No.470
7/19
(火) |
「サイバー・フィジカル社会におけるディスプレイ技術」
東京農工大学 大学院工学研究院
教授高木 康博 氏
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(内容)
今後のサイバー空間とフィジカル空間の融合において、ディスプレイが果たす役割は今まで以上に重要になると考える。ただし、以前のようにハードウェアの性能向上を目標としたものではなく、人間との融合を強く意識したディスプレイの研究開発が必要になる。人間と融合するディスプレイ技術として、本セミナーでは、目の中に入れて用いるホログラムコンタクトレンズ 、人の表情表示に適したライトフィールドディスプレイ、視覚疲労を低減する超多眼ヘッドマウントディスプレイ、究極の立体表示技術であるホログラフィーについて取り上げて議論する。
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No.471
8/16
(火) |
「光ディスク技術を用いたフローサイトメーターシステム」
ソニー株式会社 メディカルビジネスグループ
統括部長古木 基裕 氏
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(内容)
近年の目覚ましいライフサイエンス進歩により、不均一な細胞集団から、個々の細胞情報を、抗体多色標識にて高速かつ定量的に解析することが求められています。さらに高精度な細胞分取・分離の実現が、遺伝子・細胞治療領域で期待されています。フローサイトメーターは唯一この要求を満たすことができる原理を備えていますが、複雑で使いにくく、再現性が乏しいという課題を抱えていました。今回、ソニーのフローサイトメーターは、光ディスクで培った優れた技術を利用することで、これらの課題を解決し、さらに性能を飛躍的に向上させられることが可能となったので、それらの技術と効果をご紹介致します。
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No.472
9/27
(火) |
「シリコンフォトニクスとLiDARの最新動向」
横浜国立大学 大学院工学研究院 知的構造の創生部門
教授馬場 俊彦 氏
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(内容)
シリコンフォトニクスは半導体インフラを利用して高度で大規模な光集積を実現にする。この10年間で世界的に普及し、通信、センサをはじめ様々な分野への応用が検討されているほか、物理研究のツールとしても利用されている。本講演はこの状況を概説した後、自動運転等の用途で開発が加速している光レーダ(LiDAR)にフォーカスする。まず、LiDARの各種の方式と応用、世界の開発状況などを紹介する。さらに機械部品を使わないシリコンフォトニクスFMCW方式LiDARに注目し、代表的な機構である光フェーズドアレイ、フォーカルプレーンアレイ、スローライト回折格子の構成、利点と欠点などを比較する。そして、特にスローライト回折格子を用いたFMCW LiDARの現状について、詳しく説明する。
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