン(株)
3Dシステム開発センター
所長&(株)MRシステム
研究所 専務取締役
   田村 秀行 氏
(内容)
 現実世界と仮想世界を融合・表示する「複合現実感」(Mixed Reality)は,従来のバーチャルリアリティの限界を打破する新しいヒューマンインターフェース技術として大きな期待が寄せられている。コンピュータ・ビジョン,コンピュータ・グラフィックス等のソフトウエア技術,位置・姿勢センシング技術の他,光学技術を駆使したシースルーHMDも大きな役割を果たしている。
 本講演ではその技術的課題を分析すると共に,一大産業となりつつあるエンターテインメント分野への応用について述べる。
(関係するホームページのURL : http://www.mr-system.co.jp/
203 4/18
「光ファイバセンシングの最新動向」
東京大学 大学院
新領域創成科学研究
基盤情報学専攻 教授
   保立 和夫 氏
(内容)
 光ファイバセンシング技術の研究・開発は既に20年を超える歴史を経て、技術の淘汰が進む一方で、実用化やフィールドテストが活発なセンサ構成が種々登場している。
光ファイバジャイロは、ヘリコプター搭載TVカメラの安定機構など、新しい民生用途を開拓し、最近話題となっている2足歩行ロボットの姿勢制御にも活用されている。
一方で、航空機、ロケット、船舶等、従来からのジャイロ応用分野でも実用化が進み、全てのボーイング777に搭載されてもいる。耐電磁雑音性、絶縁性に優れた光ファイバセンサの特徴をいかして、電流センサや電圧センサのフィールドテスト、実用化も進んでいる。光ファイバは元来情報伝送路であり、長尺である。この点をいかしたユニークなセンサ構成として、多点型センシング、分布型センシングの研究も蓄積されてきた。前者では光ファイバブラッググレーティング(FBG)を歪みや温度センサとした構成が活発に研究され、後者に関してはブリルアン散乱光の周波数シフト量が歪み依存性を有することを活用した分布型歪センシング技術が実用期を迎えつつある。これら多点型・分布型センシングは「痛みの分かる構造・材料」、すなわちスマートストラクチャ・マテリアルの神経としても注目を集め、構造・材料分野との技術融合が進みつつある。
本セミナーでは、これら最近の研究・開発動向を概観する。
204 5/16
(火)

「Exploitation of optical
 technologies in BT
 BTにおける光技術の開発状況」
British
Telecommunications
Plc Country
Engineering Manager
   Mr.Yung Kim 氏
(内容)
 BTは、1966年に光通信の可能性の研究をすでに開始しています。
光通信技術の商用化がされてから、1980年代初期以降、BTはバックボーンネットワークに膨大な投資を行いました。BT研究所の 世界最新の成果を背景に、BTは光通信システムの開発では、常に最先端を走ってきました。昨年7月には、毎秒80ギガビットという 世界最速のREGENERATORのデモンストレーションも行われました。
(関係するホームページのURL : http://www.bt.com/ )
★逐語通訳を予定しています。
205 6/20
(火)

「可視光半導体レーザの開発動向」
(株)東芝
研究開発センター
研究主幹
   波多腰 玄一 氏
(内容)
 可視光半導体レーザは光メモリ、レーザプリンタ、バーコードリーダ等、様々な光情報処理機器に用いられている。 光メモリ応用では、赤色レーザを用いたDVDが既に実用化され、DVD-RAM用の高出力赤色レーザやCD/DVD用2波長レーザ等の開発が進む一方、次世代の大容量光ディスクに向けてはInGaN青色半導体レーザを用いた実験結果が相次いで報告されている。 また赤色レーザは、低価格のPMMA系プラスチック光ファイバ(POF)の低損失波長域での発振が可能なことから、POF用光源としての応用分野もある。このPOFに使用可能な波長での赤色面発光レーザ(VCSEL)が開発され、高速・低価格の光リンク用光源として最近注目されている。 本講では、これらの光メモリ応用やPOF光リンク応用等に向けた可視光半導体レーザについて、開発動向と最近の話題を紹介する。
206 変更

7/18
(火)

7/27
(木)

「光通信を用いた
  遠隔医療の現状と将来」
東京工業大学
フロンティア創造
共同研究センタ
情報系研究機能/
像情報工学研究施設
教授
   大山 永昭 氏
(内容)
 本講演では、はじめに日・米における遠隔医療の現状について紹介し、その必要性を明らかにする。 次に、日・米の遠隔医療は、制度的な環境の違いにより、現状ではその必要性が大きく異なることを指摘する。 そして、我が国における遠隔医療の将来として、本格的な実用化を図るための課題を整理し、 解決へのアプローチを制度と技術に分けて考察する。具体的には、医療従事者の個人認証、 原本性の確保、電子署名、個人情報保護等の課題を取り上げ、政府による環境整備および必要な 技術開発の現状と今後について解説する。
207 8/22
(火)

「光産業の動向」
千歳科学技術大学
光科学部物質光科学科
教授・工学博士
   石田 宏司 氏
(内容)
(財)光産業技術振興協会の調査報告書「光産業の動向」によれば、1999年度の生産は6兆4,191億円と6兆円の大台を超える。 この額は前年度実績に比べると13.9%とい う高い成長率であり、1997年度からの成長率の低下傾向に歯止めがかかり、1998年度を境に上昇傾向に転じた。これらの高い成長率は、昨今のインターネットの爆発的な 伸びに連動する形での通信機器や入出力・ディスプレイ関連製品・部品などの寄与が大きい。1997年度より開始した生産予測調査では、2000年度は7兆5,170億円、成長率 17.1%とさらに高い水準の伸びが予測される。本セミナーではこうした光産業の国内生産動向の内訳を紹介するとともに、定点観測的に捉えた光産業構造の年次推移、日 本企業による光製品の海外生産状況等の比較対照等を紹介する。
208 9/19
(火)
   ***満員御礼***
「通信用光デバイスの技術動向」
NTTフォトニクス研究所
企画部部長
   板屋 義夫 氏
(内容)
パソコンやインターネットの爆発的な普及にともない、通信ネットワークを流通するデータの量は急速に増加している。 21世紀の早い時期にはTbit/s程度の情報が光ファイバ中を行き来することが予測されている。 そのような時代の到来に備えて、バックボーンネットワークを太くしておくと共に、大量な光信号の入替えや経路の切替など を行うノードにおいても、従来の光信号を電気信号に変換して電子回路によって処理する方法から光信号のまま処理する 新しいネットワークへのパラダイムシムトが必要になってきている。 次世代の光ネットワークを構成するためには多数の波長の光を1本の光ファイバ中に通す波長多重技術と光の波としての性質を 利用した光波信号処理技術が重要な技術となっています。本講では光源、広帯域光アンプ、波長多重・分離素子、波長変換デバイスなど次世代光ネットワーク実現のキーとなる光デバイスの研 究開発動向について述べる。
209 10/17
(火)
   ***満員御礼***
「光記録の歴史と将来
−光ディスクは磁気ハードディスクに負けるのか?
種類、互換性の歴史から大容量化と高速化まで−」
日立製作所株式会社
・中央研究所ストレージ部
光ディスク開発センタ
研究主幹
   前田 武志 氏

開催場所:砂防会館 別館3F「穂高」
(内容)
今、注目されているIT革命」において「ITとは高速・大容量通信のことである」と単純化されたり勘違いされたりしているきらいがある。
IT(情報技術)とは通信だけではなく記録や表示などのハードウェアとソフトウェアが連携して成り立っているものである。
すなわち高速・大容量記録は、通信・表示装置がその能力を発揮するうえでも欠くことのできない重要なデバイス・技術であり、IT革命の重要な部分を成している。近年、磁気記録の台頭が著しいなかで、半導体レーザ技術とともに進歩してしてきた光記録の歴史を俯瞰し、磁気記録との比較をおこなうとともに、現行各ファミリ(MD・MO、CD、DVDほか)について互換性・発展性を紹介する。
210 11/21
(火)

「太陽光発電の現状と展望
−期待されるクリ−ンエネルギー−」
株式会社資源総合システム
代表取締役
   一木 修 氏
(内容)
原子力発電は核燃料、火力発電は石油・石炭など、通常の商用発電は基本的に地球資源を「燃料」として消費することで電気を生み出している。
太陽光発電はこうした「燃料」を消費しないという点が大きく異なる。だから使用済燃料棒やCOなどの残滓も生じない「クリーンエネルギ」であることも特筆事項である。
離島などにおける独立電源としての実績は数十年に及んでいるが当時に比べて現在の変換効率の向上は著しく、生産(エネルギ)コストに対してペイバックしないという説は既に過去のものとなっている。 今や世界生産量は200MW/年(前年比131%)で更に上昇中である。
 本セミナでは技術革新による変換効率の変遷、生産規模の変遷を通して「太陽光発電産業」の現状と将来展望を俯瞰する。
211 12/19
(火)
   ***満員御礼***
「フォトニック結晶で広がる
  通信ネットワーク
−不思議な宝石、フォトニック結晶−」
NTTエレクトロニクス(株)
光システム事業部
光ネットワーク
モジュール部 部長
   山林 由明 氏
(内容)
フォトニック結晶(フォトニック・バンドギャップ)とは何か。
それが実現したとき、何が期待できるのかについて、通信ネットワークへの応用という立場から考える。
今は集積回路に比べて桁違いに大きい光回路が驚異的に小型化できるのか。
どのような機能が実現できるのか、そのために予想される課題は何かなどについて、共に考える機会を持ちたい。

OITDA