No.481
6/20
(火) |
「次世代データセンター向け光スイッチ技術」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エレクトロニクス・製造領域 プラットフォームフォトニクス研究センター 光ネットワーク研究チーム
研究員松本 怜典 氏
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(内容)
光スイッチは電気スイッチよりも飛躍的に高いエネルギー効率を示すことから、光ネットワークやコンピューティング領域などにおいて大容量データの転送経路を高速に切り替える動的再構成の場面で有用であり、電気スイッチの負荷を軽減する重要な技術として期待されている。本セミナーでは、一般的な光スイッチの構成や動作原理を解説し、次世代データセンターに求められる光スイッチの要件を説明する。そして、これまで産総研で開発してきたシリコンフォトニクススイッチの変遷を振り返り、大規模・大容量化に向けた今後の課題や展望を述べると共に、光スイッチネットワークへの適用例を紹介する。
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No.482
7/18
(火) |
「OLEDの過去・現在・そして未来へ」
九州大学
大学院工学研究院 応用化学部門
主幹教授安達 千波矢 氏
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第 38 回櫻井健二郎氏記念賞受賞
(内容)
OLEDは有機CT相互作用の精密制御により、新分子の創製やデバイス性能の飛躍的な向上が可能となった。30年間の自身の研究を振り返り、OLEDの到達点と現在の課題、さらには有機光エレクトロニクスの今後の方向性について議論したい。 |
No.483
8/22
(火) |
「波動散乱逆問題とマイクロ波マンモグラフィ」
神戸大学
数理・データサイエンスセンター
教授木村 建次郎 氏
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(内容)
応用数学史上の未解決問題である波動散乱逆問題の解析解の導出に世界で初めて成功したことにより、従来のX線CTやMRI等の生体内部をみる画像診断技術における基本概念を覆し、散乱波動にて空間内のすべての物体について全点フォーカスできることを数学的に示しました。物体表面での散乱波動の観測結果を境界条件として物体内の散乱場を導き、散乱体の構造を映像化します。本理論、および、既存の乳がん画像診断技術の本質的課題を解決するマイクロ波マンモグラフィについて、その詳細をご説明していただきます。
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