2023年度 国際会議速報

2023518日更新)

 

(2023518日配信)

2023-No.05) UIIoT
テーマ:光センシング
Future Sensing Technologies 2023ショート速報

安藤 貴真(パナソニック ホールディングス株式会社)

会議名 :

SPIE Future Sensing Technologies 2023

開催期間:

2023418日−20

開催場所:

パシフィコ横浜(横浜市)


-要 約-

センシングシステムに関する国際会議であるFuture Sensing Technologies 2023において報告された光センシング分野の最新技術トピックスを紹介する。本会議では,多波長センシング,偏光センシング,リモートセンシング,圧縮センシング,医療/バイオ応用など光センシング技術の幅広い技術/応用について報告があった。今回は波長情報を活用した物体/材料/状態の分析に関するものが多く発表された。また,多波長情報と偏光情報を用いた衛星画像のセンシング精度向上や,多波長での拡散反射情報による熱傷深度測定など複数の光特性を融合した新たなイメージングによる価値創出例も報告された。

(2023518日配信)

2023-No.04) 光エネルギー
テーマ:太陽電池
SiliconPV 2023ショート速報

黒川 康良(名古屋大学)

会議名 :

13th International Conference on Crystalline Silicon PhotovoltaicsSiliconPV 2023

開催期間:

2023411日−14

開催場所:

Aula Conference Centre, Delft University of TechnologyDelft, オランダ)/Hybrid


-要 約-

SiliconPV 2023は欧州にて毎年開催されている結晶シリコン太陽電池を中心とする分野の国際会議である。昨年12月にHelmholtz-Zentrum Berlin(ドイツ)からプレスリリースのあった世界最高変換効率32.5%のペロブスカイト/シリコンタンデムセルに関する報告があり,それ以外のタンデム技術に関する発表にも関心が高かった。そのほか,ヘテロ接合型シリコン太陽電池やパッシベーションコンタクト,Gaドープシリコン,モジュール信頼性,バックコンタクト技術,希少元素の消費低減プロセス技術などの発表があった。

(2023515日配信)

2023-No.03) 光エネルギー
テーマ:化合物薄膜太陽電池
2023 MRS Spring Meetingショート速報

石塚 尚吾(産業技術総合研究所)

会議名 :

2023 Materials Research Society Spring Meeting & Exhibit

2023 MRS Spring Meeting

開催期間:

2023410日−14

開催場所:

Moscone WestSan FranciscoCA,米国)


-要 約-

2023 MRS Spring Meeting & Exhibitにおける化合物薄膜太陽電池関連(セッションEN02: Thin-Film Compound Semiconductor Photovoltaics)のトピックスを紹介する。同セッションでは,CdTeやカルコパイライト系,ケステライト系を中心に,カルコゲナイド系探索的新材料,ペロブスカイト系太陽電池について講演があった。目新しい研究成果は少なかったが,米国だけでなく欧州やアジアの大学,研究機関から幅広く発表があり,化合物薄膜太陽電池分野における世界の研究開発動向に関する情報が集まった。

(2023420日配信)

2023-No.02) 情報処理フォトニクス
テーマ:光アクセス
OFC 2023ショート速報

吉野 學(日本電信電話株式会社)

会議名 :

Optical Fiber Communication Conference and Exhibition 2023OFC 2023

開催期間:

202335日−9

開催場所:

San Diego Convention CenterSan DiegoCA,米国)/Hybrid


-要 約-

光通信関連技術に関する世界最大の国際会議OFC 2023において報告された光アクセス分野の最新技術トピックを紹介する。本会議では,100 G超級コヒーレントPONをはじめとする高速光アクセスへのDSP適用,空間伝送,全光スイッチネットワーク,ネットワーク機能の分離や仮想化に伴う品質保証や連携動作のためのアクセス系制御機能に注目が集まった。

(2023420日配信)

2023-No.01) UIIoT
テーマ:ARVR Applications
IEEE VR 2023ショート速報

児玉 大樹(東京大学)

会議名 :

The 30th IEEE Conference on Virtual Reality and
3D User Interfaces
IEEE VR 2023

開催期間:

2023325日−29

開催場所:

Pudong Shangri-La HotelShanghai,中国)/Hybrid


-要 約-

IEEE VR 2023は,Zoomでのオンラインと会場を用いたハイブリッド開催で,口頭発表,ポスター発表,ワークショップ,キーノート,デモ,3DUI コンテスト,パネルディスカッションで構成された。ヘッドマウンテッドディスプレイなどの普及とともに,ARVRならではの技術を用いたスキル学習支援の研究が盛んに行われている。このような技術を用いて,単純なスキルの学習を支援することを確認した研究が数多くみられる。一方で,実世界で使われるような複雑かつ実用的なスキルへの応用を確認した研究は数少なく,ARVR技術の工学への応用が課題となっている。これらは,視覚や力覚提示ディスプレイの技術的限界や,スキルを学習するメカニズムが未だ詳細に解明されていないことが一因であると思われる。今回のIEEE VR 2023ではARVRを用いたスキル学習支援の現状と課題を垣間見ることができた。

 


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