No.476
1/10
(火) |
「車載ステレオカメラの広視野化技術」
株式会社 日立製作所 研究開発グループ
計測イノベーションセンタ アンビエントインターフェース研究部
主任研究員山ア 和良 氏
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(内容)
国内では交通事故による死亡者数が年々減少しているものの、依然として多くの人が毎年交通事故により命を落としている。今後、交通事故を削減するためには、前方だけでなく周囲の交通状況を正確に把握する必要があり、先進運転支援システムや自動運転システムでは、センシングの広視野化が求められている。本研究では、前方センシングに求められるセンシングの遠方化と広視野化を両立するマルチシフト方式のステレオカメラを開発した。さらに、1つのカメラで全周囲センシングを実現する、モノキュラステレオカメラを開発した。本講演では、これら車載向けステレオカメラの広角化技術について紹介する。 |
No.477
2/21
(火) |
「オールフォトニクスネットワークに向けた新たな光アクセス伝送・システム技術」
日本電信電話株式会社
NTTアクセスサービスシステム研究所 光アクセス基盤プロジェクト
主席研究員・プロジェクトマネージャ吉田 智暁 氏
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(内容)
社会・産業のデジタル化やリモートワールドの進展に伴い、ネットワークを流れるデータ量は増加し、その種類やニーズが増え続けている。特に従来主流であったベストエフォート型とは異なるユースケースが登場し、通信ネットワークに対して拠点や遅延に新しいニーズが生まれつつある。これらのニーズに対応するべくNTTは2019年にIOWN構想を発表するとともに、光ファイバが有する大容量、長距離、多重伝送能力をさらに活かし、多種多様な光アクセスサービスを提供するオールフォトニクスネットワーク(APN)の研究を開始している。本講演では、これまでのAPNの光アクセスに着目したアクティビティを紹介するとともに、APN実現に向けた光アクセス伝送・システム技術の最新動向について述べる。
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No.478
3/28
(火) |
「マルチモード光ファイバを用いた車載高速光通信とRadio over Fiber」
矢崎総業株式会社 技術研究所 高周波伝送技術研究部 光通信技術研究チーム
チームリーダー相葉 孝充 氏
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(内容)
マルチモード光ファイバ(MMF)は大きなコア径を有することから光接続に高精度な調心作業を伴わず、低コスト化に向く中短距離光通信システムの伝送媒体として用いられており、車載用光通信システムとしても欧州を中心に採用されてきた。近年はADASの機能向上、移動通信システムを活用したコネクティッドサービスの普及により、車載ネットワークの情報量も増加しており、それらに対してマルチギガビット光伝送に向けた標準化が進められている。また5G以降の移動通信システムではデータレートの大容量化やカバレッジエリア構築技術として周波数利用効率の高いAnalog Radio over Fiber(A-RoF)の活用も検討されている。本講演ではMMFを用いた車載高速光通信の変遷と動向、5G/Beyond5Gに向けたRoFについて紹介する。
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