2019年度 国際会議速報

(2019年10月18日更新)

(2019年 4月9日掲載)
(2019-No.01)光エネルギー
テーマ:集光型太陽光発電
CPV-15ショート速報
荒木 建次(豊田工業大学)
会議名 :15th International Conference on Concentrator Photovoltaic Systems
開催期間 :2019年3月25日〜27日
開催場所 :Université Sidi Mohammed Ben Abdellah Faculté des Sciences et Techniques (FST)(Fes、モロッコ)

-要 約-
 (1) 太陽電池の効率世界記録更新47.3 % (140x),39.2 % (1x)。電極最適化のみで50 %見込み,大台超え間近 (2) 37年間稼働した集光型太陽光発電プラントがリノベーション。砂漠の過酷な環境でSiセルは死んだが,集光レンズと追尾架台は健全。高信頼性のIII-V族太陽電池に置き換え(サウジアラビア,NREL) (3) 10年以上稼働した集光型太陽光発電プラントの劣化0.25 %/年。高効率Siと比べ僅少。 (4) 車載太陽電池,マイクロ光学系,マイクロ追尾。ネットニュースで喧伝されたInsolight社の全貌。 (5) 自動車メーカが国際学会をホスト(太陽電池では世界初)。他種太陽電池学会が凋落する中,増収。
(2019年 6月5日掲載)
(2019-No.02)光エネルギー
テーマ:ペロブスカイト太陽電池
HOPV19ショート速報
宮寺 哲彦(産業技術総合研究所)
会議名 :11th International Conference on Hybrid and Organic Photovoltaics
開催期間 :2019年5月12日〜15日
開催場所 :Angelicum Universita Pontificia(Rome、イタリア)

-要 約-
 HOPV19(Hybrid & Organic Photovoltaics)は毎年ヨーロッパで開かれている有機太陽電池に特化した学会である。今回はその11回目であり,イタリアのローマで5月12日〜15日の4日間の日程で開催された。 280名が参加し,ペロブスカイト太陽電池,色素増感太陽電池,有機薄膜太陽電池,光触媒等に関する247件の発表がなされた。発表の大部分がペロブスカイト太陽電池に関するものであり,実用化を見据えて様々な観点から研究開発がなされている。本稿では全発表のうち,ペロブスカイト太陽電池と有機薄膜太陽電池に関するものを紹介する。
(2019年 6月6日掲載)
(2019-No.03)光UI・IoT
テーマ:マイクロLED
SID2019ショート速報
長谷川 雅樹(華為技術日本)
会議名 :Society for Information Display's Display week 2019
開催期間 :2019年5月12日〜17日
開催場所 :San Jose Convention Center(California、米国)

-要 約-
 ディスプレイが生活のあらゆる機会で利用されるようになり,その大きさや形状が多様化してきた。また,ディスプレイの方式もLCD,OLEDだけでなくミクロンサイズのLEDを使ったマイクロLEDも大画面から様々なサイズへの応用が検討されてきた。このようにニーズとシーズの両面から多様化が進むディスプレイに関する要素技術の紹介や展示がなされた。マイクロLEDでは,これまでのような技術の概要の紹介から,材料の選択,構造の最適化など詳細な技術に関する議論が進んできた。
(2019年 6月6日掲載)
(2019-No.04)情報処理フォトニクス
テーマ:ホログラフィ
DH2019ショート速報
田原 樹(情報通信研究機構,科学技術振興機構 さきがけ)
会議名 :Digital Holography & 3-D Imaging 2019
開催期間 :2019年5月19日〜23日
開催場所 :Institut d’Optique Graduate School(Bordeaux、フランス)

-要 約-
 2019年5月にフランス共和国ボルドーにて開催された国際会議DH2019において発表された,ディジタルホログラフィ,3次元イメージング技術に関する研究の動向をまとめる。本年は近隣諸国の著名な研究者も含め特に多くの研究者が集まり,過去最高の参加者数であった。深層学習を活用した研究発表数は落ち着きを見せ,ホログラフィックトモグラフィ,インコヒーレントホログラフィ,ディジタルホログラフィの実用化に向けた研究に関する発表の件数が大きな伸びを見せた。広視域なホログラフィックディスプレイの展示・特別講演なども行なわれた。昨年とはまた異なる側面の世界的な研究動向を知ることができ有益であった。
(2019年 6月7日掲載)
(2019-No.05)光材料・デバイス
テーマ:化合物半導体光デバイス・材料
CSW2019ショート速報
王 学論(産業技術総合研究所)
会議名 :Compound Semiconductor Week 2019
開催期間 :2019年5月19日〜23日
開催場所 :奈良春日野国際フォーラム(奈良、日本)

-要 約-
 CSWは,化合物半導体の結晶成長,物性評価およびデバイス応用について議論する半世紀以上続く伝統のある国際会議である。今年の会議には,世界各国から約400名の参加者があり,約400件(プレナリー講演4件,招待講演45件,一般講演350件)の論文が報告された。今回の会議では,従来からの研究分野である半導体量子ドットやGaN光デバイスに関して新たに進展が見られたと同時に,マイクロLED,ナノワイヤレーザ,シリコンフォトニクス,h-BNなどの新しい研究分野も活発に議論された。本稿では,会議で報告された光デバイス・材料関連の発表から,印象に残ったものをピックアップして紹介する。
(2019年 6月7日掲載)
(2019-No.06)光加工・計測
テーマ:レーザ微細加工
LPM2019ショート速報
溝尻 瑞枝(長岡技術科学大学)、西山 宏昭(山形大学)
会議名 :The 20th International Symposium on Laser Precision Microfabrication
開催期間 :2019年5月21日〜24日
開催場所 :広島国際会議場(広島、日本)

-要 約-
 LPMは2000年の初回開催から今年で20周年を迎え,この間,参加者数はほぼ毎年増加しレーザ微細加工分野の主要国際会議として定着した。本会議はレーザ微細加工に特化したものであり,今年は,プレナリーや一般セッションに加え,20周年記念セッションがあり,3つの特別セッション(液相ナノ粒子合成,レーザ発色,ガラス加工)とともに注目を引いた。レーザ照射による液相ナノ粒子合成に関する講演が非常に多く見られ,他セッションは,ピコ秒やフェムト秒といった超短パルスレーザを用いたプロセスの産業応用に関する講演が複数あり,本分野における産業応用の展開を期待させる内容であった。
(2019年 6月10日掲載)
(2019-No.07)光加工・計測
テーマ:高出力レーザ
HPL2019ショート速報
佐藤 雄二(日本原子力研究開発機構)
会議名 :The 8th International Symposium on High Power Laser Processing
開催期間 :2019年5月21日〜24日
開催場所 :広島国際会議場(広島、日本)

-要 約-
 HPL2019は,高出力レーザによる熱加工プロセスに特化した国際会議で,レーザと材料の物理現象を中心に,レーザ溶接,アディティブマニュファクチャリング,シミュレーション,レーザ切断などの現象解明や新たなプロセス開発など産業応用を見据えた講演が多数行われた。なかでもレーザ溶接分野では,高出力青色半導体レーザや高出力グリーンレーザの開発が目覚ましく,既にどちらのレーザも出力1 kWを超えていた。また,これらのレーザによる純銅や銅合金など難溶接材料のレーザ溶接技術の開発が同時に行われており,同分野における産業応用への展開を期待させる内容であった。
(2019年 6月12日掲載)
(2019-No.08)情報処理フォトニクス
テーマ:ナノフォトニクス
SPP9ショート速報
田中 拓男(理化学研究所)
会議名 :The 9th International Conference on Surface Plasmon Photonics
開催期間 :2019年5月26日〜31日
開催場所 :Scandic Copenhagen Hotel(コペンハーゲン、デンマーク)

-要 約-
 The 9th International Conference on Surface Plasmon Photonicsは,表面プラズモンを用いた最先端の光学技術に関するトピックスを扱う国際会議で2年毎に開催されている。第9回の今年の会議は,デンマークの首都コペンハーゲンのScandic Copenhagen Hotelにて6日間にわたり開催された。地元デンマークをはじめヨーロッパ,アメリカ,アジアなど全世界から300名を越える参加者が集まり活発な議論が行われた。この会議は伝統的に最大でも2つのパラレルセッションとなっているため口頭講演の枠数は少なく,選りすぐられた研究者からの発表に対して活発な議論が展開された。
(2019年 6月19日掲載)
(2019-No.09)光UI・IoT
テーマ:ディスプレイシステム
SID2019ショート速報
上原 伸一(AGC)
会議名 :Society for Information Display's Display week 2019
開催期間 :2019年5月12日〜17日
開催場所 :San Jose Convention Center(California、米国)

-要 約-
 LCDのみならずOLEDやMicro LEDディスプレイなどFPD技術の様々な進展に伴い,ディスプレイのアプリケーションも多様化しつつあり,AR/VR/MRやAutomotive HUD,プロジェクション,3Dなどにおいて光学技術が一層重要になりつつある。AR/MR関連では導波路技術や液晶回折レンズ,HUD・プロジェクトション関連ではスクリーン技術が注目され,3DではHolographyやライトフィールド向けの要素技術の開発が進められている。モバイルHDR向けとしてスリムなバックライト光学系も進展している。
(2019年 7月2日掲載)
(2019-No.10)光エネルギー
テーマ:結晶シリコン太陽電池
PVSC46ショート速報
小椋 厚志(明治大学)
会議名 :46th IEEE Photovoltaic Specialist Conference
開催期間 :2019年6月16日〜21日
開催場所 :Sheraton Grand in Chicago(Illinois、米国)

-要 約-
 米国イリノイ州で開催された表題学会の報告をする。例年よりも若干論文数は減少したようであるが,1000人を超える参加者を集め,盛大に開催された。12のセッションに分かれ,パラレルに開催されるOralセッションと,Posterセッションで構成されている。本報告では,主に結晶シリコン太陽電池を扱うArea 4を中心に報告するが,そのほかのセッションにも結晶シリコンをベースとするタンデム構造や,結晶シリコンが主な対象となる信頼性,モジュールのセッションが併催されている。すべてがカバーできない旨,あらかじめお断りしたい。
(2019年 7月2日掲載)
(2019-No.11)光加工・計測
テーマ:バイオセンサ
BITE2019ショート速報
安浦 雅人(産業技術総合研究所)
会議名 :6th International Conference on Bio-Sensing Technology
開催期間 :2019年6月16日〜19日
開催場所 :Renaissance Kuala Lumpur Hotel(Kuala Lumpur、マレーシア)

-要 約-
 BITE2019はバイオセンサに関する国際学会。細菌や菌糸類の関連物質を測定対象とするイムノセンサを中心に,医療や食の分野におけるPOCT(Point of Care Testing)を意識した応用・実用化の取り組みが多く報告された。特にAFT(aflatoxin:アフラトキシン,カビ毒の一種)を測定対象としている取り組みが目立ち,PCR(polymerase chain reaction:特定配列のDNAを増幅する手法)を検出に利用できるウイルスを対象とした取り組みはあまり見られなかった。本報告では,センシング原理別に幾つかの取り組み例を紹介する。
(2019年 7月19日掲載)
(2019-No.12)光加工・計測
テーマ:レーザ加工
LiM2019ショート速報
瀬口 正記(三菱電機)
会議名 :Lasers in Manufacturing 2019
開催期間 :2019年6月24日〜27日
開催場所 :Internationales Congress Center Munchen(Munich、ドイツ)

-要 約-
 2年に一度ミュンヘンにて開催されるレーザ及びレーザ周辺光学部品に関する世界最大の展示会であるLASER World of PHOTONICS(1325社,参加者約34,000人)に参加した。本展示会に併設して開催された7つの国際会議のうちCLEO/Europe-EQECが基礎科学的なレーザ技術分野を担う国際会議に対し,本LiMはより応用科学としてのレーザ技術分野を担うWLT(ドイツレーザ協会)主催の国際会議である。プレナリーでは,この秋に勇退されるフラウンホーファーレーザ研究所のPoprawe所長による講演「Digital Photonic Production along the Lines ofIndustry 4.0」等が行われた。本報ではレーザ切断・溶接関連のトピックスを紹介する。
(2019年 7月24日掲載)
(2019-No.13)光情報通信
テーマ:基幹伝送
OECC2019ショート速報
松本 恵一(NEC)
会議名 :24th OptoElectronics and Communications Conference
開催期間 :2019年7月7日〜11日
開催場所 :Fukuoka International Congress Center(福岡、日本)

-要 約-
 2019年7月7〜11日に,福岡市博多区にてOECC2019が開催された。OECC2019にて発表・議論された基幹光伝送分野の研究開発成果から,特徴的な研究動向を中心にまとめる。本会議では,従来のように空間多重技術による容量拡大の研究開発が推し進められる報告がある一方で,デジタルコヒーレント信号処理をアシストする取り組みや,実践的な空間多重伝送環境を構築するなどの報告も伺えた。また,全体的に商用課題に対する意識がますます高まっているように思われる。今後の動向についても継続把握する必要がある。
(2019年 7月26日掲載)
(2019-No.14)光材料・デバイス
テーマ:光通信用デバイス
OECC2019ショート速報
蛹エ 藍(NTT)
会議名 :24th OptoElectronics and Communications Conference
開催期間 :2019年7月7日〜11日
開催場所 :Fukuoka International Congress Center(福岡、日本)

-要 約-
 2019年7月に開催されたOECC2019における光通信用デバイスに関するトピックスについて報告する。OECCは毎年アジア地域で開催されている光通信用デバイスおよびシステム関連の報告を中心とした国際会議である。大学と企業からの報告の割合が同程度であるため,基礎研究から開発技術まで幅広い動向を得ることができる。今回は本学会講演の中で発表数の多かった,空間分割多重向けマルチコアファイバ,コア/メトロネットワークおよびデータセンタ向け光スイッチ,シリコンフォトニクスデバイスに絞って光通信用デバイスに関する技術動向を報告する。
(2019年 7月30日掲載)
(2019-No.15)光材料・デバイス
テーマ:GaN系可視・紫外光源
ICNS2019ショート速報
王 学論(産業技術総合研究所)
会議名 :13th International Conference on Nitride Semiconductors 2019
開催期間 :2019年7月7日〜12日
開催場所 :Hyatt Regence Bellevue(Bellevue、WA、米国)

-要 約-
 ICNSは隔年開催される窒化物半導体分野の世界最大規模の国際会議の一つである。今回の会議では,約740件の論文が報告され,結晶成長,物性評価,ナノ構造から発光デバイス,電子デバイス,センサ応用まで,ほぼ窒化物半導体研究のすべての分野を網羅した。今回の会議の一つの大きな特徴は,高輝度・高解像度ディスプレイへの応用が期待されているマイクロLED関連の発表が前回より大幅に増えたことである。本稿では,会議で報告された光デバイス・材料関連の発表から,印象に残ったものをピックアップして紹介する。
(2019年 8月27日掲載)
(2019-No.16)光加工・計測
テーマ:3Dプリンタ
SFFS2019ショート速報
木暮 尊志(東京都立産業技術研究センター)
会議名 :30th Annual International Solid Freeform Fabrication Symposium- An Additive Manufacturing Conference
開催期間 :2019年8月12日〜14日
開催場所 :Hilton Austin(Austin、TX、米国)

-要 約-
 近年は特に金属の粉末床溶融のプロセスモニタリングとシミュレーションが隆盛であったが,本年は従来からの現象解析,アプリケーションに関する発表に加え,設計手法や製品評価,材料生産手法などより具体的な生産製造に近い分野の発表も散見された。この傾向から3Dプリンティング技術が製造手段として認知されていることを感じるとともに,より具体的に生産効率の向上や実際に使用する部品としての評価を行う段階にきていると感じた。
(2019年 8月29日掲載)
(2019-No.17)情報処理フォトニクス
テーマ:ナノフォトニクス
Optis+Photonicsショート速報
田中 拓男(理化学研究所)
会議名 :SPIE Optics + Photonics
開催期間 :2019年8月11日〜15日
開催場所 :San Diego Convention Center(San Diego、CA、米国)

-要 約-
 この会議は米国のSPIEが主催する光学技術全般を取り扱う国際会議で毎年8月に米国で開催されている。今年の会議も,例年通りサンディエゴのSan Diego Convention Centerで開催された。北米で開催される光学関連分野の学術会議としては最大規模の会議の1つであり,世界中から多くの参加者が集まった。今年の会議はNanoscience+Engineering, Organic Photonics+Electronics, Optical Engineering+Applicationsの3つのシンポジウム(カンファレンス群)で構成され,合計のカンファレンス数は68であった。会場では,10以上のカンファレンスが平行して開催されていたが,どのカンファレンスも活発な研究分野を戦略的に取り上げたものなので,いずれにおいても熱い議論が展開されていた。
(2019年 9月19日掲載)
(2019-No.18)光材料・デバイス
テーマ:赤外光・ミリ波・テラヘルツ波
IRMMW-THz2019ショート速報
林 伸一郎(情報通信研究機構)
会議名 :44th International Conference on Infrared, Millimeter and Terahertz Waves
開催期間 :2019年9月1日〜5日
開催場所 :Maison de la Chimie(Paris、フランス)

-要 約-
 本稿では,赤外光・ミリ波およびテラヘルツ波に関する国際会議であるIRMMW-THz 2019における,テラヘルツ波関連の研究動向を中心に報告する。本会議は,赤外光からミリ波領域に渡る広範囲を対象とし,学術上の新たな知見を得る目的の基礎研究や,それらを応用した信号源や検出器,光学素子などの各種デバイス,計測システムに関する研究開発,社会実装へ向けた画像判別や無線通信などの産業応用などに関して,多岐に渡る講演がなされた。会議および講演内容の詳細は,会議予稿集等を参照されたい。
(2019年 9月24日掲載)
(2019-No.19)情報処理フォトニクス
テーマ:相変化材料・デバイス
EPCOS2019ショート速報
齊藤 雄太(産業技術総合研究所)
会議名 :European Phase-Change and Ovonic Symposium 2019
開催期間 :2019年9月8日〜10日
開催場所 :MINATEC Convention Center(Grenoble、フランス)

-要 約-
 EPCOSは,相変化材料の基礎から応用研究までを広く網羅した国際シンポジウムで,2001年から毎年開催を重ね,今年で第19回目となる。初めは光ディスクの研究会として発足し,DVDやBlu-rayの製品化に大きく貢献した。その後電気的特性を利用した不揮発性相変化メモリに重心を移しつつあったが,ここ数年,フォトニクスやプラズモニクス,ディスプレイ応用など,再び光を用いた研究が活発化してきている。今年は,相変化材料の光・電気的物性,結晶化や原子構造といった材料自身の実験・理論的研究から,相変化材料を用いたニューロモルフィック素子,フォトニックデバイスといった応用まで多岐にわたる報告があった。
(2019年 9月26日掲載)
(2019-No.20)光材料・デバイス
テーマ:光デバイス
GFP2019ショート速報
藤方 潤一(光電子融合基盤技術研究所)
会議名 :16th International Conference on Group IV Photonics
開催期間 :2019年8月27日〜30日
開催場所 :Hilton Singapore(シンガポール)

-要 約-
 2019年8月末に開催された16th International Conference on Group IV Photonics Conferenceにおけるシリコンフォトニクスデバイスに関連する発表を中心に報告する。光通信およびデータセンタ向けの高性能Si上V-X化合物半導体レーザに関する報告に加えて,SiNx導波路をプラットフォームとした光素子やファイバ結合構造の発表が増加傾向にあった。また,深層学習応用に向けた光集積回路や作製ばらつきに対するトリミング,中赤外センシング応用に向けたGeSn発光素子,リモートセンシング技術であるLIDARへの応用など幅広いテーマが報告され,通信以外の応用に向けた活動も広がってきている印象であった。
(2019年 10月8日掲載)
(2019-No.21)光材料・デバイス
テーマ:光アクセス
ECOC2019ショート速報
川中 啓敬(三菱電機)
会議名 :45th European Conference and Exhibition on Optical Communication
開催期間 :2019年9月22日〜26日
開催場所 :Royal Dublin Showground & Intercontinental Hotel Dublin(Dublin、アイルランド)

-要 約-
 光通信関連技術に関する世界的国際会議の一つであるECOC2019(2019年9月22日〜26日,Dublin)にて報告された光アクセス分野の最新技術トピックスを紹介する。本学会では,50Gb/s/λを超える次世代PONシステムを実現するための低コストコヒーレント技術に関する報告が注目された。また,様々なサービスを収容するための仮想化や,5G MFH収容のための遅延要求を踏まえた帯域割り当て方法についても活発に議論された。
(2019年 10月10日掲載)
(2019-No.22)光材料・デバイス
テーマ:基幹伝送
ECOC2019ショート速報
加藤 智行(富士通)
会議名 :45th European Conference and Exhibition on Optical Communication
開催期間 :2019年9月22日〜26日
開催場所 :Royal Dublin Showground & Intercontinental Hotel Dublin(Dublin、アイルランド)

-要 約-
 ECOC2019における基幹伝送関連の注目技術および最新動向について報告する。光送受信技術については,より実装を念頭に置いた検討が多くみられた。伝送技術については,主に最新の光送受信技術を組み合わせながらシンボルレートを高くする検討が進んでいた。また,中空コアファイバがマルチスパン伝送評価できるところまでその損失を改善しており注目を集めていた。大容量化技術については,広波長帯域化技術および空間分割多重技術に関する検討がそれぞれ進んでいた。
(2019年 10月15日掲載)
(2019-No.23)光材料・デバイス
テーマ:光ファイバ
ECOC2019ショート速報
杉崎 隆一(古河電気工業)
会議名 :45th European Conference and Exhibition on Optical Communication
開催期間 :2019年9月22日〜26日
開催場所 :Royal Dublin Showground(Dublin、アイルランド)

-要 約-
 ECOC2019にて報告された光ファイバ関連のトピックスを報告する。大きな成果としては空孔コアファイバにて1 dB/km以下のファイバが実現できたことといえる。空間多重関連の報告も依然として多く,実用性を見据えた報告,活用技術に関する報告が行われた。広帯域伝送に関しても盛んに報告されており,CバンドとLバンドの両方の使い切りに加えて,新たなバンドも追加する技術など容量拡大に向けた方向性に注目を集めた。
(2019年 10月16日掲載)
(2019-No.24)光材料・デバイス
テーマ:光ネットワーク
ECOC2019ショート速報
白岩 雅輝(情報通信研究機構)
会議名 :45th European Conference and Exhibition on Optical Communication
開催期間 :2019年9月22日〜26日
開催場所 :Royal Dublin Showground & Intercontinental Hotel Dublin(Dublin、アイルランド)

-要 約-
 ECOC2019における光ネットワーク分野に関する技術動向を報告する。近年多数の研究成果が報告されている機械学習やテレメトリに関する技術は,複数の技術と組合せた研究成果が報告され活発な議論が行われた。超広帯域光伝送技術に関しては,デバイスから制御,実ネットワークまでの幅広い分野で発表があり更に重要性が増したと感じた。製品化も進んでいるディスアグリゲーションは,伝送品質の課題に対して機械学習やテレメトリ技術を重視しており,全体的に光ネットワークの大容量化に加え,品質と安定性を自動的に向上させる技術についての議論が活発で,具体的な通信サービスを見据えた研究が増えていると感じた。
(2019年 10月16日掲載)
(2019-No.25)光加工・計測
テーマ:レーザ加工
ICALEO2019ショート速報
鷲尾 邦彦(パラダイムレーザーリサーチ)
会議名 :The 38th International Congress on Applications of Lasers & Electro-Optics
開催期間 :2019年10月7日〜10日
開催場所 :Rosen Centre Hotel(Orlando、FL、米国)

-要 約-
 ICALEOはLIA(米国レーザ協会)の主催により年1回開催されるレーザ加工分野で,世界最大級の国際会議である。これまでに比べてプレナリーセッション数が倍増し,また技術分野別会議数も2つほど増え,プレナリー講演は12件,技術会議におけるオーラル講演件数は186件,ポスター講演件数は24件であった。 従来のマクロ加工会議からAdditive Manufacturing分野がLAM会議として独立し,さらに電池システム・エネルギー変換(BSEC)会議が創設されたので,今後,それらの分野の今後の伸長が注目される。国別総講演件数ではドイツの1位は不変であったが,前年に比べAM分野等での米国の躍進が目覚ましかった。
(2019年 10月16日掲載)
(2019-No.26)光エネルギー
テーマ:評価技術
EUPVSEC2019ショート速報
菱川 善博(産業技術総合研究所)
会議名 :36th European PV Solar Energy Conference and Exhibition
開催期間 :2019年9月9日〜13日
開催場所 :Marseille Chanot Convention and Exhibition Centre(Marseille、フランス)

-要 約-
 欧州で毎年開催されている太陽光発電分野の国際会議EUPVSECが今年度はフランスのマルセイユで開催された。併設された展示会を含めると2,000名以上,発表論文数は約1,000件と,太陽電池関連で世界最大級の会議である。今年度は特に世界的気候変動等の問題解決に貢献するエネルギー技術として、太陽電池に関する政策から研究開発までを議論する場と位置づけられた会議となった。ここでは筆者が参加した性能評価技術関係のトピックスを紹介する。性能・コスト的に将来有望だが応答時間が長い等,動作が従来の太陽電池と異なるペロブスカイト太陽電池の性能評価に関する発表も注目された。


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