光産業技術マンスリーセミナー
(2002年4月19日更新)

*** 1997プログラム紹介 ***

No.開催日講演テーマ講師(予定)
1701997年
7/28
 光産業の動向 東洋大学
工学部電気工学科
教授 
   森川 滝太郎 氏
(内容)
(財)光産業技術振興協会の調査報告書「光産業の動向」によれば、1996(平成8)年度の光産業の国内生産額は、対前年度比10.8%増の4兆7800億円に達する見込みとなっている。この大幅な伸びは、主としてインターネット利用の一般化に伴う光電送機器装置、光ファイバなど通信関連製品の需要増大、あるいはパソコン機能の高度化に伴う光ディスク装置、液晶表示素子など情報関連製品の市場拡大を反映している。こうした光産業の国内生産動向の内訳を紹介すると共に、定点観測的に捉えた光産業構造の年次推移、日本企業による光製品の海外生産の状況、国際競争力をもつ光ベンチャー企業の育成を念頭に置いて実施された日米ベンチャー企業の比較対照を紹介する。

171 8/26 光コネクタの経済化,
  高密度化,
  標準化の動向
NTT光エレクトロニクス研究所
光複合部品研究部
光ファイバ部品
研究グループ
主幹研究員
   三田地 成幸 氏
(内容)
 FTTH(Fiber to the Home)推進に向け現在進められている光コネクタの経済化,高密度化,標準化の動向について紹介する。
経済化の方針としては,(a)構造の簡易化に伴う部品点数の低減,(b)大量生産向けの自動組立用部品の開発,(c)ローコストフェルール開発等の部材費の圧縮が有効。高密度化については,フェルールの細径化,あるいは脱フェルール等の技術開発により将来の高密度接続のニーズに対応していく。また,光モジュールと光ファイバとの接続についてもPLCコネクタ等の新たな光コネクタ技術が研究開発されている。標準化については,日本から多くの光コネクタが提案され国際標準化されているが,最近ではより経済化されたコネクタの規格も開始されようとしている。

172 9/30 DVDの現状技術と将来(株)東芝研究開発センター
情報・通信システム研究所
第2研究所
研究主幹
   菅谷 寿鴻 氏
(内容)
 DVDはCD-ROMに比べ14倍もの記録容量があり,映像からコンピュータ情報まで扱える可搬型の新しい記録メディアとして大いに期待される。DVD-VideoプレーヤやDVD-ROMを搭載したパソコンが市場に投入され,また書換え型DVD-RAMや一回だけ書けるDVD-RあるいはDVD-Audioなども早晩市場に投入される。このようにDVDは用途に応じていろいろなメディアが使えるなど応用の幅が広く,ここ1〜2年で立ち上がり,21世紀にはCD系を上回る大きな市場に成長すると見られる。
ここではこの期待の高いDVDについて,フォーマット,高密度化,互換性,ディスク作製,応用展開などの現状を紹介すると共に,21世紀前後に実用化が期待される次世代DVD-RAMやHD-DVDなどの将来動向についても紹介する。

17310/28 PLCの現状と展開日立電線(株)
オプトロシステム研究所 部長
   大内 博文 氏
(内容)
 近年,コンピュータ技術の発展やインターネットの展開により,情報通信の伝送容量が飛躍的に増加し,光通信技術は今日の情報化社会を支える不可欠な基盤技術となっている。今後においても,各家庭を光で結ぶFTTHや大容量伝送が要求される幹線通信用の高密度波長多重伝送としてますます発展が期待されているが,これらのシステムを安定に,かつ経済的に実現するためには,パッシブ光部品の利用が重要である。なかでも,平面光回路(PLC)を使用した光技術は,半導体デバイスと類似したプロセス技術を用いて最産化が可能なこと,複数の機能を集積化できることなどから有望視され,光通信システムの需要拡大とともにその応用は着実に拡大している。この講演では,PLC技術の現状と今後の展開について述べる。

17411/25 光エレクトロニクス実装技術 東海大学 工学部
通信工学科 教授
   三上 修 氏
(内容)
 光エレクトロニクスは,四半世紀の間に通信技術に大きなブレークスルーをもたらし,コンパクトディスク(CD)に代表される応用分野を急速に拡大してきた。しかし,個々の光デバイスの性能は着実に進歩したが,安価に人手をかけず大量にデバイスを実装するという技術面での研究は大幅に立ち遅れている。エレクトロニクスとは異なり,配線上・寸法上・信号の伝わり方等で光の特殊性があり,また光固有のアライメントの困難さ等のためである。現状のままでは,現在精力的に進められているアクセス系の光ファイバ化(FTTH)計画や民生用製品の量的増大など,光エレクトロニクス大衆化への対応が困難になる。さらに次世代に予測される情報量の飛躍的拡大に対処する手法として,光エレクトロニクスへの多大な期待に応えたい。本講演では,光エレクトロニクス実装技術の動向を知るための基礎から最近の技術開発等について解説するとともに,報告者らが検討している光表面実装技術(光SMT)について紹介する。

17512/16 青色半導体レーザの開発動向(株)東芝研究開発センター
先端半導体デバイス研究所
研究主幹
   波多腰 玄一 氏
(内容)
 半導体レーザの短波長化は光ディスクの高密度化を実現する鍵となる技術である。すでに赤色レーザが大容量光ディスクシステムとしてのDVDに用いられているが,さらに大容量化が必要とされる次世代の光ディスクには,より短波長の青色レーザの実現が必須とされている。このような背景の中で,GaN系材料による青色半導体レーザの開発は最近目ざましい進展を見せている。
本講演では,青色半導体レーザの開発の現状を紹介し,今後の展望を述べる。


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